栗駒山(笊森コース)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,042m
- 下り
- 1,051m
コースタイム
10時10分 笊森コース登山口から入山
10時35分 東桂沢渡渉
11時53分 登山口から2.4キロ地点
12時14分 熊の糞発見!?
12時40分 登山口から3.6キロ地点
13時55分 笊森山荘到着
10月9日
8時10分 笊森山荘出発
8時28分 産沼分岐
9時20分 栗駒山頂上・小休止
10時20分 笊森山荘到着
11時00分 笊森山荘出発
11時45分 登山口から3.6キロ地点
12時12分 熊の爪痕発見!?
12時55分 東桂沢徒渉
13時15分 下山
過去天気図(気象庁) | 2005年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
本当は、夏油温泉から経塚山経由で金明水避難小屋に1泊の予定でしたが、天候の悪化が懸念されたため、急遽行き先を栗駒山に変更しました。
栗駒山には、今月22日に行く予定でしたが、仕事が入ったため中止になっていたので、ちょうどよかったです。
今回は、職場の山仲間3人で行ってきました。
栗駒山の代表的な登山口といえば、一番登山者が多いであろう、宮城県のいわかがみ平です。
また岩手県での栗駒山への登山口といえば、まず思い浮かぶのが須川高原温泉です。
もしかしたら、ほとんどの方は岩手県には須川高原温泉以外の登山口があることをご存じないかもしれません。
今回は、そんなマイナーな登山口である笊森登山口から入山しました。
笊森登山口には、真湯温泉の真向かいにある桂沢林道に入り、道なりに進みます。
幾分高度を稼ぎながら進み、林道を閉鎖しているゲートが見えてくると、その手前に登山口があります。
今日の目的地であり宿泊地である「笊森山荘」までは6キロ。
小雨が降っていますが、空を見上げると青空がのぞいており、しばらくは林の中を歩くことから、カッパを着ないで出発しました。
ところが400mほど進んだところで、急に幾分強い雨が降り始めたため、とりあえすカッパの上着を着ることになりました。
それからまた100mも進まないうちに、雨が激しくなったので、カッパの上下を着ることになってしまいました。
気を取り直し、東桂沢を渡渉し、尾根に取り付き、標高差200mを一気に登ります。
ふと気がつけば、いつのまにか雨があがっていたため、カッパの上着を脱ぎます。
少し進むと、火照る体に耐え切れず、カッパのズボンも脱ぎました。
ここから標高差150mを一気に登り、標高1000m付近にでます。
しばらく平坦な道が続きますが、登山道に変化が現われてきました。
獣臭い、あきらかに熊のオシッコのにおいが鼻を突いてきました。
これはやばい感じだなと思いながら、先を急ぎます。
すると登山道の真ん中に、立派な(?)排泄物を発見しました。
その太さから間違いなく熊の排泄物だな、などと仲間で話していたら、数メートル後方で笹薮がガサゴソ大きく動きました。
登山口には私たち以外の車はなく、他の登山者とは思えません。
3人で大声をあげ、けん制しながら走りました。
全員が「あれは熊だ!」との結論となり、以後声を上げながら、手をたたきながら注意深く進みました。
その後も、登山道には熊のおしっこの臭いが、あちらこちらで鼻を突いてきます。
標高1150m付近までくるとやっと、紅葉した笊森の姿が飛び込んできました。
天気は、明らかに下り坂で、風が体を冷やし始めました。
ここでカッパの上着を着て、先に進みます。
笊森の肩まで来れば笊森山荘が見えるはずなのですが、ガスでその姿を見ることができません。
いつしか小雨が降り始め、登山道には草地からの水が流れ込んできます。
なだらかな登山道の先に笊森山荘が見えていれば、その距離感がつかめるのですが、いつまでたっても小屋にたどり着きません。
ガスの中、やっと笊森山荘が見えたのは、ほんと小屋の直前でした。
小屋には先客2人がおり、「誰もこないと思ってた!」とのこと。
「それは私たちも一緒ですよ!」と笑いながら話しました。
晩御飯には早い時間でしたが、まずは乾杯をし、温かい料理を食べました。
その後昼寝をし、再び飲み始め、就寝となりました。
小屋にはその後3人が入り、3組8人が宿泊しました。
翌日は、好天を期待していたのですが、小屋からはガスで頂上を見ることができませんでした。
しかし、気圧がどんどん高くなり回復傾向にあったことから、朝食を済ませ、頂上を目指しました。
まずは産沼の分岐まで出てから、頂上を目指します。
人影まばらな登山道を標高1500m付近まで進むと、いわかがみ平からの登山者が目に付き始めました。
空には青空が広がってきました。
紅葉もきれいです。
ふと振り返ると、東栗駒方面にも多くの登山者がいます。
ここから頂上までは、最後のひと登りです。
やっとたどり着いた頂上には、大勢の登山者でにぎわっていました。
あまりの賑わいぶりに、逃げるように静かな笊森山荘に戻りました。
小屋を掃除し、下山を始めます。
熊が心配なのですが、登山者2名が笊森コースを登ってきたので、大丈夫かな!?なんて思いながら出発です。
熊のオシッコの臭いが気になり始めてからは、声を上げ、手をたたきながら進みます。
昨日見つけた熊の排泄物付近で、今度は熊の爪あとを発見しました。
どうやらナナカマドの実を採ろうとして木に登ったようです。
標高1000mを下り始めると、熊のオシッコの臭いはしなくなりました。
とはいえ、この先途中の標識は熊にやられいるようなので、安心はできません。
東桂沢への最後の下りを一気に駆け下ります。
ここまでくれば一安心。
車まで緩やかな登りを登って到着です。
帰りに真湯温泉に入るつもりでしたが、あまりの混雑振りに諦め、厳美渓温泉で汗を流して帰りました。
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