塔ノ岳に泊ってパンスターズ彗星を探す
- GPS
- 20:43
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,344m
- 下り
- 1,328m
コースタイム
13日:塔ノ岳6:45 - 7:10花立 - 7:40堀山の家 - 9:05大倉
天候 | 12日: 晴れ 13日: 曇り 強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト:大倉ビジターセンター前にあり ■道の状況:頂上近くに積雪が若干残るが、ほかは特に問題なし |
写真
感想
パンスターズ彗星が北半球で見えるようになったので、山岳景観と合わせた写真を撮りたいと思った。
夕方ほぼ真西に沈んでいくことを考えると、真西の方角の展望が開けて富士山も見える塔ノ岳が手っ取り早い。
うまくいけば富士山と彗星を組み合わせた写真を撮れそうだ。
終日晴れの予報の12日に尊仏山荘に予約を入れ、お昼過ぎに大倉登山口を出発。
平地の気温は17度もあり、歩き出すとすぐに汗が滲んでくる。
暫く標高差のある山行をしていないためか、いつもより早く疲れが出てくる。
花立までは登山道の雪は全く残っていないが、脚力が全然ついていかず最後の階段が果てしなく長い。
最長記録の3時間半かかって塔ノ岳に辿り着く。
この日の宿泊は自分一人だけ。
平日なので小屋の人も一人だけで、ミー君と合わせて小屋には3人(?)しかいない。
夕食を早めに作って済ませ、日没直前に外へ出て三脚とカメラをセットする。
予め計算してある彗星の入没点と富士山をカバーする画角に合わせて待機。
17時45分に南アルプスに日が沈んで行く。
するとすぐに富士山上空に長く尾を引く白い物が現れて、一緒に見ていた小屋番さんと一瞬盛り上がるが、そんなに明るい訳はなく飛行機雲か何かだったと思われる。
だんだん暗くなるのに合わせて感度、シャッター速度を変えながら数分おきにシャッターを切る。
僅かに雲は流れるが地平線近くの見通しは良好で、必ず撮影できるはず、と信じる。
日没後30分経ち、チラホラとほかの星が見え始めてもそれらしいものは見えない。
ひょっとして場所の計算が違う?とかなり広い範囲を目で探してみるが全く分からない。
不安に思いながらもとにかくシャッターを切り続ける。
19時前、計算では彗星が入没する時刻になっても目で見つけることはできなかった。
残念と思いながら、仕方なく撤収して小屋に入る。
気温はそれほど低くないが、西から山頂に吹き上げる風はどんどん強くなったので体は冷え切っている。
小屋番さんが熱いコーヒーをごちそうしてくれた。
撮影した画像を一枚ずつ拡大しながら見ていると、かなり小さく尾のある彗星が写っているのを発見。
十分暗くなった18時半頃からの画像には全部写っていて、ほぼ計算通りの場所に沈んで行ったのが分かる。
目で見えていれば赤石岳に沈んでいく彗星を望遠でもっとクリアに撮ることもできたはずで、見つけられるように双眼鏡を持って行かなかったのが悔やまれる。
ま、しかし、仕方がない。結果的に写っていただけでも良しとしよう。
夜は下界の夜景と星空の同時撮影を実験してみようかと思っていたのだが、風が凄まじい強さになってきたのであっさり諦めて寝る。
22時頃に目を覚ますと風の勢いはむしろ強まり、小屋を揺すぶっている。
ふと見ると、部屋の窓を通してオリオンの大きな姿が見える。
1時間ほど起きている間に三つ星が窓の端から端までゆっくりと横切って行った。
翌朝起きると外はガスに覆われて何も見えず。
撮影もできないので、コーヒーとパンで朝食を済ませて7時前に小屋を出る。
風は相変わらず強かったが金冷し辺りまで来ると弱まってきて、花立山まで下りると雲からも脱出。
花立下の階段では早くも朝登って来た登山者とすれ違い始める。
この日の天気は下り坂で、下へ降りてきても日差しは弱く、雲も多い。
観音茶屋付近ですれ違った女性二人が「シカがいたよ」というので探すと確かに若いシカが2頭いて草を食べている。
こんなに下の方で見たことがなかったのでちょっとビックリ。
大倉には9時過ぎに到着。
いつもにない疲れが一日取れなかった。
※ Tadが所属する「山岳写真ASA」のHPはこちら → http://www.ifnet.or.jp/~asa.p/
Tadさん、素晴らしい彗星画像をありがとうございます。18時27分の画像でかすかに聖岳の上空にあるかなしかに写っています。しかし、これはあとの5枚の合成写真から探しました。塔まで上がった努力が実りましたね。
私は座間市に住んでいるのですが、その日は座間谷戸山公園の高台に西空を見ていました。残念ながら、座間では高い大山が丁度西になっていてそのうしろに彗星は飛んだようで見られませんでした。
bunagasuki さん、今晩は。
コメントありがとうございます。
座間からだと多分蛭ヶ岳辺りに沈んで行くと思います。
だけど目ではまず見えないでしょうね。
天気が良ければ双眼鏡で探してみてください。
いつか山でもお会いできると良いですね
Tadさん、はじめまして!!
前日に、尊仏山荘に宿泊していたのですが、夕方は、富士山方面がまったくみえなくなり、とても残念でしたが、12日はパンスタース彗星が見えたんですね!!
お写真ともて素敵です。
見たかったので、ありがとうございました
bebebeさん、
はるばる遠征お疲れ様でした。11日は天候が悪くて残念でしたね
私も最初は11日を予定していたのですが、午後から曇りという予報で12日に変更しました
多分同じ小屋番さんだと思いますが、bebebeさんらしき人の話や、彗星の写真を撮りに来られていた方の話を聞きました。
12日も撮影を終えたらすぐに暴風になったのでほんとにラッキーでした
どこかの山でお会いできるのを楽しみにしています
では。
Tadさん;15日に地元で同じ場所から彗星を探しました。この日も大山から蛭ヶ岳にかけて雲がかかっていました。幸い、彗星が飛びそうな丹沢三峰本間の頭付近は雲が切れていました。8倍の双眼鏡で探しましたところ、かろうじて彗星を発見できました。三脚にコンパクトデジカメのシーンモード「星空15秒露出」で、ノイズが入りましたが、18時36分に撮影もできました 。その後は雲が流れてきて本間の頭付近はかすんで見えなくなりました。事前にはもっと明るい予想でしたが、天空の明るさの中では彗星の明るさはかすかでした。
bunagasukiさん、
撮影できて良かったですね。
これからだんだん暗くなるので、見つけるのも難しくなるかも知れません。
11月のアイソン彗星にも期待しようと思います。
おそくなりましhたがみました。写真ばっちりですね、すばらしい!!
まだ見ていません、せっかく八ヶ岳山麓にいるのですが、甲斐駒ケ岳があいにくじゃましてね、いつもはおがんでいるのですが、いまはにくいほどです、ははは
20日までみえるようなのでなんとか場syを移してみたいです、ありがとうございましhた、
丹沢は私の山入門のところ、懐かしいです、、
kitasan さん、
コメントありがとうございます。
確かに北杜市近辺では真西に甲斐駒が高く聳えて高度の低い彗星を見つけるのは大変そうですね。
茅ヶ岳の頂上辺りだとよく見えそうですが、暗くなってから下りて来るのが怖いかも知れません
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