茅ヶ岳・金ヶ岳(撤退の巻・克服の巻・少女の巻)
- GPS
- 07:43
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 1,136m
- 下り
- 1,121m
コースタイム
天候 | 快晴 深田公園駐車場 -5℃ 無風 茅ヶ岳山頂 10℃ 弱風 金ヶ岳山頂 10℃ 弱風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
20台くらい駐車可能。綺麗なトイレ有。ポストあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■深田公園駐車場〜茅ヶ岳 危険箇所はありません。女岩のコース、尾根道コースともに、完全に春山ですので、気軽に登れます。 ■茅ヶ岳〜金ヶ岳 ※要注意 北側の斜面(3箇所)くらいに氷の箇所があります。他の登山者は、脇のブッシュを上手くつかいながらツボ足でいっていました。私たちは、2箇所で軽アイゼンを装着しました。 ■観音峠分岐〜観音峠(曲岳方面)※要注意 写真でみた感じはそうでもないのですが、急斜面でかつ枯葉の下が凍土になっています。途中で撤退してきました。この時期に観音峠へ向かうのは、とても難しいです。 |
写真
感想
■撤退の巻
茅ヶ岳、金ヶ岳、曲岳、黒富士での周回登山を計画しました。春霞の時期ですが、1500Mクラスの山の上にくると、絶景の山々をみることができました。茅ヶ岳で、たくさんの日本100名山を堪能したあと、金ヶ岳へ。そして、曲岳、黒富士と攻略するために、観音峠をめざしました。
しかし、ここで苦戦。枯葉の下にある凍土によって、何度もずり落ちました。低木をつかみ、軽アイゼンでしっかりグリップしなければ前にも後にも進めません。やむなく、撤退を決意。曲岳と黒富士はまたの機会ということになりました。
■克服の巻
下りがめっぽう弱い同僚は、これまでダブルストックで下りをしのいできました。けれどこの日、あろうことかストックを家に忘れるという大きなミス。彼にとっては、遭難に近い状態でしたが、私が二つストックをもっていたので、そのまま出発しました。
そして、茅ヶ岳からの尾根道経由の帰り。(彼なりの意地でしょう)ストックなしで挑戦した下りに、その瞬間は訪れました。
「あれ? 下りが苦じゃない」。「つま先で下るんじゃなくて、かかとという感じでいいんだ!」(普通はべた足と表現するところなんでしょうが、彼なりの表現)と見事に「下り克服宣言」。休憩時には、「登山を初めて楽しいと思った!」と歓喜の一言(←これまで何回も一緒にいってるのに楽しくなかったんかい![ツッコミ])。
まあ、よく考えれば、基本的に山登りは、前半が登りで、後半が下りですからね。彼にとって、後ろの半分がいつもブルーな時間だったのかもしれません。ストック忘れたことが、思わぬ収穫となったようです。撤退の巻を完全に挽回しましたね〜〜
■少女の巻
山行も終盤にさしかかったとき、泣き叫ぶ声が森の中から聞こえます。猟犬かなにかかなと思っていると、小学校2年生くらいの一人の少女が泣きながら、とぼとぼと下っています。
「どうしたの?」と聞いても、泣き叫びながら速足で下りていくばかり。怖いおじさんと思われたくないので、二人ともサングラスを外して、「おにいさんがいるから大丈夫だよ」(←本当はおじさんだけど、こっちの方が好印象と思い無理しました[笑])と話しかけてみる。「はぐれちゃったの?」と聞いてみると、泣きながらうなずく少女。「だれときたの? お父さん? お母さん?」と聞くと、「お父さんとお母さんと、大きい兄(ニイ)と小っちゃい兄(ニイ)と、弟」と自分を含め6人で来たことをはっきり答える。
話ができて少し落ち着いた模様、泣き止んでくる。「大丈夫、きっと待っててくれるよ!」と励ましながら、下っていくと、ほどなくすると少女の家族が立ち止って待っているのを発見。小さい弟さんは、おんぶされていました。
少女は、お母さんの胸に飛び込んで行きました。ぎゅっと抱きしめられたとき、また再び、大きな声で泣き出しました。ほほえましい瞬間でした。ご両親からお礼をいわれ、私たちは先に駐車場の方に向かいました。
おんぶの子を含め6人家族で茅ヶ岳に来て、おそらくこの少女が下りでダダをこねたんでしょう。それで両親に「それなら、そこでダダをこねていなさい」か、あるいは「勝手にしなさい!」と言われたんだと思います(あくまで想像ですが)。少女は、まさか本当に自分を置いていかれるとはおもっていなかったのでしょう、途中でさみしくなり一人で泣きながら下りてきたんだと思います。他方で、家族も、残してきた少女が気になって下で待っていた。再会したときに、母親が少女を抱きしめるシーンは、そんな双方の想いが表れていた場面だったと思います。
少女が再び家族と山を訪れてほしいと願うばかりです。今度は、どこかの山で笑顔の少女に出会いたいです。
トマトソースのパスタ
材料
トマト缶 1
たまねぎ 中1個
チューブにんにく 適当
とうがらし輪切り 適量
塩、こしょう、コンソメ適量
作り方(山では、ガスが2つあると楽です)
1 チューブにんにくから2,3cm絞り出したにんにくと、ととうがらしの輪切りをオリーブオイルで炒めます。炒めるというか、素揚げというか。そのうちとうがらしが焦げて、チューブにんにくがガム状になってくっつきはじめるので、そうなったら、全部取り出します。これで、辛いガーリックオイルのできあがりです。
2 たまねぎを適当に炒め、トマト缶をぶちこんでぐつぐつします。塩、こしょう、コンソメで味付けします。これで、トマトソースのできあがりです。粗熱をとったら、ジップロックのような袋に入れます。ここでできた量の3分の2くらいで、たっぷり2人分です。
3 パスタをゆでます。表示時間より1,2分短い感じです。ゆであがったら、オリーブオイルをからめてジップロックへ。
4 1,2,3を冷蔵庫で保管、次の日に山へ持ち込みます。
5 まずトマトソースを鍋にあけ、少量の水を加えてあたためます。
6 200ccくらいの水にコンソメを適量いれて、沸騰させます。沸騰したら、前日に仕込んだパスタを入れて、温め直します。
7 5,6を合体させます。
パスタは少し伸びる感じになりますが、十分美味しいです。少なくとも、レトルトのものよりはうまいです。山で乾麺からゆでると大変なので、前日にゆでてしまうところがポイントです。
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