立山(12月のバトルワンディ)
- GPS
- 13:48
- 距離
- 65.5km
- 登り
- 3,498m
- 下り
- 3,497m
コースタイム
- 山行
- 12:44
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 13:40
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス | |
予約できる山小屋 |
天狗平山荘
|
写真
感想
厳冬期(1月)は何度か経験しているが僕は初冬の立山は初めて。アプローチは何通りか選択肢はあるようだが、我々はMTB。立山へ挑む装備はもうフルセットで全て担ぐとドッシリくる。みんなに付いていくのが必死で初っ端から、足、腰、肩が悲鳴をあげた。美女平からは凍結と雪だが帰りのことを考えて安パイのところまで漕いで、滝見台前でデポ。
そこからスイスイ歩行で進んでいく。新しいトレースがあるので追うと富山の髭男ペア。髭男はあっさり追いついたが、先輩はかなり早足で逃げてて追いつかない。追いつくまではこちらのペースも落ちないので、まったり派の僕はおいおいマジかよといった感じ。ずっと平行線だったがシビレ切らして大魔人さんがフルスロットで追いついてくれて僕も助かった。闇、眠、寒の三重苦で休憩中は誰一人喋らず、無言の静かな休憩。夜明けまでの時間ばかり気にしていた。明るくなってカリスマさんのパーティが追いつき挨拶。人気のないはずの立山は知り合いばかり。みなさんアルペン道路が閉鎖した後の最初の日曜日が晴れれば立山で会いましょうw。
さて前泊の先行者がいるようだ。室堂を超えたところから一の越を目指している登山者2名が見えた。一の越でロックオンということで大魔人さんがパクを連れて出発。僕は父を待って二人で山頂を目指した。いつもより風が無くて穏やかだった。テムレス、サングラス、ダウンなしでも十分だったので条件的には優しかった。雪面も氷はなかった。去年は前爪しか入らない箇所が多くて難儀した。3000mに近づくとO2が薄くて、補給食のゼリーを吐きそうになるくらい気持ち悪くなった。山頂に付いたら膝ガックンでやっと終わったと思った。山頂からスキーは雪が薄くて断念。確かにこの時期の隠れ岩には注意が必要だ。
山崎カールはガリガリはなかったが、少しパックのパウダー、足がパンプして何度かピッチを切ってしまった、悔しい。帰りの道路スキーはワックスもかけたし、チューンも仕立てなのにあまり滑ってくれなかった。山崎カールで何度か踏んづけた石が原因か、自分の足のせいか。みんなはサーっと先に滑っていった。なんとか14時間弱の立山往復やり遂げました。
12月最初の日曜日は定例行事、大人の遠足立山へ。去年は謎の長期出張のおかげで行けなかったが今年は休みも天気もバッチリだ。とは言っても去年は雪が無さすぎて室堂までヒルクライムだったらしい。山スキーしに行ったんだかヒルクライムしに行ったんだかよくわからない、しかも山崎カールは名手ガンさんがビビるほどのカチカチビビンバっぷりだったとか。去年は欠席で良かったな、うん。
もっと雪が増えるまで山スキーはやりたくないと言って11月いっぱいまでハイキングを粘ると一発目が立山になる。シーズンイン初回からシールウォーク20kmオーバー、初滑りが社務所裏からの山崎カールなんてことになる。一昨年もそうだった。そういうもんだと割り切って行くしかない。
23時半起床の24時出発。立山、槍、真冬の白山など長丁場の時はこのスケジュールになる。昔はキツかったが今日はスッキリ起きて元気に出発できた。歳をとってきたから早起きがつらくなくなってきたのかもしれない。今日は珍しくフライングなし。みんなで仲良く24時にゲートを出た。先生、カタヤさん、あんちゃんに会うのは冬以来だから9ヶ月ぶりだ。みんな元気そうで何より。今シーズンもよろしくお願いします。熱い若者が入ったと聞いているので一緒に山へ行くのを楽しみにしていたが今日は欠席らしい。残念。また今度。久々にスキー靴と板を履いて歩き出せばすぐに感覚を思い出した。脱力して摺り足でしゅるしゅる歩いていく。先は長い。何名かスキーの先行者を抜かしたがみんな知り合いだったり、知り合いの知り合いだったり。立山しかり白山しかり、"ゲートが閉じたらシーズンイン"だと思っている変態は大体友達。
初冬も真冬も何度も来ているのでいつもどおり。今日は視界が良くてとても歩きやすい。延々とアルペンルートを登って、雪が多ければショートカットして室堂を目指す。室堂を過ぎたら帰りのことを考えて真面目にトラバースラインを引かなければならないが、こういう難しいところは大体先生がトップでやってくれる。脳筋は黙って後ろで待機です。一の越から先はいつも暴風だが今日は穏やかだった。地獄ゴーグル出番なし。前泊の先行を視界に捉えるとカタヤさんが追っかけていった。なぜか僕も追っかけることになった。3,000m付近でのスプリントは身体中が酸素不足で悲鳴を上げて心臓バクバク。きっつー。この季節、この標高なのに額からボタボタ汗が出てきてシビれるラストスパートだった。LTを超える刺激を与えられてとても良いトレーニングになった。よし。山頂でお互いに記念撮影をしたら風の来ない下の方で先生たちを待った。というか下から雄山神社を見上げた感じ、全体的に雪が少ないし、雪はつながっているように見えるがすぐ下に岩がありそうだったので今日は絶対に頂上から滑るのは無理。そう思ったので早々に山頂を後にした。
みんな揃ったらいつもの社務所裏からGO. 上の方はカチカチなので転んだら結構マズい。最初のワンターンでスキーの滑り方を思い出さねばならないがなんとかなった。スキーも自転車と同じで半年乗らなくてもちゃんと乗れる域に達したようで嬉しい。硬いのは上の方だけで、少し下りれば昨晩降ったパウダーが溜まっていた。みんなやりたい放題。ここまで10時間近くかけて歩いてきたが至福の時間は3分も無かった。まあ立山は景色を見に来るところだから。帰りはたくさんの人に踏み固められた高速道路を自動運転。チューンナップに出したばかりの板だったので多少雪がベタベタでも快適に下りてこれた。下山は14時。今日も吉峰の温泉でまったりしたら4時間半かけてびゅーんと伊賀まで帰ってきた。長い一日だった。一の越から上も山崎カールも凍っていなくて今日はとっても安全な立山だった。いつもこんな感じでお願いします。
この前、満月の写真を撮ろうと思ってカメラを高感度にしたままだったので今日撮った写真は全部失敗した。せっかく頑張って登った立山の写真なのに、なんてこったい。年が明けたら撮り直しに行くしかないな。
今日は今シーズン最初の地獄軍団定例会、12月の定番立山である。YSHR、大魔人、兄ちゃん、パクの四人が立山町藤橋ゲートに集結、深夜0時重装備でスキーを背負ってチャリリン開始、立山は長丁場で3000mを超える為持つ装備も多い、拷問のようなチャリ漕ぎで1時間ちょいで美女平に到着、この先凍結道路を際どく漕いで行く。しばらくで雪も出てきてもう限界、滝見台の1kmほど手前でチャリ終了、休憩後スキーで歩く。
荷も少し軽くなり足取りもスイスイ。先行者が二名、富山の雄髭男爵とパイセンであった。ライトが見えてゲットも時間の問題、先に髭男爵をゲット、お久しぶり、僕たちより1時間ほど早く出たらしい、パイセンはギアを上げて逃げ切ろうとするが地獄の使者は振り切れなかった。こちらもしばらくで捕獲、お久しぶり、今日は来ると思ってたよ。ともに頑張って、ピクリましょう。
前日入山者がいたようで時折トレースを利用させてもらう、弥陀ヶ原ホテル周辺でテン泊して後で聞けば今朝深夜3時に出たらしい、こちらも髭男爵のお仲間二名であった。弥陀ヶ原を過ぎパクが先頭でショートカットしてガンガン先を行く。やはり無敵の怪獣はパワフルだ。天狗平で朝焼けの剱岳がドン、素晴らしい朝です。劔に見とれてると後続二名が追いついてきた。髭男ペアーではなく、カリスマ、マコペアーであった。チャリを使わず登山道経由で先行をぶち抜いてやってきたらしい、流石にこのペアーも只者ではない。
室堂で休憩して立山を見ると前泊先行者が一ノ越の下を歩いていた。大魔人とパクはスイッチが入ったようで先行者をゲットすると一ノ越からアイゼンで加速してあっという間に見えなくなった。YSHRと兄ちゃんは二人で写真を撮りながらマッタリ行く。社務所に到着すると二人は先にお参りを済ませて待っててくれた。
僕たちも無事お参りを済ませて奥社からいつものように岩をすり抜けて滑降しようとしたがエントリー斜面が固くて転けたらただで済まないので今日はやめた。社務所で板を履き後は山崎カールへ落ちるだけであった。良い雪が詰まっていて粉を撒き散らした。室堂まで登り返し無くスムーズに到着、後はボブスレーであっという間に滝見台、チャリを拾えば自動運転で立山町へ、往復65km、標高差2500m、13時間の今日もマンダムな一日であった。
今日は毎年この時期恒例の立山に出かけてきた。12月からの冬期間は数年前なら人は皆無だけど最近は入山者が多い。ネットの影響なんだろう。
深夜23:30に藤橋ゲートに着くと出発準備をしている人がいる。声をかけてきたのはモンタナ君でした、チャリで10分後にスタートしていった。
しばらくしてYSHRさんとあんちゃんが到着、パクは車中泊していた。0時前に重荷を担いでチャリリン開始、マジ重いっす。今日は1軍メンバー揃い踏み、1時間40分の拷問に4人同時で終了、山行前の修業であった。
次はスキーハイク、長い立山道路は拷問です。事前情報では富山の髭男とパイセンが先行しているらしい、YSHRさん先頭でガシガシ進んで行く。滝見台付近でYSHRさんが発見、もっと頑張れ〜と激を飛ばしたら2人とも飛ばしていった。さあバトル開始、髭男はあっさり捕獲された。パイセンは飛ばす、全く近寄らない、本気ですか。ここで絶好調の僕がロケットダッシュ、何とか後ろに着きパースを合わして声をかけると驚いていた、捕獲成功、じゃお先に。
長い道、長い暗闇、眠くなる。後方にライトが2つ見え始めた、髭チームがロケットダッシュしたんだろうか。天狗手前で明るくなり始めた、立山、剱が見え出してテンションが上がる。そして劔のてっぺんに朝日が当たり幻想的だった。天狗平山荘辺りで休憩していると後続がやってきた、よく見ると髭チームではない、富山のカリスマとマコのカリスマコチームであった。一番最後に出発して皆をぶち抜いてきたらしい、マジですか。新たなバトル開始ですか。カリスマコはぶっ飛ばしてきたのでここで休憩、僕たちはスタートした。
室堂が見えてきた、長い道もあそこで終了だが先はまだ長い。室堂手前からYSHRさんがぐいぐい引っ張っていく、早すぎ。ロケットダッシュだ。一旦沢に入り一の越を目指す、クトーを着けて登りだすとテン泊した2名の先行者が見えた。トレースがあったけど姿は見えずだったがやっととらえた。
今日は風が弱い、心配していたカチカチ斜面も無くサックっと一の越に登り上げた。ちょうど先行者が山頂を目指しスタートしていった。
ロックオン…、行くしかない。さっさとアイゼンを履いてパクとスタート、YSHRさんにはぶち抜いてくると伝えた。
心拍数が上がり苦しい、3000mでこの運動量はありえんが頑張ろう、山の呼吸でダッシュする。パクは余裕ですか。怪獣の呼吸ですな。
山頂手前でぶち抜きバトル終了、この2人も富山の人で髭男の相棒らしい。パクと2人でピークに立ち記念写真を撮って下の神社で待機した、彼らはルンゼを滑って行った。YSHRさんとあんちゃんが登ってきてピクっている時カリスマコも登ってきた。パクは土曜友の会の申請をしていた。
4人合流したら神社裏からエントリー写真を撮りあい落ちてゆく。山崎カールにシュプールをたくさん描いた。頑張ってよかった瞬間です。あっという間に終了…、このために9時間かけて登ってきたんだ、さあ帰ろう。気温が低いのでトレースは高速道路、あっという間にチャリデポ地まで滑り降りた。さて最後の楽しみのチャリリン、激坂を疾走しこれもあっという間にゲート着。辛くて厳しい拷問山行だけどやめられない。立山バンザイ。。。
立山お疲れ様でした!
Sick Bird FilmのDeeです。あの日の映像まとめてあります。宜しければご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=TLDDFTDM2As&t=31s
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