皆子山☆新雪を踏んで霧氷の尾根へ
- GPS
- 04:13
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 480m
- 下り
- 478m
コースタイム
- 山行
- 4:09
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 4:14
天候 | 雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は下では10cmほど、上では30cmほど、 吹き溜まりでは膝まで沈むことあり 火打谷左岸尾根は藪はほとんどなく歩きやすい 松谷左岸尾根はアセビの藪が多く難路 |
写真
感想
いよいよ待望の雪山の季節の到来である。北陸では記録的な大雪で大変なことになっているが、京都の北山に雪が積もるのを待っていた。とはいえ京都市内から前日の朝に眺めるた時には比叡山はかなり白くなっていたのだが、この日の朝には比叡山の雪は早速にもほとんど消えている。
京都市内は晴れているが、大原から先に進むと小雨が降っている。北の方では雪なのであろう、比良の山々は白いカーテンの向こうだ。比良か皆子山かどちらにしようかと思っていたが、比良は天気が悪そうなので、皆子山に向かうことにした。
R367を左折しR477に入ると雨はすぐにも雪に変わる。前ヶ畑峠を越えて百井に入るとすっかり雪景色に変わるのだった。大見集落へと続く道に入ると道は除雪がされてはいるものの、ところどころに雪溜まりが生じている。
尾越の手前、火打谷をすぎて松谷の橋の手前で道路脇の広地に車を停めて出発する。火打谷の右岸尾根は取付きからなだらかな尾根が続く。最初は植林ではあるが、尾根の右手には自然林が広がるようになる。
馬酔木の下生はほとんどなく歩きやすい広々とした尾根が続く。高度が上がるにつれ樹々はしっかりと霧氷を纏うようなる。
p771を過ぎると尾根の南側の吹き溜まりが急に深くなる。ここでスノーシューを履く。登り始めではほとんど雪がなかったので、果たしてスノーシューの出番があるのかと心配したが、とんだ杞憂であった。
やがて尾根は自然林の樹林の中を緩やかに登ってゆくようになる。西尾根が近づくと霧氷がますます見事になってゆく。この京都の北山では久しぶりに目にする霧氷がなんとも嬉しい。
西尾根からはまずは南側の源頭に下降してみる。広々とした源頭の雪原を歩く快感を堪能する。昨年はなかなか雪が積もらず、結局、この光景に出会うことがないままに雪の季節が終わってしまったのだった。谷は風の影になるのだろう、風もなく、静寂のモノクロームの世界が広がる。
源頭の対岸を登り尾根に戻り、p926のピークを踏む。ここば今年の二月に訪れた際にPH氏の真新しいプレートを確認しているのだが、見あたらない。着雪のせいで見当たらないのだろうか。
稜線を辿って皆子山の山頂を目指すが、皆子山の山頂の南西に広がる広々とした源頭に下降する。皆子山の南尾根への登りから振り返ると辿ってきた雪雲が晴れて、西尾根が雲の中から姿を現す。
皆子山の山頂から北側の展望は完全に真っ白な雪雲に覆われている。帰路は西尾根の尾根筋を忠実に辿る。北風が吹くと風とともに霧氷が肌に吹き付けられる。
ジャンクション・ピーク手前の好展望地に差し掛かると雲の下から琵琶湖の湖面が蒼く輝いている。ということは琵琶湖の上では青空が広がっているということだろうか。写真を撮ろうと尾根の南側に近寄ったところ、すっかり油断していたが、小さな雪庇を踏み抜いたらしい。1mほど積もった雪の下の馬酔木の藪にスノーシューが嵌り、抜け出すのに思いの外、時間を要するのだった。
下山は西尾根のジャンクション・ピークca920mからは尾根を北西に辿るつもりであったが、気がついたら火打谷の右岸尾根から登ってきたca930mまで尾根を南下していた。しかしジャンクション・ピークとの間にあるca920mも好展望のピークであり、無駄足ではなかった。皆子山の山頂がおぼろげに霧の中から姿を現す。
山頂以外ではジャンクション・ピークのあたりが霧氷が最も発達していたが、尾根を北西にかけて下ると途端に霧氷が見られなくなってゆく。同時に風も急になくなる。峰床山から南西に伸びる尾根のせいで風の影に入るのだろうか。
p897の手前で尾根を南西に曲がり、松谷右岸の尾根に入る。最初は快適な自然林が続くが、すぐにも広い尾根には倒木の集中地帯となる。ここは尾根の右側斜面を巻くしかない。
この尾根は以前にも無雪期に下降したことがあるのだが、尾根の快適さは火打谷右岸の尾根とまるで異なる。植林を通過すると痩せ尾根に馬酔木の藪が続く。尾根が下部で緩やかになり、再び植林に入ると途端に歩きやすくなる。雪は最後まで繋がっており、車道に出るまでスノーシューを脱がずに済んだ。短いながらも冬山を堪能する小さな山旅であった。
駐車地に戻り、車で市内に向かうと、途端に晴れ空が広がってゆく。八瀬のあたりでは紅葉がかなり残っており、すっかり秋に舞い戻ったようだ。
コメント
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こんにちは。はじめまして、なのかもしれないのですが、お二人のお名前に見覚えがあるので、もしかしたらどこかでコメントさせていただいたことがあるかもしれません。
我が家は翌日、メジャーな東尾根から登りました。
大原からのルートも興味があるのですが、車道が狭そう・・・登山道もわかりずらそう・・なイメージで未踏です。
こちらのルートもいつか行ってみたいな、と思います。
naojunさん コメント有難うございます。
もしも私(達)のHNに見覚えがあるとしたら、ウリウリさんとご一緒した山行や彼のレコではないでしょうか。私も同様にnaojunさんのお名前を拝見した憶えがあります。
一日違いでお会い出来なかったのは残念です。翌日にはおそらく私達のトレースも消えていましたよね。
皆子山は峰床山同様、バリルートを含めて東西南北から様々なルートがありますが、西尾根の南北に広がるいくつかの源頭は四季折々に魅力的なところで、機会があれば是非、訪れてみて下さい。源頭部に繁茂するイワヒメワラビによる一面の緑のカーペットの季節も綺麗だと思います。また源頭部から広がる好展望も魅力的なところです。
西尾根に至るルートも様々、考えられるのですが、今回、私達が登りで使った火打谷右岸尾根は下生はほとんどなく、迷い込むような支尾根もありませんので、とても歩きやすいです。道はR367に比べたら狭いですが、綺麗に舗装された道が続いています。大見までは冬も除雪されます。むしろ百井の手前の前ヶ畑峠へのR477の方が運転に気をつかうところだと思います。
今回は私達は訪れませんでしたが、この近くの大見湿原や尾越湿原も魅力的なところです。また私達も近々、来訪することになると思います。
そうですね、uriさんから「いつもご夫婦で登られていて、この辺りに詳しい方」と伺っていたのだと思います。
詳しい情報ありがとうございます。
uriさんが足尾谷から登られたレコも拝見していて、機会があれば案内していただきたい!とお願いしていたところです。
色々と情報ありがとうございます。
源頭部、秋の茶色いカーペットも素敵でしたが、今まで行ったことのないグリーンシーズンにもぜひ行ってみたいと思います。
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