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Yamareco

記録ID: 283803
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無雪期ピークハント/縦走
大雪山

黒岳山開き 〜恐怖の雪渓と御鉢平一周コース〜

2011年06月26日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:55
距離
15.4km
登り
1,216m
下り
1,207m

コースタイム

層雲峡(7:00)→黒岳7合目(7:35)→黒岳(8:40)→黒岳石室(9:00←情報収集→9:05)→北鎮岳分岐(10:15)→中岳(10:30)→中岳分岐(10:40)→間宮岳分岐(11:00←昼食→11:30)→松田岳(11:55)→北海岳(12:10)→赤石川徒渉点(13:10)→黒岳石室(13:15←休憩→14:00)→黒岳(14:15)→黒岳7合目(15:30ぐらい)
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2011年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
層雲峡温泉駐車場に車を止め黒岳ロープウェー&リフトを使用。
ロープウェーは20分間隔で運行。運賃は片道1,000円。
リフトは随時運行で片道400円。
詳細はりんゆう観光ホームページ参照。
http://www.rinyu.co.jp/modules/pico01/
コース状況/
危険箇所等
リフトで七合目に到着して登り始めるといきなりの残雪。その後も殆ど登山道は雪に埋まっているが、雪割りで道が付けられていて安心して登れる。念のため軽アイゼン装着。

八合目を越えるとボチボチと雪が少なくなってきて、アイゼンがあると歩きにくいが、九合目に本日一番の雪割り道で作られた難所が待っている。道は付いているが足場が狭いうえに急斜面の雪渓が100mぐらい続いている。意外と滑る上に、堅くてキックステップも使えないので、面倒でもアイゼン着用をお勧めする。実際、滑落して大ケガした人もいるとのこと。

一周コースでの難所は北鎮手前の大雪渓だが、ベンガラのマーキング通りに直登するよりもトラバース気味に行ったほうが、安全だし楽。北海岳−北海沢間も急な斜面に雪渓が残っているが足場が広いので大丈夫。
2011年06月26日 07:42撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2011年06月26日 08:10撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2011年06月26日 12:56撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2011年06月26日 13:01撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2011年06月26日 13:05撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2011年06月26日 14:15撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2011年06月26日 14:24撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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感想

高速道路無料化実験と1000円特別割引が先週で終わり、何か安い方法はないかと色々調べていると休日特別割引(50%引き)は有効だということに気付き(マスコミ報道がまぎらわくて休日割引が全部終わったと思ってた。)、だったら全然問題ないじゃんということで、黒岳が丁度山開きということもあり層雲峡から黒岳〜御鉢平一周というのをやってみました。

忘れ物のないよう入念にチェックをした後、朝4時に札幌発。あこの巡航速度も大体分かって来て、100km/hというか2000rpm巡航ぐらいが御機嫌らしいので、高速道路をのんびりと走行し3時間ほどで層雲峡に到着。6時50分のロープウェーに乗り込んだが、グローブをあこに忘れてきたのに気付き出発前に降ろしてもらう。あれほど注意してたのにお粗末な話だ。五合目では山開きらしく、なっきーの着ぐるみが愛敬を振りまいている。とは言え人も少なくて、静かな山になりそうな予感がする。

リフトで七合目に到着して登り始めるといきなりの残雪。その後も殆ど登山道は雪に埋まっているが、雪割りで道が付けられていて安心して登って行く。所々に初めてみたソウウンナズナの白い花が咲いている。季節を変えると色々と違った花も楽しめそうだ。ショウジョウバカマやジンヨウキスミレなども咲いている。

八合目を越えるとボチボチと雪が少なくなってきて、もういらんだろうと一応付けていたアイゼンを外す。しかし、九合目に本日一番の難所が待っていた。道は付いているが足場が狭いうえに急斜面の雪渓が100mぐらい続いている。まぁ、何とかなるだろうと進むが以外と滑る。気温が低いのでキックステップも使えない。足下を確認しながら一歩一歩確実に進みつつ、帰りは絶対アイゼン付けようと心に誓う。難所を抜けるとご褒美のようにエゾノハクサンイチゲが咲いている。黒岳山頂ではメアカンキンバイやイワウメも満開に近い。ここまで同じペースで上がってきた女性は体調が万全でないので桂月岳で折り返すらしい。山開きとは言え、御鉢平一周までする人はあまりいないようだ。

黒岳小屋で赤石川の情報を聞くと、今年はまだ雪渓に埋まっているし、他の雪渓もマーキングしてある上に、今日は登山会でいっぱい登ってるから安心して行ってこいということだったので、北鎮方面から左周りルートで行くことにする。登山道は所々雪が残っているがルートは明確。少しずつ標高を上げると視界が開け、赤石川に水の流れを確認する。小屋のおっちゃんの情報は大丈夫かと少し不安になるが、残雪期の御鉢平はどこから見てもダイナミックで景色を堪能しつつ進んでいく。ここまで来ると北鎮岳の雪渓を登っていく御一向様が見えてきた。結構な人が登ってるなぁ。

遠くから見ていると大した傾斜に見えなかったが、実際に雪渓に辿りつくとドーンと雪の斜面がそびえ立っている。マーキングではそこを直登していくが、「いや、それはないでしょ」と、迷わず先ほどの御一向様が通っていたトラバースルートを通る。このあたりから標高2000mを越えてきて息があがって辛い。空気が薄いのを実感する。雪渓を抜ければ北鎮岳分岐。少し心ひかれたが今日は素通りで中岳を目指す。中岳周辺では別な御一向様とすれ違う。どうやら各々旭岳と黒岳からスタートして縦走する登山会のようだ。この時は、山開き初日から何とハードなことを思ったが、よくよく考えてみると御鉢平を一周する自分のほうがルート的にキツいことを後で気付く。

中岳分岐で休憩していた旭岳に向かう御一向様を追い抜いた後、ものすごくお腹が空いてきたので間宮岳の分岐点で昼食にする。先程抜いた御一向様に囲まれて気まずい思いをしつつ食事をしていると4人ほど旭岳のほうからやってきた。二人は中岳温泉を通って一周、もう一人も北鎮岳方向、もう一人は後程同じルートを通ることになる。食事を終えると後は未踏の荒井岳・松田岳ルートに入る。ここからは砂礫の尾根が続くようだ。

一つ目のピークを何気なく通過してコルに降りて気付いたが、このピークが荒井岳だったようだ。山頂碑もなくなだらかなピークに気がついたら過ぎていたという表大雪にありがちなトリックに引っ掛りつつ次の松田岳を目指す。このコルでは青年と出会う。赤石川の情報を聞こうと思ったが、彼は白雲岳から来たらしい。今日は色んなルートの人と会うなぁと思いつつ、黒岳に向かっているパーティーに北海岳で会ったという情報をもらって別れる。2つ目のピークに着くと、かつて案内標識だったろう木片が転がっており、地形的にもここが松田岳だということにする。そして3つ目のピークを登り切ると北海岳。こちらはちゃんと山頂碑やベンチも健在だ。しばらく休憩していると先程、間宮岳で食事中に会った男性が追い付いて来た。同じルートだということで気をつけて行きましょうと話をして、私が先に出発。頂上下の亀岩のところで御鉢平の写真を撮る。

ここまで砂礫地が続き花もなかったが、ここでキバナシャクナゲを発見。と思ったらルートが消え雪渓に突入。急な斜面だが夏道の上は足場が広いので難なく通過。その後、ミヤマキンバイ、イワウメ、コメバツガザクラなど続々と咲いている花の写真を撮りつつ進んでいると、先程の男性が追い付いて来て即席パーティで黒岳小屋を目指す。北海沢は完全に雪で埋まっているが、何度か通ったルートでマーキングもしてあるので安心。いよいよ赤石川徒渉点まで来ると雪渓に大穴が空いているのを発見。「これは後一週間もすれば通れなくなるので運が良かったねぇ」などと話しつつ川の上を通過し、黒岳小屋に帰還した。何故かいつもここまで帰ってくると気がゆるんでしまう。ベンチに腰かけて小屋の管理人さんも交えて山話に夢中になり気がついたら45分も過ぎていた。

下りの雪渓もあるということでお開きにして小屋を出発。行きに見かけた雄のノゴマが同じ枝に留まって鳴いている。鳥にもお気に入りの場所があるようだ。下りの雪渓がまた大変で雪割りで作った道が溶けてなくなり、緩い斜面で滑落したり色々とあったものの、お互い無事にリフト乗り場に到着。五合目の売店で山開きの記念バッチを買い、なっきー着ぐるみにお別れを言って下山した。

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