記録ID: 28535
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無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
伊藤新道から三俣蓮華岳、雲ノ平、薬師沢、太郎小屋へ
1992年08月10日(月) ~
1992年08月15日(土)
イグルスキー米山
その他3人
- GPS
- 128:00
- 距離
- 41.3km
- 登り
- 2,979m
- 下り
- 2,899m
コースタイム
1湯ノ又→伊藤新道→三ツ俣蓮華岳→三ツ俣山荘
2三ツ俣山荘→雲の平小屋
3停滞
4雲ノ平小屋→薬師沢→太郎小屋
5太郎小屋→有峰
2三ツ俣山荘→雲の平小屋
3停滞
4雲ノ平小屋→薬師沢→太郎小屋
5太郎小屋→有峰
アクセス | |
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コース状況/ 危険箇所等 |
伊藤新道は廃道寸前。沢の中のルートはほとんど岩にかけた橋や歩道が落ちていて沢登り。薮道もところどころ不明瞭。この道は三脵山荘を戦後開いて来た伊藤正一さんが独力開いた、北アルプスど真ん中直行コースなのだが、ダムができたりしてアプローチの様子も変わり、廃れている。湯ノ股の温泉なんか、廃れまくって良い雰囲気だ。途中には噴気周りにできた高さ2m近い白いドームなんかもあり、珍しい。 稜線の針葉樹林手前で伊藤さんが藪を払っているところに会う。御迎えに来てくれた。 三俣山荘は古い小屋。伊藤正一さんが戦後すぐ小屋をたてたころの面白い話を聞く。山賊の噂におびえ角材を上げ、少しずつ建てた小屋。はじめて飛行機による空輸もした。伊藤さんは戦前はロケット工学を研究していた物理学者で、いろんな工夫をさまざま考えつく人だった。写真の話、右と左の話、左右対称の幾何学模様の話、バイオリンの魂柱の話・・・。 翌日は雲ノ平小屋に泊まる。天気悪く、湿った布団で連泊して、花の撮影にいそしむ。眼鏡の小屋番氏は、セロを弾くという。黒部源流にはどうしてこんなに広いのどかな場所があるのか。 黒部川谷底の薬師沢小屋。ご主人は釣りの名人で、黒部源流さまざまな沢の話をきかせてくれた。 黒部川を越え、太郎平までいく。ご主人に富山の海の幸を出していただき感無量。山の中だけど、もう信州じゃないんだ。鯛の昆布締めですよう。 高瀬川から黒部横断、小屋の主は個性的な街道だった。 |
写真
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コメント
この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍 [4日]
北アルプスの北部、薬師・黒部五郎・三俣蓮華・鷲羽・水晶と雲の平に高天ヶ原温泉、贅沢な一周ルート
利用交通機関:
車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
これって、地下足袋携行のアダルト縦走センスの山行でしょうか? 何にしても時代を振り返りみるにタイミングを得た山行ですね。ガツガツと鷲羽に登らず雲ノ平に下るセンスこそが素晴らしい。
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