第28回ドキっ泥んこまみれの外秩父七峰縦走ハイキング大会
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- GPS
- 10:34
- 距離
- 40.3km
- 登り
- 2,099m
- 下り
- 2,095m
コースタイム
【Miz】6:10小川町-07:27官ノ倉CP-10:04笠山CP-10:44堂平山CP-10:59剣ヶ峰CP-13:04大霧山CP-14:40皇鈴山CP-14:56登谷山CP-16:42蠧崎以識匸ε后酒蔵広場(ゴール)
天候 | 雨・霙・晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
外秩父七峰縦走ハイキング大会。ついにこの日が来た。
思えば約2ヶ月前、三頭山でスッコケた拍子に水痘ウイルスにやられて療養の日々を送りつつ、復帰の日と思い定めて来たのがこの七峰縦走だった。
まだ体調は万全、とまではいかないものの、この日のために少しずつリハビリに励んできた。
体力的な回復だけではない。過去のレコを参考にしたり、実際にコースをゆっくり歩いてみたりして、完歩のための計画を練ってきた。
大会の制限時間は12時間。
とりあえず何度かに分けて歩いたコースの時間を集め、合計時間を算出してみた。
合計時間は……12時間40分。
このままでは時間内の完歩は望めないので、どこかで時間を縮めなければならない。
短縮できそうな箇所を見極めるため、主催の東武鉄道が出しているコースタイムとにらめっこしてみた。
どのくらいの時間での完歩を想定してるのか知りたくて、各区間の公式タイムを合計してみた。
合計時間、12時間47分。
……え?
おかしいな、なんか多いぞ。もっかい計算してみよう。
合計時間、12時間47分。
……正しいらしい。
なんということでしょう。公式タイムで歩いても完歩できないとは。
まぁ、このタイムは、
“普通に歩いたらこんなもんだよね〜”
というタイムだろうから、あくまで参考ではあるのだけれど、逆に考えると、
“普通に歩いたら完歩できないよ〜”
と、主催者自ら公言しているようなものではないか。
恐るべし、七峰縦走ハイキング大会。
こうなるとあとは自分で考えるしかない。
ポイントはいくつか思いつく。
まずは渋滞対策だ。
1峰目の官ノ倉山の手前、登山道が始まる箇所では例年渋滞が起こるらしい。
その他の急坂箇所でも渋滞が起こるようだ。
これを避けるためには可能な限り早いスタートを切ることだ。
例えば始発電車より前に車で現地入りして、一番に受付をすることが考えられる。
しかしこの大会は車での参加は禁止されている。主催は東武鉄道だから、参加者が皆車で来て車で帰ってしまったら、電車賃でウハウハできない。車が禁止なのも無理はなかろう。
前日に現地付近に泊まることも考えたが、すでにホテル・旅館の予約はいっぱいで空きはなかった。すでにプロハイカー達が押さえているようだ……。
こうなると次善策しか残らない。始発で出かけて可能な限り早く受付に並ぶことである。
無事に受付が出来ると、スタート時刻は6:30くらいか。
ここから各区間のコースタイムを加算していくと、完歩に向けて目指すべき時刻が見えてくる。
(1)官ノ倉山(1峰目)は07:30
(2)白石峠(中間地点)は12:00
(3)大霧山(5峰目)は14:00
(4)釜伏峠(最終チェックポイントの先)は16:00
これが今回の目標タイムだ。
間に合わない場合、完歩は難しくなるだろう。
あとはスタートダッシュがうまくいくかどうかだ。
自分のペースを考えてみても、一番弱いのはスタート直後。いつも思うことだけど、エンジンがかかるまでが遅い。
受付の時にしばらく待ち時間があるだろうから、もここに列に並んでもらっている間にしっかりと準備運動をしよう。
念入りに準備運動して、受付後にすぐにベストなペースで歩けるようにしなければならない。
そうでなければ渋滞に巻き込まれて、目標タイムのクリアが難しくなることだろう。
そんなわけで、ついに迎えた当日。
……雨じゃん。
雨も雨、最近の春らしい暖かさは何だったのかと思うくらいの冷え冷えとした雨だ。
よりによって一番降って欲しくない時にこの天気。
だがしかし、七峰縦走は雨くらいでは中止されない。
予報では昼くらいに雨は上がり、晴れ間が出てくるらしいから、それまで頑張って歩くしかないのだ。
いつもの駅から始発電車に乗り込んだ。
「うあ、多っ」
いつもなら1車両に2、3人いるかどうかの路線なのに、ハイカーがみっしりだ。どう考えても七峰に向かう者どもだ。
完歩を示す“七峰縦走帽”を被っているおっさん集団も居る。
お互いの様子を、興味ない振りしながらもチラチラ見たりして、この段階から妙な心理戦が始まっているかのようだ。
慣れている者は出口に近い車両もしっかり把握しているらしかった。妙に混んでいる車両が1つ……。
小川町に着くなり、一斉に改札に向かうハイカー達。
「うぉ?!」
津波のようなその波に翻弄され、気付けばもここの姿がない。
途中ではぐれるだろうとは思ってはいたが、まさかスタート時点ではぐれるとは……。
おろおろしながら改札を抜けると、
「うぉぉ?!」
駅前には数百人の大行列が。
受付のテント前には並びきれず、駅前のロータリーを横切って商店街のほうへ、産婦人科の先まで伸びている。
皆レインウエアを着込み、傘を差したりして準備万端。
もここの姿は見つけられない。後ろにはいないようだから、おそらく先に並んでいるのだろう。
行列はみっしり詰まっていて、準備運動なんてできるような状況ではなかった。
(むむぅ、どうしたものか……)
と考える間もなく、すぐに行列が動き出した。どうやら受付が始まったらしい。
「ちょwまw準備運動とかまだ……w」
とか言う間もなく手際よく受付は進み、息つく間もなくスタンプカードを渡され、
「いってらっしゃい!」
威勢良く送り出されてしまった。
「えーと、えーと……」
まごまごしていると、
「Miz、こっちこっち!」
先に受付を済ませたもここが待っていてくれたらしい。声をかけられたので一緒に歩き出した。
スタンプカードはザックにしまう暇もなく、レインウエアの懐にそのまま突っ込んだ。
雨は容赦なく降ってくる。
その中を黙々と歩き出すハイカー集団。
渋滞が始まる前に1峰目まで行きたくて、なるべく早いペースで歩こうとは思うのだが、全然身体が目覚めてない。
つーか、みんな速過ぎだろう…・・・。
「遅刻しそうなんで」
とでも言い出しそうな、通勤時間の新橋駅前並みの足の速さだ。
もここは通勤快速に遅れることなく歩いていく。こちらは足の甲が攣りそうで、完全に置いて行かれる格好となった。
こんなハイペースで歩き続けたら、とてもじゃないが42Kmは歩ききれないと思った。
次々と追い抜かれながら、
(今に見ておれ、バテた頃に全員抜いてくれるわ〜)
と負け惜しみで自分を励まし、笠原の熊の神社前のトイレに着いたところで開き直って足を止めた。
遅ればせながら準備運動をし、時間を確認した。
時刻は6:50。1峰目の官ノ倉の目標時刻は7:30だから、残り時間は40分。
前に下見で登った時にかかった時間は50分。いきなりのピンチだ。
やはりスタートがネックポイントだった。
わかってはいたのに、大会の熱気に呑まれて自分のペースで行動することができなかった。
(大丈夫、ここから自分のペースをしっかり作っていけば……)
焦らずに足を運ぶ。10分程度の遅れならば取り返せないことはない。
と…・・・。
「なんだよ、もう渋滞かよ。はええなぁ」
すぐ後ろを歩いていた常連らしきおっさんの声に顔を上げると、官ノ倉へ登る道沿いに立ち並ぶ人の列が。
(ぐふぅ)
これを避けたかったのだが…・・・。どうやら失敗したらしい。
道には多少の余裕があるので、渋滞の列をすり抜けて前へ出たいと一瞬考えたが、
(いや、それはフェアじゃない)
前に立っている人たちだって、先へ進みたい気持ちは一緒だろう。
渋滞はまだ始まったばかりだから、それほど待たされることもないに違いない。あまり確信はないけど。
幸い、完全に歩みが止まるようなことはなかった。ノロノロながらも少しずつ列は進んでいく。
尊仏山の頂上を過ぎた辺りで人がバラけたので、一気に前に出た。
“この先チェックポイント”の横断幕が見えた。
時刻は07:27。ギリギリ目標時刻クリア。
「現在、780人が通過しています!」
と係の人がアナウンスしているのが聞こえた。
スタートダッシュにしくじったせいで、ずいぶん遅れをとったみたいだ……。
よし、ここからが勝負だ。
官ノ倉からは一度安戸に下り、その先しばらくは舗装道になる。
山道は雨でぬかるんでドロドロになり、幅も狭いので追い越しは難しい。前に出るには舗装道が最適だ。
県道11号に出ると、一気にペースを上げた。
スタートダッシュのスピードは何だったのかと思うほど、みんなペースが落ちていた。
和紙の里を過ぎ、林道に入って荻平分岐を目指す。
相当な数の人を抜いたと思う。
(あれ?俺ってもしかして速いんじゃ…・・・)
ちょっと気分が良くなったが、上には上がいる。追い越されて、どうしても追いつけない人が2人いた。
1人は180cmはあろうかという長身で、いやみなほどの長い足でノッシノッシと歩いていく。
ジャンボと名付けた。
もう1人は犬の足形のマークのついたザックカバーを付けたおじさん。
ワンコと名付けた。
ジャンボもワンコも、すごいペースで歩いていくのでまったく追いつくことができなかった。
雨はますます冷たくなっていった。
やがて辺りには薄っすらと雪が見え始めた。
レインウエアはしっかり機能してくれていたが、唯一失敗した装備は手袋だった。
防水ではなかったので、完全にびしょ濡れ。着けていると余計に冷たいので途中で外してしまった。
笠山の手前で再び山道に入る。
地面は完全にドロドロ。大勢が踏むので土は柔らかく、とろけたチョコレートフォンデュ状態に。
傾斜のきつい箇所では足を踏み出すそばから滑り、なかなか登って行けない。
身体を伸ばして上にある木などを掴み、這い上がるような箇所も。
それにしても、もここはどこへ行ったのだろう?
ここまで相当なペースで飛ばしてきたから、追いつかないというのも不思議だ。
いや、もここもしっかりトレーニングしてきたから、同じくらいのペースで歩いている可能性も高い。
ハイペースで歩くことが出来るのは、もここに追いつこうという気持ちもあるからだろう。
もしも追いついてしまったら、なんだか気が抜けてしまって、その先ペースダウンしかねない。
そういう意味では追いつかないほうがいい。
ひょっとしたら、どこか気がつかないところですでに追い抜いていて、もここは前にいないかもしれない。
それでも“もここが前にいる”と思って歩くほうが、気力が持つ。
笠山のチェックポイントに到着した。
前半の山場は過ぎた。
ここまでは登りメインの行程で、この先からは縦走コースとなる。
辺りは完全に冬の様相だった。
登山道にも薄く雪が積もり、凍り付いてはいないものの、泥と混じって滑る。
アイゼンはさすがに大げさだろうが、何らかの滑り止めが欲しくなる状況だった。
雨はミゾレ交じりとなり、木々に降り積もって凍りついた雪の塊が風に吹かれて頭上に降りかかる。
むき出しの手はかじかんで感覚がなくなり、思うように動かなくなっていく。
堂平山の手前のハンググライダー発着場は一面の霧に覆われ、地面も空も一面真っ白。
「いやぁ、気温1度ですよ!」
じいさんが何故か嬉しそうに声をかけてくる。
「いつもなら景色が良いんですけどねぇ〜ここ」
「そうだねぇ!良い景色だねぇ!」
……なんか変なテンションになっちゃってるのか?
登山道脇にへたり込んで動かないカップルの姿も。
「あたし、足手まといだから……置いていって!」
「何を言うんだ、置いてなんか行けない!」
「いいの、あなただけでもゴールを目指して!」
「……」
なんか盛り上がってるし……。
自分も足を止めたら一気に体力が萎えそうなので、ひたすらに足を前へと動かした。
そうして第3チェックポイント、堂平山に到着。
ここでは地元の人がキノコ汁や飲み物を売っている。
さすがに身体が冷え切っていたので、キノコ汁とフランクフルトを頼んで一息付くことに。
お金を払い、お釣りの硬貨を受け取るが、手がかじかんでしまっていてつかめない。
フランクフルトにケチャップを上手にかけられなくて、キノコ汁がケチャップ汁に……。
キノコ汁の器もしっかり持てなくて、少しこぼしてしまったり……。
「すんません、手がかじかんでて……」
暖かいキノコ汁も、みるみる冷めていく寒さだった。
ついでに水分の補給をしておこうと、ペットボトルのドリンク売り場へ。
「おっ、冷たいものも大丈夫ですか?貴重なお客さんです!どれでも150円ですよ!あ、でもビールは別ですからね!」
陽気に応対してくれる地元の方。
ごめんなさい、ノリノリで受け答える余裕がまったく無いッス……。
堂平山を下ると、またしばらくは舗装道となる。
第4峰・剣ヶ峰のチェックポイントはピーク手前にあり、山頂を踏まずに巻いてもOK。
「なんでここにチェックポイントがあるの!?頂上じゃないの!?巻いてもいいわけ?!」
何故か係の人に詰め寄るおじさんが。
「山頂は狭いので……」
剣ヶ峰の山頂には電波中継施設か何かが建っていて、チェックポイントを設けるようなスペースは無い。
「現在、250人程通過しています」
というアナウンスを聞きながら、舗装道の巻き道を進んだ。
500人くらい抜いてきた計算になるのか?
それとも多くがリタイアを選んだのか……。
もここは前にいるのか、それとも後ろか……。
白石峠が見えてきた。
ここが全コースのほぼ中間地点だ。
目標タイムでは12:00までにここに到達しなければ、完歩は難しくなってくる。
時刻は……11:10。
完歩に向けて、どうやら希望の光が見えてきた。
後半もペースを失うことなく歩き続けることが出来れば、時間内にゴールできるに違いない。
次のチェックポイント・大霧山へ向かう180段の階段を一気に登る。
大霧山へは細かいピークをいくつも越えていく、最も縦走らしいコースだ。
昼頃には止む予報だった雨は相変わらず降り続いていて、地面のコンディションは最悪。
山道は泥の川になって、ちょろちょろと音を立てて水が流れていく。
登りでは足をかけたところが崩れてなかなか進めないし、下りは泥交じりのウォータースライダーのようだ。
苦労しながらピークを越えていくと、前方の下り斜面に見覚えのある後ろ姿が。
あれは、もここでは……。
と思って眺めていると、泥に足を取られて派手にズッコケるのが見えた。
間違いない、あのコケっぷりはもここだ。
泥道を滑り降りて追いついた。
「お待たせ〜、やっと追いついたわ」
と言うと、
「あ〜、良かった、やっと来た〜。来ないかと思った」
と、安心した顔。
うむ、こっちも安心した。
というか、こんなに先まで進んでいるとは……感心した。
一生懸命トレーニングしてたもんなぁ、もここも。
このペースなら完歩は問題なく出来そうだ。
このまま2人で歩いて行こうか、とも思ったが……油断は禁物である。
まだ3峰残っているし、一番の難関は寄居駅に至る最後の舗装道10Kmだ。疲労が積み重なると一気にペースが落ちる可能性だってある。
「私を待たなくてもいいからね」
という、大会前の約束に従い、もここを抜いて先へと進んだ。
だけど、やっぱり……。
合流できた安心感は、緊張感を削いでしまったようだ。
どっ、と疲労が押し寄せてきて、足はもつれるわ、息はあがるわ……。
旧定峰峠で足を止めて、チョコレートをむさぼってエネルギー補給。
そこに待機していた大会の係の人に、
「つらいですよね……腰を下ろせないし……」
ものすごく哀れむような目で見られてしまった。
「そうですね〜」
とは言ったものの、一度座って休んじゃったら、立ち上がるのキツイんじゃないかなぁ〜。
大霧山に到達する頃、雨はようやく上がり、雲が晴れ始めた。
時刻は13:04。目標時刻が14:00だから、1時間近く貯金ができた計算になる。
これで残すところはあと2峰……。
大霧山からの景色は、眼下に雲が広がり、その向こうに両神山。
雨が春の霞を洗い流したのか、久しぶりに見る澄んだ青みのある空。
時間に追われてさえいなければ、足を止めてしばらく眺めていたい景色だった。
雲はどんどん流れて晴れていく。ちょっとした雲海だ。
もここはどの辺りまで来ているだろうか。見せてやりたいけど、間に合うかな?
大霧山から粥新田峠まで下ると、再び舗装道となる。
歩いていくほどに雲は晴れ、眩しい日差しが顔を出す。
高原牧場にたどり着く頃、東を見ると笠山が雲の中からすっかり顔を出していた。
「今頃になって晴れやがってねぇ〜」
「まったくですな」
「今日は山登りするような状況じゃねぇよ。最悪だよ、最悪」
「ドロッドロでしたな」
などとその辺にいたおっさんと軽く話をしながら先を急ぐ。
16:00までにあと2峰を越え、釜伏峠に辿りつかなければならない。
この辺りまで来ると、さすがにかなり疲労で疲れてくたびれていて、はっきりとペースが落ちてきていた。
6峰目の皇鈴山に到着したのは14:40。予定では大霧山から1時間25分くらいで歩くつもりでいたから、10分くらいのペースダウンだ。
ズルズルとペースが落ちていけば、貯金を使い果たす恐れがある。
歩きながらチョコレートバーをバリバリ食い、空中給油状態で踏ん張る。
なんとか持ち直して、最後のチェックポイント・登谷山に到着。14:56。
その先の釜伏峠に着いたのが15:10だった。
完歩のためのタイムリミットは釜伏峠16:00着だったので、どうにか貯金を50分残すことができた。
この先は最後の難関、寄居駅までの舗装道10Kmである。
どういうわけか、ここで何人も走っていく人たちに追い抜かれる。
……この時点で走る気力があるのがすげぇ。
一応念のため書いておくが、この大会では走るのは禁止となっている。走った場合はその場で失格とする、というくらい禁止である。
ちなみにストックの使用もNG である。半分くらいの人が使ってたけど、禁止じゃなくて“ご遠慮下さい”だから、完全に使っちゃダメということではない、って判断らしい。
ストックがあったら、あの泥濘の道ももっと楽に歩けたろうになぁ〜とつくづく思う。
ゴールにたどり着いたのは16:42。
ほぼ同時にもここからメールが来て、
「今鉢形城跡(ゴール手前20分くらいのところ)の辺り」
というので、どうやら揃って完歩できそうだと一安心。
非常にくたびれたが、これで完全に復帰だ。
GWからまたガンガン山に登ってくれるわ〜。
電車を降り、改札を出、受付待ちの最後尾に並んだ。
電車を降りる時、既にMizとはぐれた。
後ろの方々が
「去年より少ないねぇ」
「去年はあっちの方まで行っていたよねぇ」
という会話を聞きながら受付を待った。
受付を済まし、記念品をザックにしまい、チェックカードをビニールに包みポッケに入れ、同じ台で作業する男性から
「生憎のお天気ですねぇ〜頑張りましょう」
と挨拶され
「まったくもって…頑張りましょうっ!」
とスタート。
おっ!Mizを発見し、さぁ行こうと進むと記念品やらをザックにしまおうと立ち止まってるので先に進んだ。
この後、白石峠の先の下りまで再び合う事はなかった。
官ノ倉へ向かうまで
「これはゴールした後のビールが旨いっすよねぇ」
「うまいに決まってるだろ〜。去年はあぁ〜だこぉ〜」
なんて会話を聞きながら、いいペースと脚の運びの良いの20代後半の男性グループの後ろにぴったりとつき進む。
心地よく歩いていると官ノ倉CP手前で、ひょいっと出ててきた先を急ぐずりずりの足が現れた。
そやつが石やらなんやらが飛んでくるのでちょっと距離を置きながらじっく歩んだ。
どっこだったからか、あのいいペースのグループが前に居たのでまた楽しい会話を聞きながら歩いく。
途中、そのグループが立ち止まったので先に進み、和紙の里まで色々取り取りのレインウェアを楽しみながらテクテク歩いた。
笠山までの道のりで、これまたいい感じのペースの男性グループが現れ気持ちよくくっつき歩いた。
荻平分岐手前で困った顔した女性2人組が立ち止まっていたので、疲れたのかなぁと思ったら…どう歩いていいか判らない物が現れた。
なんとか登りガードレールを伝って先に進んだ。
堂平山の美味しい物トラップは我慢して頂上で雪遊びではしゃいで、凍えながら頑張っているスタッフの女性の方に挨拶し剣ヶ峰へ。
その後は泥ッ泥で【チャーリーとチョコレート工場】の歌を口ずさみながら溶けながら流れていた様な気がする。
『Mizは今頃どうしているだろ…朝は胸焼けがすると言っていたけど何処かでくたばっていないだろうか?』
と心配した瞬間思いっきり転ぶ。
転ばないで進みたかったけど転んでしまったので泥楽しむ。
『あたしはチョコレートよぉ〜〜』
と笑いながらとろけていると
「やっと追いついた」
とMiz現る。
良かった、元気そうでなによりです。
Mizの無事も目視できたし、目標にしていた牧場の生乳ソフトクリームも食べられたのでのんびり歩く事にした。
皇鈴山CP手前で
「恥ずかしながらお願いがあるのですが…」
という燃料切れの男性にSOYJOYを1本渡す。
困った時はお互い様です、ゴールまで頑張りましょう。
最後のCPを過ぎた後は色々な方と挨拶やお話しながら楽しく歩き、ゴール手前で先にゴールしていたMizが向かえてくれました。
参加した皆さん、スタッフの皆さんお疲れ様でした。
来年も参加します(*´∀`)ノ
まずは、おふたりとも完走(完歩か?)おめでとうございます!!
しかし、まさか雪中スタートになるなんてねぇ・・・
でも、その分、キノコ汁が美味そう〜!!
ドラマがいっぱいの大会を怪我なく楽しむことができてよかったですね。
いやぁ〜
ももこさんの、どろどろのパンツがその過酷さを表してますね
Mizさんも、一時は「出られるの?」状態だったのに
凄い!!
ともかく、お疲れ様でした
むふふなタイトルに騙されました〜
ど根性&感動レコでいっき読みしました
10代、20代じゃなくってもきちんとトレーニングして、
計画たてて準備するとちゃんと結果はついてくるんですね!
そして10代、20代の頃と一緒で、頑張ってるつもりでもワンコさんやジャンボさんのように上には上がいると
10代や20代じゃないのできっちり疲れをとって、次の山に望んでください〜
おふたりにお尻を叩かれた感じですよ〜
頑張るぞ〜
コメントするのも恥ずかしいです。
山行計画でお会いするのを約束したのに、
なんと言っていいのか?
Mizさんのレコ見ると悪銭苦闘の様子が
覗えました。
ストック禁止だと思ってましたが、使ってる人がいるんですね。
お二人とも完走おめでとうございました。
AM6時前東松山駅近くに駐車して駅に行く途中、
この雨じゃ止めようとの軟弱な判断で参加中止しました。
みんな雨の中参加したのに、根性なしヘタレは山に行く資格なし
と言われそうです。
来年になるけど次は雨でも出るつもりです。
ありがとうございます。
前日、山頂予報に雪マークがついていたのでまさか降ってないだろぉと思っていたら本当に雪があってびっくりしました。
雪のない所はほとんど泥で笑うしかなかったです
私が一番転んだかもしれないです
ずーっと転ばないで泥なんて余裕余裕と調子乗ったらずるっと転げて…
一度転ぶと怪我しないように慎重に歩いたら余計に転びまくって
あぁもぉっ!怪我しないように上手に転ぼうと変な事になってました。
Mizは患ってからリハビリだと言ってちょこっと歩きに行ってはしんどそうにしていたので大会は無理かなぁと思ってたんですが良かったです。
ありがとうございます。
結構年配の方が多くて、毎年完歩している爺…いや、超ベテランの方とお会いしたりで元気もらえました。
アスリートのkamehibaさん達なら食べ歩き楽しみながら最速ゴール出来ちゃいそうです。
来年どうですか?
電車の中から既に準備運動している人がいたりでびっくりしました。
小川町駅の前は色とりどりのレインウェアの人の波で花畑みたいな世界でこれはみつけるのは無理だなぁと。
ストックが使えないから傘を代わりに使って
「これのおかげで転ばず脚は折れなかったけど」
と曲がった傘を笑いながらみせてくれたおじさんいました。
大勢の方が申し込んだようだけれど、やはり見合わせた方が多いようで、そのおかげというのはなんですが渋滞も少なく完歩出来たのかもとかと思ったり。
初めてだったので勢いで参加しちゃいましたが…靴やらなんやら後の祭りです
こんばんは〜
無事完歩できて良かったです。
天気予報で雪だというのはわかっていましたが、あそこまで積もってるとは
冬の低山歩きに戻ったような感覚は不思議でした。
いろんな人が一緒に歩いていて面白かったですよ〜
こんばんは〜
七峰縦走は余程のことがないと中止にはならないようですねぇ〜
正直、個人山行だったなら間違いなく延期している天候でした。
なにはともあれ、danbeさんの去年の無念を晴らすという約束、果たすことができて一安心です
次はぜひdanbeさんご自身の足で!(ぇ
こんばんは〜
10代20代って……何を言ってらっしゃるのですか!
我々はまだ20代ですぞ!(心は
その証拠に筋肉痛はすでにほぼ解消しました。
GWはどこに行こうかワクワクしています。
とか言いつつ、正直、今回は完歩するのが精一杯で時間に追われっぱなし。
あちこちでスッコケたりゼェゼェハァハァしたりショモショモしたりで、格好良く歩けたとは言い難いので、次はもう1ランク上の華麗な歩きってやつを目指してみたいですな!
こんばんは〜
あの天候では、安全確保の観点からして不参加というのがごく真っ当な判断だと思いますよ〜
私は復帰の願掛けみたいな思いがあったので、少々意地を張っての参加でしたから(^^;
実際、何度もコケてますし、これがもっと危険な場所だったら致命的な事故になってた可能性もあったなと、今更ながらちょっと怖くなります……
ストックの件は、どうもいろいろ経緯があるみたいですね。
以前は明確に“禁止”だったのが、“ご遠慮下さい”に緩和されたのだとか。
今後は解禁の方向なのかもしれませんね。
mizcreidさん、mococoさん完歩おめでとうございます。
いっぱい練習した甲斐がありましたね。
レコを拝読させて頂き感動しました。
皇鈴山CP手前で・・・のくだりですが
胸が熱くなり泣きそうになりました。
山を歩くのは自身の満足、達成感の喜びも有ります。が、
見知らぬ人とのふれあいも喜びの一つです。
本当に感動しました。ありがとうございます。
こんばんは〜
いやぁ、ただでさえ過酷な大会な上、天候があんなでしたので、参加した皆さんとの間には奇妙な連帯感みたいなものもありましたね。
同じ泥の中を這い回った仲間、でしょうかね
見ず知らず同士が助け合って登ったりする姿も目にしました。
いろんな意味で勉強になった一日でした
mizcreidさん、mococoさん、寒い中お疲れ様でした。
いや〜、それにしても大変な天気でしたね。
“雨天決行”どころか、“降雪決行”とは…。
もはやハイキング大会の域を越えてますw
もし私が参加していたら間違いなく10kmあたりでリタイヤしてます、はい…。
とにもかくにも無事に大会を終えられたのが何よりです
ぼくはこのような大会があることをmizcreidさん、Mococoさんのレコをずっと拝見してきて初めて知りました
秩父の田舎で行われるのでマイナーな大会なのかなと勝手に思っておりましたが、ヤマレコユーザも多く参加される一大イベントだったんですね
ただ、自分の想像を超える悲壮感漂う壮絶な大会のように思えて、ボクが参加したら間違いなく逝ってしまいそうです
無事完走おめでとうございます
おつかれさまでした
お二人ともお疲れさまでした〜
Mococoさんのトレーニングからずっと拝見させてもらってましたんで、楽しみにしていましたが、いきなり雪!
お二人と同じ気持ちで「えー!」ですよ
中止寸前のようなコンディションの中、完歩おめでとうございました
私もそろそろペースあげてトレーニングしよ
お疲れ様でした〜
strs178さんのカメラ不調の鼻水たらしているように見える写真で大笑いしました。
凄い早いゴールでしたね、どのような足運びであの道のりを…
素晴らし過ぎます。
普段なら絶対おうちにひきこもるようなコンディションの中を歩くのが楽しくてゴールしてしまったように思えます。
暑かったらバテて歩けなかったかもとか…
怪我をせず無事帰れこーしてコメントいただけて良かったです。
ありがとうございます。
いつも(脳内池田秀一声再生で)レコ楽しく拝見させていただいています。
もしよろしければ来年シャアのコスプレで参加していただきたぁ〜〜〜〜〜いっ!
見守ってくださりありがとうございました。
おかげ様で無事完歩出来ました。
ホームの待合室で一緒になった男性が何年か前に雪で危険回避の為七峰を変更して五峰になって今回はなぜそうならなかったのかなぁと言ってました。
足運びの上手い方は泥飛び無しの綺麗な姿でゴールしたり
雨が川のように流れている所では「川の流れのように」を口ずさみながら歩くご婦人がいたり…
同じ山でも行くたび何か面白い物に出会えますね。
これでいつもののんびり山行に戻れます♪
こんばんは〜
大会の案内によれば、“台風やこれに類する気象状況でコースに大きな被害が出たり、大会運営が危険と思われる場合は中止”とあります。
雪ではありましたが『コースに大きな被害』はありませんでした。
→泥んこでツルツルなのは小さな被害に過ぎない
係の人たちは持ち場から動かないので『運営が危険』ではない。
→ハイカーに危険があっても問題なし(ぇ
……というのは冗談ですが、ハイキング、という言葉のイメージからはすでにかけ離れた過酷な鉄人レースになっていたのは確かですね(^^;
こんばんは〜
そうですねぇ〜、確かにある意味、ア・バオア・クーの攻防戦の真っ只中に、ボールに乗り込んで突撃していくくらいの悲壮感はあったかもしれませんね〜
せめてジムに乗れればまだザクくらいは倒せるかもしれないですが、それでもゲルググに一刀両断にされるのがオチでしょう。
……って、akaisuiseiさんには連邦側じゃわかりにくいですかね。
ジャブローの対空射撃の嵐の中、旧ザクで降下するくらいの覚悟がいる、って感じでどうでしょう?
あるいはキュイに乗ってホワイトベースに白兵戦を仕掛けるランバラル隊とか
実際には悲壮感よりもハイカーズ・ハイで歩いてる最中はかなり楽しいですけどね
こんばんは〜
せっかくの大会だったので、できれば晴れて欲しかったのが正直な気持ちではありますが、雪は雪でまた悪くは無かったですよ〜。
好んで登るような天気じゃないにしても、イベント登山ということであれだけの人数が居れば、多少のことがあっても安心感がやっぱりありますしね。
少ない危険で悪天候時の訓練が出来たと思えばそれもまた良し。
いい経験になりました。
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