7歳児とゆく急なのに登りやすくて絶景もある太刀岡山
- GPS
- 03:43
- 距離
- 4.9km
- 登り
- 486m
- 下り
- 481m
コースタイム
- 山行
- 2:49
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 3:43
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道自体は整備完璧 でも急斜面を登っていくので間違うと転げ落ちる |
その他周辺情報 | ・たまご村敷島店 すぐそばの「黒富士農場」の直営店。 新鮮なたまごとそれを使ったスイーツの数々がじつに美味 |
写真
感想
さーて今週のおやま選びは……
このところ低めのところが続いたので、少しは骨のあるところがいいね。でもケガするようなところは避けないと。
ということで、以前登った黒富士のおとなり、太刀岡山をチョイス。
ここは茅ヶ岳の東奥、山梨百名山が曲岳・黒富士・太刀岡山と3つ並んでいるところ。一筆書きで一気に巡っちゃうハイカーさんが多いようだけれど、前回黒富士で我々には無理だと悟っていた。
セットは無理でも、ひとつずつにするとどれも手頃だ。曲岳から全開スルーした枡形山を目指すコースと、太刀岡山を登っておりるコース。到着時間が少し遅くなったから、手前にある後者を選んだ。見た目特徴ありすぎで遠くからすぐわから曲岳、これもいつか行こう。
太刀岡山登山口駐車場に車をとめる。ほぼ満車である。ここは黒富士のときに通過したがその時も満車だった。人気だね太刀岡くん!
駐車場からすぐ入り口、大きな水車を備えた廃屋があった。そこから少し車道を登り、民家脇から山に入る。
太刀岡山、ふもとから見ると見事にとんがっている。こりゃ急斜面だなー、と覚悟を決める。前回、黒富士の前に鬼頬山に登ったが、文字通り鬼みたいな急坂だった。
ゲートを開けて、すぐジグザグ道が始まる。急斜面を九十九折で登っていくのだが、これがなぜか登りやすい。あまり疲れが襲ってこない。
このところグダグダだった息子さんもこの日は好調。おもしろスイーツをいろいろ考えて笑いながら登っていく。木の切り株でできている「バウム食えーへん」、古い素材でつくる「ジジロア」など見事にろくでもない。最近あんまり進まなかったのはつまんなかったから?
やがて壁のような巨大な岩に到着。ハサミ岩かと思ったらどうやら違うらしい。ほこらがあり、江戸時代に彫り込まれたらしい仏?も。
ここからルートは向きを変え、同じ高さのトラバースとなる。岩を乗り越えるポイントがあり、妻が「ケガするから岩はやめろって言っただろうが」と怒っていた。妻は岩が好きではないようだ。
少し高度を上げ、尾根に乗るとそこにあるのがハサミ岩。近くからだとどこがハサミなのかわからない、縦にささった巨岩である。
ここからルートへ再び山頂に向かう。だんだん、近くの曲岳や向かい側の茅ヶ岳が見えるようになってきた。
まっぷたつに割れたとうふのような巨岩を発見、と思ったらもう息子は上にいた。うわー怖い、じっとしててくれ!
この岩の上で、まわりの山々を眺めながらおな茶とお菓子で休憩。息子のテンションが高く、ズリ落ちないか心配なままである。
道はまた急斜面のジグザグに。ここでまず妻がヤママユを発見。ついで息子もウスタビガのまゆをゲット。冬の山の宝物といえばやはりこれだ。
さて空が広くなったぞ、そろそろ三角点に到着するかな……よし、到着。ってあれ、山梨百名山の標柱があるじゃないの。よく見たらヤマレコのマップでもここが頂上の扱い。わ、わーい太刀岡山に登ったよ! 他の地図だと「三角点」だったり「刀岡」だったりするんだけど……
ここは思ったより眺望がいい。雲からあたまを出したかわいい富士山が見える。お写真をとってひと息ついたら、本当の山頂に向かおう!
つまるところこの山は双耳峰なのだ。もうひとつのほうが標高が上なのでそっちを山頂としている地図があるということ。
もうひとつの頂上への道はやはりゆるやかな下り坂、ついでゆるやかな登り坂。松がたくさん生えていて、道がまつぼっくりだらけ。今シーズンはまつぼっくりが豊作のようだ。息子、厳選しながらいいまつぼっくりを集めだす。裏をみると、金色と銀色のものがある。これは面白い発見だ。
ゆるやかなのぼりが終わって、平らな林についた。んー……、頂上だなこれ! どこにも! 何にも! 書いてないけどこれ頂上! やったー太刀岡山に登ったよ! ここ何にも見えないけど!
「刀岡」「三角点」はたまた「南峰」と呼ばれるあっちの頂上のほうがずっと景色がいい。でもピクニックの場所としてはこんな林のなかも悪くない。
今日のおにぎりは、妻の手になる豚生姜焼きおにぎらず。最近、具の多い肉系のおにぎりを作るなら、おにぎらずに仕上げるほうがずっと便利なのだということを学んだ。
そして今日のあったかヌードルは全員フォー。カップヌードルよりほんの少しヘルシーな気がするのと、おにぎりのあとでもいただけるあっさり感があるのでとてもよい。
コーヒーを飲んで、さあ出発。ここで折り返してまたさっきの急斜面をおりるのはちょっとやだね。逆側を見ると、黒富士農場がすぐ下にある。ゆるやかな坂になっているようだ。こっちにしよう。
頂上直下は、トンガリ山ゆえけっこう急。小刻みなジグザグでおりてゆく。このタイプの道は妻が苦手としており後ろからミギャーという声が何度かした。がんばってほしい。いっぽう息子は非常に得意なのでさっさと駆けおりてしまった。
短めの急坂をくだりきると、道はほぼ平らに。やがて黒富士のときに通った越道峠に到着。
この峠は岩の尾根を1メートルほどくり抜いて道をつけているので、この道には尾根の横からおりるようになっている。しかしバリルート好きの息子はまっすぐおりたがり、止めてもきかない。しかたないのでとうちゃんもおつきあいしてガケをおりた。
そして即、反対側の岩にとりつく息子。ひょいひょい登って、横の階段から凱旋してきた。
ここからゆるやかにくだる林道を歩いてゆく。妻はこんなところきたっけ、というのでとんがった鬼頬山を見せると納得した。息子はダッシュして待つを繰り返している。前ここに来たときはぐったりしてたんだけど。
伐採地を通り抜けると、林道が終わり黒富士農場のなかに出た。ここをそのまま行くと平見城のほうに行くが、左にくだってゆく。ポニーがいたので息子はすかさずご挨拶。
アスファルトのゆるい坂をおりていく。農場の施設がとぎれて林に入る。そのあたりで、ヤマレコの地図にない道を行くことになる。
地図上ではまっすぐに破線がひかれているところ、オレンジのGPSトレースは道の書いていないところを通り大きく迂回している。黒富士の牧場を勝手に進んでるのか?と思ったが、実際には破線は廃道でありオレンジのとおりに舗装道がつけられていた。
やがて少し太い道に合流、キャンプ場をぬけて太刀岡山登山口駐車場に戻ってきた。はさみ岩は下から見るとたしかにハサミだった。
太刀岡→鬼頬山→黒富士はかなりヘビーだけど、太刀岡山単独で周回するこのコースは本格感もあるのにお手軽でオススメである。そして10キロ街に出れば黒富士農場直営「たまご村」でシュークリームやシフォンケーキが買えることも忘れちゃいけない。
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