厳冬の葉山神社参拝
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- GPS
- 09:27
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 1,360m
- 下り
- 1,354m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道幅は車1台分。おまけに両脇に1.5mくらいの雪壁が迫り、圧迫感を感じる運転を強いられる |
コース状況/ 危険箇所等 |
<最終除雪地点〜畑地区> 道路の上(スノーモービルのトレース)を忠実に辿ればまず問題ない。 帰りはスキーなら自動運転で下山可能 <畑地区〜c1358周辺> ブナの森を尾根伝いに登るのみ。所々で展望がよい <c1358周辺〜山頂〜奥ノ院> 爆裂火口跡の外輪を辿るのみ。ただし、火口側に張り出した雪庇に注意。登り返しは3回。小僧森や大僧森の急斜面は、スキーなら南側に巻いた方が無難 |
その他周辺情報 | 食事処: いのこ家 山形田(JR山形駅より直結ビル徒歩1分) 郷土料理や地酒のメニューが豊富。人気の日本酒・十四代は別メニューあり。 詳細は下記公式HPをご参考までに。 https://www.yamagata-da.com/index.html <営業時間> 17:00〜23:00(LO:22:30) <定休日> 日曜日 温泉: テルメ柏陵 健康温泉館(内湯、露天風呂) 源泉かけ流し。コスパ高い。水風呂はなく、キンキンに冷えた水道水をホースを使って直に浴びる漢スタイル。 詳細は下記公式HPをご参考までに。 http://oeterume4126.web.fc2.com/kenkoonsenkan1.html <日帰り温泉の受付時間> 3月〜10月:6:00〜20:30(利用は21:00まで) 11月〜2月:6:30〜20:30(利用は21:00まで) <休館日> 第1木曜日 <入浴料金> 350円 <泉質> 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性中性高温泉、pH7.9) |
写真
感想
冬の東北スキー旅2座目は村山葉山。
江戸時代以前は出羽三山の1座。当時の奥ノ院である湯殿山に対して、その手前にある里山ということから端山とも言われていた。
葉山山麓の地域との関りについては以下HPの情報がわかりやすい。
http://www.nisikatanomukasikatari.mokuren.ne.jp/mokuji.html
前日に引き続き今日もピーカンで気温が上がるため、雪が死んでいる可能性が高い。そのため、今日は景色を楽しめる山を選んだ。葉山の馬蹄形の爆裂火口跡は衛星写真で見てもはっきりわかる。この外輪歩きは楽しそうであり、山形県のほぼ中央に位置しているため東西南北の展望が素晴らしそうだ。後で知ったが、葉山からは山形県にある百名山を全て拝むことができるらしい。
夜中に起点に向かう際、放射冷却により山形盆地はキンキンに冷え込んでいた。前日に最終除雪地点を下見しておいたため、迷うことなく到着しスムーズに準備ができた。
満点の星空の下、雪の道をひたすら歩き日が上がる頃、畑地区に着いた。畑地区の雪は、建屋を埋めてしまう程多く、今年は除雪が大変だろう。ここからは夏道沿いの尾根をひたすら登る。途中展望が開けたポイントが多く、シャッターを切る手が止まらない。外輪まで続くブナの森もかなり気持ちがいい。
外輪から先は冷たい風が吹き付け、高気圧が張っていても雪山が寒いことにはかわらなかった。
小僧森、大僧森、山頂、奥ノ院と続く外輪のアップダウンの歩きは、天気に恵まれ展望が良いためかなり楽しめた。
月山、鳥海山、神室連峰、栗駒山、船形連峰、蔵王連峰、吾妻連峰、飯豊連峰、朝日連峰が見え、山形県の山は一通り拝むことができたのではないかと思う。
奥ノ院では鈴の代わりに近傍の鐘を鳴らし参拝した、無事に旅先から帰れるようにと。その後、無事下山し、温泉で汗を流し、山形の郷土料理と地酒に舌鼓を打ち素晴らしい1日となった。
明日最終日は手軽に登れる蔵王でフィナーレとする予定だ。午前中は天気が持ちそうなので日の出に間に合うよう稜線に登り、太平洋から登る日の出を拝み、御釜やスノーモンスターを愛でる計画だ。帰りも東北新幹線のため時間にかなり余裕があり、最後も素晴らしい山行になるはずだった。
その日の就寝後、突如、携帯から緊急地震速報が鳴り響く。
その数秒後、宿も地震でかなり揺れた。地震が納まった後、テレビをつけると最も揺れた場所が映されていた。場所は宮城県蔵王町の震度6強。よりにもよって明日登る蔵王エリア。
現実を受け入れられないせいか、寝起きで頭もよく回らないせいか、気付くと再び瞼を閉じていた。
早朝に目が覚めてからも太平洋側の被害状況はよくわからなかった。
蔵王山行については、日本海側からの帰京ルートだと半日以上かかること、スキー場までの道路の被害状況がわからないこと、火山の噴火や雪山での足元の亀裂などのリスク回避を考慮して断念した。
残念ながら蔵王山行の不戦敗記録が更新された。いつになったら蔵王に登れるのやら。
明るくなる前に帰京ルートの候補を複数調べていたが、日本海側から戻るパターンが濃厚になりつつあった。
結局、9時過ぎに東北新幹線の全線再開には10日程要することが発表された。また、東北自動車道も通行止めが解除されず関東に向かう高速バスは運休となっていた。その結果、日本海側を走るバスと電車を乗り継いで帰ることに決まった。
早速、郵送でスキー板をそれぞれの自宅に発送し、バスに乗れるよう体勢を整えた。これまでの山スキー旅の経験が活きていると実感した。
その後、仙台にレンタカーを返却し、そこから鶴岡まで高速バスで移動し、特急と新幹線を利用して無事関東まで戻ることができた。
丸一日移動の旅となったが、幸いにも席も空いていて運賃も最低限に抑えられ、乗り換えもスムーズにこなせたことは、お互いの旅の経験から得た知恵を十二分に発揮できたからだろう。
旅全体を通してお互いに怪我やトラブルもなかったのは、葉山の奥ノ院での願掛けが効いたおかげかもしれない。
農業の神様なのに道開きをして下さるとは、ありがたやありがたや。
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