鳥ノ胸山、畦ヶ丸、加入道山〜鳥ノ胸山の相思鳥におもう


- GPS
- 07:51
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,489m
- 下り
- 1,585m
コースタイム
11:20畦ヶ丸-11:36モロクボ沢ノ頭-12:46水晶沢ノ頭12:49-13:20加入道山
13:41加入道山-14:50道志の湯登山口-和山村バス停
天候 | 晴れ後時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
和山村〜道の駅どうし 290円 (富士急行バス) http://bus.fujikyu.co.jp/line/jikokuhyo/06.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所 白石峠から道志の湯への下り始め、急なガレの源頭のトラバースが続き、バランスに注意 |
写真
感想
GW後半は長男が久々に家に戻っているので山歩きの予定はなかったのだが、4日はいとこと遊ぶとのことで、前夜に突如用なしとなった小生に、山でも行って来い指令が山の神から下る。突然だったのでなかなか決まらず、深夜になってやっと白石峠から城ヶ尾峠の稜線を道志側から歩くことに決定。横になったがほとんど眠れず。
眠い目をこすりながら5時前に自宅をスクータで出発。今日もいい天気で、新緑の道志道を快適に進む。当初は白石峠から縦走するつもりだったが、道志の湯入口付近は駐輪しにくそうだったので、城ヶ尾峠側からに変更する。道の駅どうしの駐車場へ駐輪すると、鳥ノ胸山ハイキングコースの案内看板あり。手持ちの古いエアリアマップには鳥ノ胸山のコースはなく、新設されたコースの様だが、これは行かねばとまた方針変更。
キャンプ場の中の車道を抜けて、登山道に入る。杉林の中の登りが続くが、1050m付近で頂稜の一角出た付近から雑木林に変わり気分良し。鳥ノ胸山山頂は再び杉林を抜けた先で、西側の展望があり、富士や南アが望める。
山頂から北に向かう道には「道志の湯へ」とあるが、これを辿る。一旦下った後も小ピークの上下が続くがこの尾根道は新緑と野鳥の声が充ち気持ちいい。途中で道は二股になるが、左道志の湯方面を辿る。平指山を越えても上下が続くが最後稜線を左に外し気味に急降下して林道に出る。林道を南に辿ると、城ヶ尾峠への登山道が横切り、これを辿ると30分足らずで城ヶ尾峠に着き、一息入れる。
ここからは甲相国境尾根を北東へ。大界木山を越えると、濃くはないが笹の中の道が多くなるし、意外に稜線は上下しており、時折見える畦ヶ丸は近く見えるのになかなか近付かず疲れる。モロクボ沢の頭から畦ヶ丸までも予想外に時間がかかった。避難小屋前でふ〜っと腰を下ろし休憩に入ろうとしかけたが、山頂はもう一つ先だった。畦ヶ丸山頂は展望もない樹林の中のピーク。ここまで、城ヶ尾峠出立時に登ってくる2人組を見掛けただけだったのに、次々と人が登ってくる。
取って返したモロクボ沢ノ頭のからも道に若干笹が出ている所もあるが、うるさいほどでもない。細かな上下が続くが全般に緩やかで展望もないやや単調な尾根に、寝不足から歩きながら眠くなってくる。やや長い登りで水晶沢ノ頭に着く当たりから、明るい雰囲気になってくる。白石峠からの最後の登りは完全にエネルギー切れで、よれよれで加入道山着。大休止とする。
大室山への気持よさそうな稜線に誘われるが、ピストンすると時間的にやや遅くなるし、何よりかなり眠い。これ以上疲れると帰りの運転がちょっと不安。それに15:10和山村からバスがあったはずで、ぎりぎり間に合うかも。そこで、家で待つ家族への土産代わりにお気に入りのハムを買うことを口実にして、やや早いがこのまま下山することに。
白石峠側にちょっと下って道志の湯方面へ折れるが、下り始めのガレ上部のトラバースはちょっと気を使う。一ヶ所だが岩を回り込む所や、道が崩れてスタンスが狭い個所もある。見下ろすと急なガレ沢が下の方まで見えてある意味気分いいが、粘土状の土なので、雨の時などは気を使いそうだ。下り道も野鳥は多いが、ちっともカメラに収めることはできなかった。鹿柵ゲートを2つ抜けると車道に飛び出した。
道志の湯でひとっ風呂も魅力的だが、今回は時間がないのでパス。室久保川沿いの車道を歩き、道志川を渡る橋が見えるところで件のバスが道志の湯に向かって登ってきた。和山村バス停まで出なくても、道志の湯でバスに乗れた様である。ともあれ、1時間の交通量の多い車道歩きの省略に成功、自販機のコーラで乾杯したのである。
バスで道の駅どうしに戻ると、登る時2台だけだったバイク置き場には満車状態のバイクがひしめいていた。もちろん、帰りは街中に戻るあたりからかなりの渋滞に巻き込まれました。が、そこはスクータ。無事なじみのハム屋の営業時間に間に合い、お土産のハム(実は小生のビールのお伴?)をゲットしたのでした。
鳥ノ胸山で、初めて見る美しい小鳥を撮り、喜びましたが、後で調べるとソウシチョウ(特定外来生物)のようです。鑑賞鳥としてのブームが去った時、悪質ペット業者が放鳥したものが野生化したとか。ペットは人を癒してくれるものですが、時にこうした裏面もあることも知っておくことも必要ですね。もっとも、これはソウシチョウなどの動物自体に責任があるわけではなく、我々人間社会のエゴの結果なのですが・・・・。ふりかえれば我々登山者も、山の自然を愛しながら、山に登ることで、少しずつ自然を傷つけているのも事実ですから。ソウシチョウの美しい姿を見ながら、ちょっと考えてしまいました。
コメント
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odaxさん
初めましてm(_ _)m
こんなコース設定があるのかと参考になりました。
スクーターを所有してないので、実践できませんが……。
拙者も今年は舟形に神室、できれば和賀に登りたい。
yamabeeryuさん、はじめまして。
当初は白石峠から大室ピストンで城ヶ尾峠へのつもりでしたが、駐輪場所に迷い、行き当たりばったりの結果がこのコースとなりました。まあ、GWなのでスクータ使用は吉だったかもしれませんが、車利用でOK。むしろ、自転車を積める車なら、どちらかに自転車デポして車で回収が最楽でしょう。
なお、スクータ利用が多いのは、
仝造蕕譴疹遣い、ここぞという遠征のため近場ハイクは経済性重視
⊆屬了藩冤ダ荼△六海凌世砲△襪海函幣弌
のためです。なお、本来、yamabeeryuさんのHN
和賀岳は、頂上一帯の高山植物帯が魅力。昨年8月に訪れましたが、
神室・船形は、仙台にいる間に登り残した山で、是非行きたい山。もし、お先に行かれるようでしたら、参考にさせていただきます。
お互い、安全で、良い山行きをしたいですね。
☀☀☀のゴールデンウィークでどこも大賑わいだったようで、
道志もバイクがいっぱいだったことと思います。
わぁ〜きれいな鳥♪と一瞬大喜びしそうですが、よくよく考えると鳥かごから放たれた鳥。
すっかり野生化したのであれば、生きる術を知っているのかもしれませんが、
ゆくゆくはどうなることやら…悲しいことなのかもしれませんね。
恐れ入ります…ツルシロカネソウですね
私はヤマレコのリンク集にある「四季の山野草」で調べています。
これも楽しい作業のひとつです
clioneさん、毎度花指南ありがとうございます。
昔から昆虫等動物系の分類は比較的好きだったのですが、植物は似たものの区別がなかなかつきません。特に、スミレなどは完全にお手上げ状態です
そういえば外来種は、鳥だけでなく、魚ではバスとか植物でもセイヨウタンポポ等枚挙にいとまがありませんね。完全に在来種のみに戻すことはもはや不可能に近いですし、かといって在来種が滅亡するのも困る。外来種の問題にとどまりませんが、さまざまな人間活動はおおむね地球環境や自然に負荷をかけています。即効的な解決策はないでしょうが、個々人が環境への意識を持ち続けることこそが必要なのかもしれませんね。
なんか、堅い話になってしまいました。ま、要するに、美しい山波の風景やさまざまな動植物に触れ、いい汗をかいた後のおいしいものと
絶妙ですね。
さすがマスター、オリジナリティ溢れるルートで参考になります。実はワタクシ、加入道山以西にはほとんど行ったことが無く、勉強になります。
ちなみに私のエアリアは2005年版なのですが、浦安峠から大界木山までのヤブ漕ぎ30分が破線ルートになっていました。
それにしても改めて、丹沢はルート取りが無限の可能性を秘めていて良いですね。東北の山にももう少しバス便があると幸いなのですが(笑)
こんばんは、derakkumaさん。
小生の山行きはいつも行きあたりばったり。今回は現場合わせが、たまたまぴったり行きましたがね
長期リタイヤ前は、公共輸送機関一本やり、丹沢も便のいい表側中心でしたので、モロクボ沢ノ頭より西は今回初踏破でした。静かでいいのですが、やはり蛭や檜洞周辺よりかなり地味目ですかね。
え?お持ちのエアリアは2005年版?あったらしいじゃないですか〜。小生のは20世紀版ですぜ
雪もないのにkumaさんの半分程で息切れのodaxでした
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