トマノ耳
- GPS
- 05:21
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 770m
- 下り
- 1,411m
コースタイム
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
てんきとくらす予報では登山に最適な予報なので芝倉沢を滑りに出かけた。車窓からは双耳がはっきりと見え敗退になるとは思ってもいなかった。
下山口となる湯檜曽川に工事車両の邪魔にならない様に駐車し、ロープウェイ乗り場に向かう。道中、車が多い。谷川岳が大渋滞の予感。そう思ってたら、スノボの大会だったからでした。
ロープウェイを降り、僕とリーダーはハイクアップ。新しい仲間の大工さんはリフトで天神峠に向かう。上で落ち合いましょう。さて、出発です。するとぽつり。小雨が降ってきた! ポツポツなので問題ない、そのうち止むだろう。
上を見るとスキーヤーが滑ってる。きっと大工さんだ! 尾根にも乗り上げても姿が無い。鞍部でシールを張っているのか?と進んでみたが姿がない。早速はぐれました。30分ほど待ち合流出来た。
さて、ここからは3人でひたすら登る。雪の多い今年は鎖場の渋滞ポイントでは板を履いたまま行けた。
熊沢避難小屋からの急登は滑落の前科がある大工さんを真ん中にし登る。キックターンではズルズルしながらで、見てるこっちがドキドキです。天神ザンゲ岩辺りから風雨が強くなってきた。風を避けるいつもの右側の一段下から山頂を目指す。いつも思うのだが、なぜ皆さんは強風の稜線上を歩くのだろ?
小さな雪庇が現れるとその向こうは肩の小屋だ。雪庇の上に出ると雨に風に泣きそうになる。これは一時小屋に避難だ!
小屋で作戦会議。雨の急斜面は全層雪崩が...とか、雨の中先に進んでも...とか。
一ノ倉までの稜線は右側が崖だから風上側の斜面を歩くしかない。時間はたっぷりあるが、雨風に晒されて進むのはいかがなものか。トマの耳で手を打つ事になった。
そうと決まればサクッと登頂。今年の山頂は様子が変だぞ! 年末年始の大雪の影響なのか、いつもなら雪庇でマチが沢は覗き込めないが大量の雪で足場が出来てた。こんなの初めてだ。
小屋に戻るとさっきまで僕たちと山スキーヤー一人だったのに人が増えた。小屋に入ってご飯にしていると続々と来るではありませんか。人混みが苦手なのでそそくさと退散する。
それでは、肩の大斜面の滑降だ! が、ホワイトアウトで足元しか見えない。いつもなら豪快に滑る所だが、慎重に高度を落とす。天神ザンゲ岩まで降りると視界は開け、このまま西黒沢に行きたいが気温が高い日が続いたのでやめとく。
天神尾根を出来るだけ戻り、西黒沢と熊穴沢出会いの下流に滑り込む作戦で行く。雪崩のリスクを減らす為だ。天神尾根からはどこを滑るにも急峻でいつも恐怖心との戦いだ。如何に楽しく滑るかが攻略のカギとなる。
いざ、ドロップ。湿った重い雪。スラフが雪だるまとなりながら転がって行く。出来上がったのはアンモナイトか! 朝日の当たる東斜面に差し掛かると5冂の表層雪崩が発生。雪崩と共に滑り下りる。
安全地帯で後続を待っていると熊穴沢から滑って来たのか?一人のスキーヤーがトラバースして来る。足元から次々と雪崩れているのに怖くはないのか?
全員揃ったところで沢床を滑りロープウェイ乗り場へ。そして車道を歩きもう一滑りし車に到着。
すると、車に嫌がらせが!! こちらは邪魔にならないように気を使って駐車しているのに、車の周りにはどこから持って来たのか、大きな石が車を囲む様に置いてある。張り紙で済むような事に随分と手間暇掛けたようです。ご苦労様でした。
初めての雨の山スキーと... いい経験が出来ました。
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