【奥美濃】アラクラ(1163m)黒津山(1193m)天狗山(1149m)
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- GPS
- 08:16
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,177m
- 下り
- 1,166m
コースタイム
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 8:17
道の駅〜黒津山は既に歩いているので、同じ北上ルートだと面白みに欠けます。そこで、今回は南下ルートとなるよう、全体のコース取りを時計廻りに設定しました。
したがって今回の未踏区間は、坂内振興事務所〜アラクラ〜黒津山となります。
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
<坂内のあれやこれや>
坂内振興事務所の裏手に「広瀬城跡(小谷山城)」遊歩道の案内看板が立っています。この歴史の道を使って、アラクラをめざしました。
明るい尾根を登ると、天守模型のある小広場に着きました。周辺に目を凝らすと、曲輪や土塁、堀切らしき跡が目に留まります。
石碑には「広瀬兵庫守」の名前が刻まれています。彼は秀吉に仕えて武勲を立て、近江国新庄の城主に引き立てられました。しかも、彼は美濃国坂内広瀬城主も兼務しています。けれども、彼は関ヶ原の戦いに敗れ、その後、仏門に仕えたそうです。
それにしても、八草峠を通じて人々の交流でにぎやかだった頃を思うと、この静けさは不思議そのもの。かつては坂内川上から長浜の金居原まで、炭俵を束ねるための縄を買いに行ったりとか、夏の地蔵盆を楽しむために、はるばる木之本まで足を伸ばした人だっていたと言うのに。
<道の駅さかうち〜アラクラ>
徐々に雪がつながり始めると、はじめて先行者の足跡に気がつきました。クマ鈴の音が聞こえてきました。その男性はシャクナゲのブッシュと格闘中でした。あいさつして先行させてもらいます。
振り返ると湧谷山や丁子山がせりあがり、金糞岳の存在感が増してきました。最初の展望地が937です。蕎麦粒・970・アラクラ・天狗に囲まれると身がすくむ思いです。
エジプトのギザで、クフ王・カフラー王・メンカウラー王の三大ピラミッドに囲まれた時の、敬虔と畏怖の入り混じった感情がよみがえりました(そんなバカなw)。
<アラクラ〜黒津山>
巨大なヒノキを見て雪稜をつなぐと、そこはアラクラのてっぺん。ほしいままの展望。
ここからは夢見心地で、好展望の廊下を歩きます。ブンゲン・貝月山・伊吹山・金糞岳・横山・大ダワ・三周・高丸・烏帽子・蕎麦粒・小蕎麦粒・釈迦嶺・冠・若丸・杉倉・五蛇池・加賀白山・能郷白山・北アルプス・黒津・乗鞍・御嶽・雷倉・花房・西台山・小津権現・飯盛・小島・鍋倉・・・
こうなると、もう足が進まない。のろのろと雪稜をたどります。雪の造形のひとつひとつに感動のため息をつき、歓声を上げる。オレってこんなにお子ちゃまだったのか・・・
鞍部から登り返して黒津山。あれ、後ろに人影だ。大谷川から登ってみえたのかな。その方は五蛇池方向に向かいました。
僕はと言うと、黒津の山頂で、美の女神に魅入られてフリーズ状態(笑)。青空と雪の白のツートン。かくもシンプルな色構成なのに、どうしてこんなに感動を呼ぶの?
<黒津山〜天狗山〜道の駅さかうち>
黒津からの下りで、山岳会さんとすれ違いました。
そして、天狗山。ここも独り占めです。しかし、まだ安心はできないんだよ。この尾根を下山で使うのは初めて。登りはヨイヨイ、下りは怖い。
紙地図オンリーで下るのは、いつだって試される。コンパスを構えてひたすら高度を下げる。横目に有力な尾根が見えてくるたび、ピリッとする。最後の頑張りどころだ。うまくすればピンポイントで道の駅だからね!
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