(鳥取)晩秋の伯耆大山縦走 (1983)
- GPS
- 06:00
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 992m
- 下り
- 990m
コースタイム
天候 | 曇り、稜線は霧、(朝方のみ晴れ) |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・この当時も、弥山から剣ヶ峰を越えてユートピア小屋までの縦走路は、崩落が激しく、かなり難しかった。(ただし登山禁止にはなっていなかった) ※現在は、剣ヶ峰を通る縦走路は登山禁止になっていると思います。 |
写真
感想
【山行NO 51】
※ これも、自分がまだ学生時代のころの山行。
学会関係で京都に出る機会ができた。
せっかくだから、帰りは山陰周りで九州へ帰ることにし、次いでに鳥取の大山に登る計画を立てた。
11月2日
・学会も無事終わり、京都から夜行で山陰へ向かうことにする。
京都駅の待合室で、本を読みながら夜行急行を約3時間、待つ。
なんとなく、浮き浮きするというより、妙に不安な待ち時間だった。
・ようやく23時ころにやってきた急行「山陰」号は、予想通り、旧式の客車式の列車だった。
以外なことに、ワンゲルらしき団体が大勢乗ってきて、電車の中はずいぶんと騒々しかったが、
その団体が豊岡で降りると、ようやく汽車の中も静まり返り、落ち着いて寝られた。
11月3日
7:34-8:00 米子駅
・ここで降りた登山姿の人は自分独りだった。大山へ向かうバスに乗る。
8:50 大山寺前
・ここから登山開始となる。見上げる大山の山頂付近は雲をかぶっており、天気はイマイチの様子だ。
9:00 正面登山口
・ここから山道になる。天気はイマイチではあるが、休日のため、登山者の姿は結構見られた。
・しばらくはブナ林の中を行く。ブナの黄葉も始まっていた。
10:00-10 五合目
・さらにずんずんと進む。7合目あたりから雲の中に入り、視界が無くなった。
夜行列車で来たため、寝不足ではあるが、今日は以外と足取りが快調で、
先行して登っている登山者をガンガンと追い抜き、良いペースで登れている。
下を振り返ると、登山者の行列ができていて、なんだか富士山の登りを思い出させた。
11:00-30 大山山頂(弥山)
・ようやく山頂の一角に到着。
山頂部は雲に覆われているが、時おりガスが切れて、南面、北面の絶壁を見ることができた。
・ここで、来た道を引き返すか、それとも剣ヶ峰まで縦走するか、かなり悩んだ。
縦走路は通行禁止とはなっていないが、なかなか厳しそうだ。
が、後から来たパーティが2組ほど縦走路に入ってゆくのを見て、つられて自分も行く決心がついた。
・縦走路はガイドブックに書いてあったとおり、両側が切り立っており、
さらに足元も岩場ではなくてグズグズの土の道なので、危険がいっぱい。
特に、通称「ラクダの背」と呼ばれる場所は、両側が極端に浸食されており、
下がえぐれた状態になっていた。かなり慎重に進む。
先行したパーティも、ここはかなり苦労しており、先行パーティが通過するまで、しばらく待ち時間があった。
12:00 剣ヶ峰
・ようやく最高点に到着だ。難所を越えて一安心。
しかし、山頂部は濃い霧に覆われており、展望もなくて寒々しているので、
あまり休むことなく、先へ進むことにした。
・剣ヶ峰から先の東の稜線も、結構切り立った難所が続き、先行パーティも苦労していた。ここも慎重に行く。
・その次のピーク、天狗峰の下りもやや難しかった。
そのあとは難所を越えたようで、だいぶ楽な道となった。
先行パーティを追い抜き、ずんずんと進む。
下るにつれ、ようやく雲の下にでて、視界が出てきた。
12:50-13:00 ユートピア小屋
・ようやく頂上稜線の縦走が無事完了した。一休みして軽く食事とする。
元谷側からこちらに登ってくる人たちも結構多かった。
・ここからは通称「砂滑り」コースを下り、元谷へ。
「砂滑り」は、富士山の下りのコースのようにザラザラの道、一気に下る。
・元谷に降りると、大山の北壁が後にそびえているのが見えた。
なんだか、写真でしか見たことのない、谷川岳の一ノ倉沢のように、陰鬱な表情をしている岩壁だ。
稜線が雲で覆われているのでよけいに暗く、高山の雰囲気があった。
14:00 林道出合
・ここからは元谷沿いの林道をのんびりと下る。
14:50大山寺着
・九州からはなかなか行きにくい大山、その険しい頂上縦走路を無事踏破でき、
天気はイマイチながら、充実した登山だった。
・その後は、バスで米子に下り、駅の待合室での長い長い待ち時間ののち、
21:30 再び夜行急行に乗り、九州へと向かった。
さすがに疲れたのか、夜行急行の座席席でも、ぐっすりと眠れた。
翌朝、7時過ぎに博多着。
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