ラストチャンス不動山、千回沢山(大河内ルート)
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- GPS
- 14:02
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 2,012m
- 下り
- 2,032m
コースタイム
天候 | 晴後雲 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
右上から急斜面を下り、中央から右下にまばらな雑木を掴み下る。距離は短いが急なので緊張した。本コース一番の難所だがどこにでもある程度の傾斜
感想
今季のラストチャンス‼️いや人生のラストチャンスかも⁉️
野暮用と天気の巡り合わせが悪く、なかなか決行出来ないでいるうちに早や3月末。焦りは募るばかり😨
今週は日曜日が雨だが金曜日発すれば土曜日にアタック出来そうだ。待っても条件は悪くなるばかりだ。やるなら今でしょ!(ふる〜)
岐阜100を特別に意識していた訳じゃないが、いつの間にか残り20座を切って来て俄然意識しはじめた。だがそこに立ちはだかる大きな壁が不動山と千回沢山だ😅沢が出来ないので考えうるルートは三つ
一つ目は赤谷渡渉ルート
二つ目はドガス越え門入ルート
三つ目は大河内西稜線ルート
だが、いずれもCTが10時間越えのハードなコースで一長一短😢
〇先ずは赤谷ルート
アプローチは短いが、赤谷渡渉が怖い。広く早く深い。一週間前に下見に行ったが直ぐ断念。
〇次に門入ルート
めちゃめちゃアプローチが長い。2月にドガスへ下見山行に行ってきたが、雪山装備を担いで登ることを考えたらとってもやってられない。断念。
○最後は大河内ルート
二ツ屋まで入れればアプローチは短いが、林道の滑り台が怖い。3年前笹ヶ峰周回で歩いたが、数ヶ所の滑り台通過に肝を冷やした。
考えあぐね堂々巡りでどこからアタックするか決断しかねていたが、滑り台がなくなった直後のほんの数週間ならアタック可能ではないかと考えた。だが稜線が細く雪が消えると藪漕ぎを強いられそうだ。致し方なし。
いつまで考えていても仕方ない。兎に角敗退覚悟で行ってみてダメなら他ルートの再考又は来季の再挑戦と悲壮な覚悟で出発した。
ただ1日の行動時間が長いので少しでも短くしようと、登山口の大河内に前泊することにした。更にアタック当日もトラブルで遅くなってもいいように連泊する予定で行くことにした。つまり2泊3日の予定だ。
いつもの如く行き掛けの駄賃と足慣らしを兼ねて、野坂岳を周回した後二ツ屋に駐車し大河内登山口まで歩いた。途中3人組とすれ違い県境稜線の積雪情報を入手。藪は出ているものの雪はしっかりあるとのこと。ちょっと安心した。林道のデブリはかなり溶けて通行に支障はなかった。登山口にテントを張り近くの小沢で冷やしたビールと幕の内弁当で最後の晩餐を済ませ、早々に寝た。
〇登山口~夏小屋丸JP
登山口から取付き辺りまでは下見をしたので問題なく取り付けた。しかし尾根乗り換え地点を通過してしまい。窪地を直登することになてしまった。ここで随分気力体力を消耗させられた。h750m辺りで尾根に復帰した。h900m辺りから雪が繋がりだしたので今季初のアイゼンを装着した。朝から気温が高いので雪のゆるみを心配していたがそれ程でもなかった。夏小屋丸手前100m位は笹露出で笹漕ぎ歩きだ。CTは概ね3H、道迷いがあったので仕方ないか。
〇夏小屋丸JP~P1,240m
JPから100m位が下りの笹漕ぎであった。尾根芯に獣道らしき踏跡があった。その後雪が続き難なくP1,240mへ到着。特に危険は感じなかった。このピークは眺めがよい。
〇P1,240m~P1,155m
見晴らしの良い尾根を一段下ると、急な下りに差し掛かる。ここでピッケル登場!急ではあるがどこへ行ってもこれくらいの急坂はある感じだ。だが慎重に下るに越したことはない。ここを通過すれば後は問題なし。
〇P1,155m~P1,203m
Pから南東に曲がるように下る。途中笹が露出している箇所があった。ここの笹薮は濃く踏跡もない。だが尾根が細いので迷うことはなかった。100m位笹薮を下ると雪道となった。難所と言うほどでもないと感じた。鞍部からは広めの尾根になった。
〇P1,203m~不動山
東西に長いPで東端まで行き南東に下った。ここはすぐに笹や雑木藪が露出していた。雑木を掴んで下った。傾斜は緩い。藪を200m程下ると鞍部だ。鞍部は岩混じりの細い尾根となった。アイゼンが岩を噛む音が気持ち悪い。以降は細い雪道を登り上げると不動山頂上であった。
〇不動山~千回沢山
雪タップリで広く緩やかな稜線で雪山漫歩を楽しめた。途中でSUMIさんとすれ違った。赤谷渡渉ルートから来る方がいるかもしれないし、出会うとすれば時間的にこの辺りかと思っていたが、まさか本当に出会えるとは思っていなかった。千回沢山山頂には予定より1時間程早く到着できた。念願の千回沢山であるが天気は下り坂である。名残惜しいが長居はできない。小腹を満たして即折り返した。
〇帰路
午後になると雪が腐ってくるので厄介だなと心配したが、雪の状態に大した変化はなかった。特に心配したP1,240mの急な登りもアイゼンが効いて安定して登れた。しかしJPに近づくにつれ南東からの強い風が吹きつけてきた。JPまでは後ろからだったがロボットPに向かうときは横からとなりふらつくほどであった。明らかに天気が変わってきたので早く下山したかった。風に背を押されながら大河内に向かって一気に降りた。
往きに迷った尾根乗り換え地点が分かった。テントが見え長い1日が終わったことを実感した。
明日雨が降らなければここでもう一泊してもいいのだが、朝まで持たないと判断し疲れているが二ツ屋の車まで戻ることにした。日が長くなったので暗くなる前に二ツ屋に到着できた。
この日はダム湖畔で泊まり翌日ゆっくりと帰宅した。
※感想&反省
念願の不動山&千回沢山を敗退覚悟で登ったが、案外すんなりと登れてしまった感がある。案ずるより産むがやすしってところか。
1年前の参考レコより問題の稜線の雪は少なかった。藪露出が多かったが雪がないと歩けない尾根ではなかった。勿論雪が繋がっていた方が断然歩き易い。今季で言えばあと2週間くらいは早い方がよかった。それは林道が安全に通行できるようになった直後と言うことである。
JPから不動山の稜線はいずれも東又は南東の尾根が藪露出していた。どの年も多少の違いはあれど露出しやすい箇所であると思った。
本当に今回挑戦してよかった。ひょっとすると一生行けなかった山になっていたかもしれない。まさにラストチャンス!
コメント
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稜線でお会いしたsumi8848です。
まさかあの稜線で人に会うとは思いませんでした。
お会いした時には”悲壮感”なんてみじんも感じさせないパワフルさで羨ましく思いましたよ。
プロフィールを拝見しましたが、私と同じ世代、同じ様な経歴そして鈴鹿の山がホームとどこかでお会いしてたかも…。
ひょっとして学生時代に東海合ワンなど?
同じ世代の活躍に励まされて登り続けている今日この頃。
またどこかでお会いできるといいですね
こちらこそ、雪解けでどんどん増水しているあの恐ろしい赤谷を渡渉して登ってくる方がいるとは殆ど思っていませんでした。ですから正直びっくりしました。それもいつも凄い同級生がいるんだとレコに励まされているsumiさんに遭うとは…。
悲壮感で挑戦したのですが、お会いした時は予定より1時間早いのでちょっと余裕が生まれた頃でした。
山同様レコも速攻で翌日にはUPされていて、更にはその後のレコまでUPされている、さすがです。UP遅くてすみませんm(__)m
今後もレコでご活躍を楽しませてもらいます。それではまた山で(^^)/~~~
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