増毛オートルート
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- GPS
- 11:43
- 距離
- 41.6km
- 登り
- 2,641m
- 下り
- 2,641m
コースタイム
- 山行
- 10:50
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 11:44
06:00 雄冬山
07:00 浜益御殿
07:55 浜益岳
10:00 群別岳
12:00 暑寒別岳
12:30 暑寒荘
14:00 ゲート
天候 | 雨→高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
ワンシーズンに一度は行きたい雄冬山、浜益岳、群別岳、暑寒別岳を繋ぐ増毛山塊周回。日帰り周回は楽ではないが、大雪や日高にも負けない広大な増毛山地を思いっきり楽しめる素敵なルートだ。僕は過去3回訪れているが全て単独なのでこの感動を分かち合う人がいなくて写真を撮ってもスケールが伝わらなくて辛かった。いつか仲間にこのルートを案内したいと思っていたところ今回は嬉しいことにkonさんsiroさん参戦。2人にたっぷりとこの山域の魅力を味わってもらおう。
「青い日本海が見たいよなあ!?」
ゲート前に男たちの雄叫びがこだまする。暑寒公園線は除雪されているがゲートは閉じている。道路の除雪は完了していても暑寒荘の駐車場が除雪完了しないと路駐だらけになるのでゲートが開くのはもう少し先だ。昨晩からずっと激しい雨が降り続いている。夜明け前にはきっと止む。信じて行くしかない。板を担いでフードをかぶって舗装を2km歩けばポンショカン林道。板を履いて2時間林道を歩く。今年は雪が多くて林道で板を脱ぐことは一度も無かった。林道の脇に雪解け水が流れているのでここで水を汲むこともできる。水は空で出発しても問題ない、覚えておこう。適当なところから雄冬山へ続く尾根に取り付けば後ろの方が明るい。まだ5時前なのに北海道の朝は早い。尾根は驚くほどの無風。いつの間にか雨も止んでいた。高曇りだが展望はよく効く。海は青くはないが何度来ても山から見る日本海はちょっと感動だ。遠くに利尻山が朝日を浴びて輝いていた。みんなうっとり。
雄冬山でシールを剥がしたら浜益御殿の裾までカリカリバーンをすっ飛ばしていく。このルートは山頂に立つたびに次の山がえらい遠くに見えるが、シールを剥がせば高速移動できるのでそれほど大変ではない(春ならば). 御殿、浜益も登ってシール剥がしてスパーッという感じで着実に群別、暑寒が近づいてくる。昨晩は新雪が降ったので気温が上がると板が下駄になり大変だった。上の方も雨なら良かったのだが。山と海に挟まれてどこを見ても絶景だ。konさんはずっと楽しそうにニコニコしていた。案内した甲斐がある。ここから見る群別岳は「あれ本当に登れんの?」ってくらい鋭い。北側から巻いていけばどうってことないが、山屋ならアレを見たら登るしかないだろう。中腹までシールで登りあげたらテラスで板担いで爪。左側はカチカチの壁なので上を行くが、バリズボだったり灌木が邪魔したり結構大変。今までで一番登りにくい雪の付き方だった。無事群別岳に着いたら暑寒方向は壁というかハングしているので奥徳富の鞍部まで下りる。新雪はすぐ団子になってアイゼンが効かなくなる、団子のままだと新雪の下のカチカチで滑るので鞍部までバックステップで慎重に下った。横着せずに群別ピークでシールを剥がした方が良かった。板なら一瞬だっただろう。次からそうしよう。
あとは暑寒別岳に向かってじわじわ登っていくだけ。ホンジャマ平を過ぎたら最後は300mの登り。みんなそろそろ疲れてくる頃だろうと思いきや最後まで強い。普通にしんどいペースだが誰も休まない。みんな鍛えているのだ。脚の揃う仲間がいる。これほど嬉しいことは無い。愛してるぜみんな。最後の登りをやっつけたら記念撮影をしてシールを剥がしてお楽しみタイムへ。暑寒荘まで延々と続くシャバ。シャバの嵐。3人とも気持ちよすぎて昇天です。ありがとうございました。その後は除雪された道路を小一時間歩いてゲートに帰還。12時間の遠足だった。僕は例年、春スキーはそんなにモチベーションが上がらなくて早々にハイキングやサイクリングに切り替えているが、今日の滑りがあまりにも楽しかったので4月いっぱいは増毛や羊蹄でザラメを楽しむのも悪くないかな、と思った。
パクさんが札幌に帰って来た!
そして「増毛山塊に青い海を見に行こう‼︎」と早速の招集が来たのでルートを見ると、憧れの群別岳も含まれていたので意を決して参戦して来た。
前夜から雨音が気になって眠れず、現地に向かう道中も雨が降っていてテンション上がらずにゲート前でパクさんと合流すると、予想通りにカッパ着て出発した 笑
林道で雨は止み、日本海が見える尾根まで登り海を見ると、海に浮かぶ利尻岳が見えて喜び、前を見ると雄冬山が輝いていて、左を見ると群別や暑寒別が見えて早くもテンション最高になった!
其々のピークに登ったら滑るを繰り返すと直ぐに群別が目前に迫って来て、見れば見るほど登るのが大変そうで、実際スリル満点だったけど登れる嬉しさでニヤけてしまった。
後はラスボスの暑寒別に向かって残った力を振り絞り、貸切の山頂から歩いた道を見渡して満足感にどっぷりと浸る事が出来て幸せだった!
最後は海に向かってご褒美の斜面を楽しく滑り、道路を歩いて無事に楽しい冒険が終わった。
パクさんシロさん、最高の日曜をありがとう!
パクが北海道に凱旋した。そして1発目は増毛山塊を周回すると招集がかかった。
ハードな1日になるがやってみたかったので行くしかない。
雨の山スキーは憂鬱だが日の出にはやむと信じて出発。森に入ると雨は弱くなり稜線に上がるとやんでいた。明るくなり周囲の山々と日本海が見えるとみんな笑顔になる。
冬の暑寒別は何度も登っているが、その他の増毛の山は全て未踏なので楽しみだ。しかし雄冬山から全行程が見えると目眩がする。
浜益岳へ滑っていくが暑寒別から離れていくのでとても切ない…御殿、浜益と繋いでいき核心部の群別岳に挑戦だ。
急なトラバースに壁を這い上がりキレキレの藪い稜線で一瞬も気が抜けないが念願のピークに立てて嬉しかった。
下りも慎重にバックステップで平坦まで降りたら休憩し最後の暑寒別へ。ラスト300を気合で登り、ボッコが見えた時に嬉しくて雄叫びを上てしまった。
暑寒別から今日歩いたルートを見えた時には熱いものがこみ上げてきた。登山をしていてこんな気持ちになるのはいつ振りだろうか。
ピークで最後のシールを剥がしたらご褒美のヒャッホーして30分で暑寒荘までおりて、4kmのアスファルトをテクテク歩き無事下山した。
相変わらず1発目から楽はさせてくれないが、やっぱパクとの山はプライスレスな一生もの思い出になる。
大雪山にも負けない広大なショカンミンタラを堪能して本当に楽しい春の大人の遠足で、今シーズンあと何回山スキーができるかわからないが、後半を締めくくるに相応しいボリューム満点の山行であった。
thanks パク、コンさん
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パクさんおかえりなさい
待ってましたよー
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