天城山
- GPS
- 04:10
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 611m
- 下り
- 600m
コースタイム
- 山行
- 3:20
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 4:10
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
伊東温泉に宿を取った前夜は、お天気祈願を兼ねて海の幸に舌鼓を打ったおかげで、またまたスパッと晴れてくれました。伊東駅発の始発バス(8:00)に乗り込み、登山口の「天城高原GC」に向かったのですが、途中、阿蘇の「米塚」とクリソツな「大室山(580m)」のシルエットに驚きながら、50分で標高1040mのゴルフ場に到着。富士山や南アルプスに送られてスタートしました。
ノッケからこれまで体験したことのない異様な森に興奮し、またゴルフ場の隣の登山道にはOBボールが落ちていました。これも長らく山登りをしている中で初体験。もともと海までの距離が短く保水力のある広葉樹が少ないために、沢と言っても岩がゴロゴロする水無川で豪雨の時だけ川になるのでしょうか。
「万二郎岳(1320m)」には難なく達しましたが、アセビ林で眺望がまったくなく、水分補給をしてすぐに最高峰の「万三郎岳(1406m)」を目指しました。下った鞍部で富士山を初めて仰ぎ見て、「馬ノ背」という尾根を「石楠立」までアップダウンを繰り返し、そこを過ぎるとりっぱなブナ林も混在するようになり、「アセビのトンネル」を越して霜柱で凍てついた急坂を登りきった所が待望の「万三郎岳」のピークでした。ここもほとんど眺望はありませんでしたが、富士山だけは良く見えました。
今、伊豆の最高峰に立っているという満足感と共に、「もう少し眺めが良くならないかしら」と若干の不満が残るものの、ここのしきたりに従おうと遠い出羽の国からの来訪者として気を充るしかありませんでした。
残念ながら高嶺とは言い難いのですが、それなりに高山としての魅力も満載です。卑屈にならざる深い山々ならば山好きにとってはまんざらでもなく、かと言ってこれ以上のものを伊豆の高嶺に求めてはいけないのかもしれません。
本来ならば「天城越え」を達成しなければならないところ、不十分な時間の余裕が道を閉ざしてしまいました。いつの日か必ずやこの縦走を成し遂げたいものです。
ヒメシャラの木に息子はビビり、北側の火山活動による奇岩に恐れをなした父子。そんな悠長なことが言えるのも暖国の山に喜びを求めるからこそで、厳しさという山特有のニュアンスもなく、それでいてアマギシャクナゲなどの固有種も育んできた歴史はうれしいものです。自然の力に感動しながら登山口に下りましたが、バス時間まで1時間も待たねばならず、ゴルフ大好き人間としてはいささかヤキモキしながらも心に残る山歩きでした。
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