初夏の唐松岳
- GPS
- 09:46
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,027m
- 下り
- 1,020m
コースタイム
9日 唐松岳頂上山荘5:05 → 5:20唐松岳山頂5:45 → 6:00唐松岳頂上山荘6:55 → 7:30丸山7:35 → 8:27八方池 → 9:20八方池山荘
天候 | 8日 日中ずっとガスが立ち込める。18時頃、ガスが晴れ始め快晴。 9日 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
残雪はまだ多く、途中、幾度も雪に踏み入る。 雪中のルート上には、唐松岳頂上山荘スタッフにより弁柄(赤い塗料)が撒かれていて、ルートは至極明瞭。有難いことです。 唐松岳頂上山荘のサイトでは、この次期でも8本爪以上のアイゼンとピッケルの持参を勧めていることもあり、一応装備に加えるも、往復路とも取り出すことはなく重しとなったのみ。 雪山装備については荒天下の行動や視界不良時の進退と併せて、個々の判断となりましょう |
写真
感想
夏山開山を前に後立山の唐松岳へ行ってきました。
お隣の五竜へ縦走?なんて案が去来するも、今回はテント張ってね、山ん中で景色見ながらユルユル過ごすべし、とゆとりを持った行程で臨みます。
急遽、思いたった山行なので、限られた時間で慌ただしく準備したこともあり、担ぐ荷物の重量は相も変わらず。
家を出る際に量ってみると、やはり20kgを超えている。
まだまだ、学習が足りないよう。
松本での行動食の買い足しは控え目にせねばと。
7日夜発の高速バスは、昨年11月の前夜発日帰り赤岳山行時に利用した格安ツアー便。
松本ICにて下車したのは午前2時前。
徒歩でJR松本駅まで移動し、そのままステーションビバークを。
朝一の大糸線始発で出発、信濃大町で乗換えて、8時に白馬駅着。
朝、JR白馬駅への到着時、麓は快晴。
しかして、ゴンドラとリフトを乗り継ぎ標高を稼ぐごと、次第にガスが立ちこめる。
8日の予報では想定内とはいえ、一抹の不安あり。
往路では、ガスが途切れることなく周囲を覆い、眺望はなしで黙々と進むのみ。
残雪はまだ多く、途中、幾度も雪に踏み入る
丸山ケルンを過ぎて少し行ったところで、サングラスがないことに気づく。
丸山ケルンで休憩した際に置き忘れてきたよう。
仕方ないので取りに戻り、20分チョイ、ロスタイムとなった。悲し。
唐松岳頂上山荘に着いたのは13時過ぎ。
すぐ側にあるはずの唐松岳はガスに覆われ、山容を確認することも叶わず。
テント泊の受付を済ませ、側のテン場に移動すると先着は1張のみ。
なるほど、まだ13時過ぎやからね。
この日、テントは6張でした。
唐松岳頂上山荘のテン場は、水場、トイレともなし。
水は小屋で購入。
幕営料500円/一人にプラス200円で、小屋のキレイなトイレが使用できます。
テントを張って、直ぐ唐松岳に登るべく予定していたものの、ガスまみれではとてもその気になれず、明日に望みを託すこととする。
じっとしていると次第に寒さがこたえてくる。
もう残雪の折でもなし、軽量を重視すべしと防寒着を省いたのが悔やまれる。
そんなこんなで時間を持て余す中、飲んで喰って一寝入りしたりで暇つぶししていると、本日のメイン・イベントは日没直前に訪れました。
ガスがすっきり晴れたのは18時を過ぎる頃、この時期であれば、まだまだ明るい。
この日、この地に集った登山者は寒さに身を震わせつつも、各々カメラを手にし、日が暮れるまでの間、飽くことなく雲海混じりの幽玄な眺望を楽しんだのでした。
翌日も早朝より快晴。
唐松岳に登り、360°の壮大なパノラマを十二分に堪能、テン場に戻り撤収の準備をば。
下山にあたって、昨日とは打って変わり、登路が遥か先まで見渡せます。
雪に踏み入るところは下りの方が難しいはず、慎重にと心掛けるも、そこそこ斜度があればシリセードを多用してみたり。
ステップを崩さないよう脇を滑り、また尾根筋を外すことのないよう手足で制御しながらですね、やってましたからけっこう時間を短縮できたはず。
下山途上、晴天下の中、白馬三山からの連なりを幾度も仰ぎつつ見惚れることしばし。
丸山ケルンを過ぎたあたりから、上部では五竜岳に遮られていた鹿島槍ヶ岳がその容姿を表わす。
あそこにもここにもと思考を巡らしながらの道行となりました。
八方池での休憩時、何やら愛らしい花に目がいきまして。
おっ、この花は岩木山と白山で遭遇したはず、北アルプスでは初見やなあ。
久方ぶりとばかりにカメラを向けると、デジイチを構えて熱心に写真を撮られていた男性より、
「この花の名前を御存知ですか?」とのお尋ねが。
『同一種ですけど、場所によって名前が変わるなんたらコザクラってやつでしょう。』
「ハクサンコザクラとか?」
『岩木山ではミチノクコザクラでした。ここでならばハクサンコザクラなんでしょうね。』
などと返答したものの、帰宅後、写真を眺めつつ、何やら引っかかるものがあり調べなおしてみますと・・・、どうやらユキワリソウが正解のよう。
知ったかぶりしてごめんなさい。
とはいえ、あまりにも似すぎている。
ちょっと見ただけでそんな違いはわかりませんて。
9時半前に八方池山荘に到着。
一休みしてリフトに乗ろうとしたところで往復とも顔を合わせ、側にテントを張っていた方が下りてこられたので、「お疲れ様でした。」と挨拶する。
そんな一言で、本山行の完了を意識した次第。
面白かった。
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