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Yamareco

記録ID: 309218
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

初夏の唐松岳

2013年06月08日(土) ~ 2013年06月09日(日)
情報量の目安: S
都道府県 富山県 長野県
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
09:46
距離
11.6km
登り
1,027m
下り
1,020m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

8日 八方池山荘9:35 → 八方池10:20 → 11:45丸山11:55 → 10分チョイ登ったところ → 丸山12:15 → 13:15唐松岳頂上山荘(幕営)
9日 唐松岳頂上山荘5:05 → 5:20唐松岳山頂5:45 → 6:00唐松岳頂上山荘6:55 → 7:30丸山7:35 → 8:27八方池 → 9:20八方池山荘
天候 8日 日中ずっとガスが立ち込める。18時頃、ガスが晴れ始め快晴。
9日 快晴
過去天気図(気象庁) 2013年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
コース状況/
危険箇所等
残雪はまだ多く、途中、幾度も雪に踏み入る。
雪中のルート上には、唐松岳頂上山荘スタッフにより弁柄(赤い塗料)が撒かれていて、ルートは至極明瞭。有難いことです。
唐松岳頂上山荘のサイトでは、この次期でも8本爪以上のアイゼンとピッケルの持参を勧めていることもあり、一応装備に加えるも、往復路とも取り出すことはなく重しとなったのみ。
雪山装備については荒天下の行動や視界不良時の進退と併せて、個々の判断となりましょう
八方池山荘を出立したのは9時半過ぎ。
八方池山荘を出立したのは9時半過ぎ。
八方山あたりでは、学校登山でしょうか、子供さん方で賑わってました。
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八方山あたりでは、学校登山でしょうか、子供さん方で賑わってました。
登り始めからずっとこんな感じ。
登り始めからずっとこんな感じ。
ガスまみれなこともあり、八方池はスルー。
ガスまみれなこともあり、八方池はスルー。
上の樺あたり
丸山が見えてきました。
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丸山が見えてきました。
丸山ケルン
丸山ケルンへ忘れ物を取りに戻り、時間を少々ロスする。
丸山ケルンへ忘れ物を取りに戻り、時間を少々ロスする。
丸山を経てしばらく行くと、不帰ノ嶮あたりがその姿を垣間見せる
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丸山を経てしばらく行くと、不帰ノ嶮あたりがその姿を垣間見せる
丸山を経てしばらく行くと、不帰ノ嶮がその姿を垣間見せる。
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丸山を経てしばらく行くと、不帰ノ嶮がその姿を垣間見せる。
唐松岳頂上山荘に到着。
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唐松岳頂上山荘に到着。
テント泊の受付を済ませまして、
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テント泊の受付を済ませまして、
先着は1張のみ。
なるほど、まだ13時過ぎですからね。
この日、テントは6張でした。
そういえば、ソロテントは昨秋の白馬以来のこと。
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先着は1張のみ。
なるほど、まだ13時過ぎですからね。
この日、テントは6張でした。
そういえば、ソロテントは昨秋の白馬以来のこと。
相変わらず周囲はガスまみれ。
側にあるはずの唐松岳も判然としません。
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相変わらず周囲はガスまみれ。
側にあるはずの唐松岳も判然としません。
それでも、18時前後よりガスが取れてきました。
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それでも、18時前後よりガスが取れてきました。
五竜岳も
唐松岳も
この間、ヘリが幾度も飛来し、小屋へ荷物を搬送してました。
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この間、ヘリが幾度も飛来し、小屋へ荷物を搬送してました。
不帰嶮&白馬方面
杓子岳は白馬鑓ヶ岳に隠れて見やることはならず。
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不帰嶮&白馬方面
杓子岳は白馬鑓ヶ岳に隠れて見やることはならず。
9日早朝、テントを開けると、劔がクッキリと。
本日は快晴。
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9日早朝、テントを開けると、劔がクッキリと。
本日は快晴。
早朝の唐松岳
さあて、登り往きます。
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さあて、登り往きます。
五竜岳の右肩あたりには槍が見えてました。
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五竜岳の右肩あたりには槍が見えてました。
雨飾山、火打、妙高と連なっています。
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雨飾山、火打、妙高と連なっています。
南に目を向ければ、南アルプスや八ヶ岳が。
両山脈の間には富士山が視認できました。
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南に目を向ければ、南アルプスや八ヶ岳が。
両山脈の間には富士山が視認できました。
唐松岳山頂
背景は劔・立山方面。
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唐松岳山頂
背景は劔・立山方面。
360°の壮大なパノラマを十二分に堪能してよりテン場に戻り撤収の準備をば。
360°の壮大なパノラマを十二分に堪能してよりテン場に戻り撤収の準備をば。
テントの撤収が完了。
下山の途に。
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テントの撤収が完了。
下山の途に。
登路を見下ろす。
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登路を見下ろす。
昨日とは打って変わり、登路が遥か先まで見渡せます。
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昨日とは打って変わり、登路が遥か先まで見渡せます。
丸山ケルン
丸山ケルンを過ぎたあたりから、上部では五竜岳に遮られていた鹿島槍ヶ岳がその容姿を表わす。
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丸山ケルンを過ぎたあたりから、上部では五竜岳に遮られていた鹿島槍ヶ岳がその容姿を表わす。
八方池が見えてきました。
八方池が見えてきました。
八方池
ここまで一気に下りてきたので、往路ではスルーした八方池で一休み。
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八方池
ここまで一気に下りてきたので、往路ではスルーした八方池で一休み。
ユキワリソウ
花の名前を尋ねられ、ハクサンコザクラと返答してしまった。ゴメンナサイ。
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ユキワリソウ
花の名前を尋ねられ、ハクサンコザクラと返答してしまった。ゴメンナサイ。
八方山あたり
八方池山荘が見えてきました。
八方池山荘が見えてきました。
池山荘前で本山行はお終い。
池山荘前で本山行はお終い。

感想

夏山開山を前に後立山の唐松岳へ行ってきました。
お隣の五竜へ縦走?なんて案が去来するも、今回はテント張ってね、山ん中で景色見ながらユルユル過ごすべし、とゆとりを持った行程で臨みます。

急遽、思いたった山行なので、限られた時間で慌ただしく準備したこともあり、担ぐ荷物の重量は相も変わらず。
家を出る際に量ってみると、やはり20kgを超えている。
まだまだ、学習が足りないよう。
松本での行動食の買い足しは控え目にせねばと。

7日夜発の高速バスは、昨年11月の前夜発日帰り赤岳山行時に利用した格安ツアー便。
松本ICにて下車したのは午前2時前。
徒歩でJR松本駅まで移動し、そのままステーションビバークを。
朝一の大糸線始発で出発、信濃大町で乗換えて、8時に白馬駅着。

朝、JR白馬駅への到着時、麓は快晴。
しかして、ゴンドラとリフトを乗り継ぎ標高を稼ぐごと、次第にガスが立ちこめる。
8日の予報では想定内とはいえ、一抹の不安あり。

往路では、ガスが途切れることなく周囲を覆い、眺望はなしで黙々と進むのみ。
残雪はまだ多く、途中、幾度も雪に踏み入る

丸山ケルンを過ぎて少し行ったところで、サングラスがないことに気づく。
丸山ケルンで休憩した際に置き忘れてきたよう。
仕方ないので取りに戻り、20分チョイ、ロスタイムとなった。悲し。

唐松岳頂上山荘に着いたのは13時過ぎ。
すぐ側にあるはずの唐松岳はガスに覆われ、山容を確認することも叶わず。

テント泊の受付を済ませ、側のテン場に移動すると先着は1張のみ。
なるほど、まだ13時過ぎやからね。
この日、テントは6張でした。

唐松岳頂上山荘のテン場は、水場、トイレともなし。
水は小屋で購入。
幕営料500円/一人にプラス200円で、小屋のキレイなトイレが使用できます。

テントを張って、直ぐ唐松岳に登るべく予定していたものの、ガスまみれではとてもその気になれず、明日に望みを託すこととする。
じっとしていると次第に寒さがこたえてくる。
もう残雪の折でもなし、軽量を重視すべしと防寒着を省いたのが悔やまれる。

そんなこんなで時間を持て余す中、飲んで喰って一寝入りしたりで暇つぶししていると、本日のメイン・イベントは日没直前に訪れました。
ガスがすっきり晴れたのは18時を過ぎる頃、この時期であれば、まだまだ明るい。

この日、この地に集った登山者は寒さに身を震わせつつも、各々カメラを手にし、日が暮れるまでの間、飽くことなく雲海混じりの幽玄な眺望を楽しんだのでした。

翌日も早朝より快晴。
唐松岳に登り、360°の壮大なパノラマを十二分に堪能、テン場に戻り撤収の準備をば。

下山にあたって、昨日とは打って変わり、登路が遥か先まで見渡せます。
雪に踏み入るところは下りの方が難しいはず、慎重にと心掛けるも、そこそこ斜度があればシリセードを多用してみたり。
ステップを崩さないよう脇を滑り、また尾根筋を外すことのないよう手足で制御しながらですね、やってましたからけっこう時間を短縮できたはず。

下山途上、晴天下の中、白馬三山からの連なりを幾度も仰ぎつつ見惚れることしばし。
丸山ケルンを過ぎたあたりから、上部では五竜岳に遮られていた鹿島槍ヶ岳がその容姿を表わす。
あそこにもここにもと思考を巡らしながらの道行となりました。

八方池での休憩時、何やら愛らしい花に目がいきまして。
おっ、この花は岩木山と白山で遭遇したはず、北アルプスでは初見やなあ。
久方ぶりとばかりにカメラを向けると、デジイチを構えて熱心に写真を撮られていた男性より、
「この花の名前を御存知ですか?」とのお尋ねが。
『同一種ですけど、場所によって名前が変わるなんたらコザクラってやつでしょう。』
「ハクサンコザクラとか?」
『岩木山ではミチノクコザクラでした。ここでならばハクサンコザクラなんでしょうね。』
などと返答したものの、帰宅後、写真を眺めつつ、何やら引っかかるものがあり調べなおしてみますと・・・、どうやらユキワリソウが正解のよう。
知ったかぶりしてごめんなさい。
とはいえ、あまりにも似すぎている。
ちょっと見ただけでそんな違いはわかりませんて。

9時半前に八方池山荘に到着。
一休みしてリフトに乗ろうとしたところで往復とも顔を合わせ、側にテントを張っていた方が下りてこられたので、「お疲れ様でした。」と挨拶する。
そんな一言で、本山行の完了を意識した次第。
面白かった。

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