燕岳【中房温泉からピストン】
- GPS
- 07:05
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,483m
- 下り
- 1,474m
コースタイム
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 7:05
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
第二ベンチより上は積雪あり |
写真
装備
個人装備 |
SALEWA MS CLOW GTX
|
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感想
雪山デビューの今シーズンの総仕上げで、北アルプス雪山入門コースの燕岳にチャレンジしました。
中房温泉への林道が開通するタイミングを見計らって決行です。
前夜に中房温泉に到着して、車で仮眠をして、だいぶ明るくなってきた5時30分に出発しました。
登山口の中房温泉には雪がまったくなく、第一ベンチあたりで、北斜面のくぼみあたりにちらほらと残雪がある程度でしたが、第二ベンチあたりからは、登山道に雪がべったりと残っている状態になり、第三ベンチ手前あたりになると慎重に歩かないといけないほどに。
第三ベンチからは勾配が厳しくなるので、12本歯アイゼンを装着し、手にはピッケルを持ち、急登に備えました。
第三ベンチから富士見ベンチの間は、噂どおりの急登で、雪がしっかりとついていたので苦労はしませんでしたが、雪がないシーズンは、難儀するルートだと思いました。
さすが、北アルプス三大急登のひとつです。
富士見ベンチを越えると、傾斜は緩やかになりますが、雪があるからか、直登気味にルートがついていて、感覚的には、こちらも厳しい登りだと思いました。
空には黒い雲が広がってきていて、雪もちらつき始めました。
合戦小屋に到着すると、広い休憩スペースには、先行者のほかに、下山者もいて、多くの人が思い思いに休憩していました。
ベンチに座って、行動食を口に入れ、しっかり休んでから、最後の登りにかかります。
合戦沢の頭までは、広い尾根を登るのですが、雪があるためか、ルートが直登でついていて、まっすぐ登って行くのが、また大変。この日いちばんの急登に感じました。
この急登を喘ぎながら、ふと左に目をやると、燕山荘から大天井岳に向かう尾根がきれいに伸びていて、その途中に、岩峰が顔を出しているのを見つけました。
はじめは尾根上の岩峰かと思いましたが、よく見ると、尾根のさらに奥にあり、岩峰の右横に小さな岩峰を備えていて。
槍ヶ岳がちょっとずつ見え始めているのに気付いた時には、テンションはだだ上がり!!でした。
合戦沢の頭に到着すると、燕岳の頂上やその北に続く餓鬼岳や、さらに北方の針ノ木岳が見え、冬の眺望の良さを実感しました。
合戦沢の頭からはゆるゆるとちょっとずつ高度を上げる峰沿いに燕山荘まで登って行きます。
尾根上に雪がカットされていて、歩きやすいようにルートが作られているので、とても歩きやすかったです。小屋の方に感謝です。
燕山荘への最後の階段を上り、ぐるっと時計回りに小屋を迂回して、西側に出たところで、今度は、北アルプスの南から北にかけての眺望が目に飛び込んできました。
それこそ、南は穂高岳から、北は剣岳まで。そして、眼下には、高瀬渓谷の深い谷が。
眺望をひととおり楽しんで、燕山荘北側のベンチで休憩し、アイゼンやピッケルを外して燕岳の頂上に向かいました。
燕山荘から燕岳までは、積雪がある個所はいつくかありましたが、ほとんど夏道が露出していました。
燕岳の頂上からは360度の展望を楽しむことができ、北アルプスのほとんどの山を見ることができました。
空は曇っていましたが、風もほとんどなく、いつまでも頂上にいたいと思うような展望でした。
下山は、燕山荘でアイゼン、ピッケルを装備して、登ってきた道を下って行きました。
登りと同様に第三ベンチでアイゼンを外しましたが、ピッケルは手に持って、雪のあるところを慎重に通過し、無事に中房温泉登山口まで下りることができました。
天候に恵まれ、雪山を始めたシーズンの締めくくりとして、とてもよい山行になりました。
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