6度目の富士登山(富士宮口) 7合目で断念(´;д;`)
![情報量の目安: B](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_B2.png)
コースタイム
19:51所沢-22:30富士宮口新五合目駐車場
19日
5:39 5合目スタート-5:55雲海荘通過-6:39ご来光荘 山小屋の脇で風を避けながら衣服調整&水・チョコレート
-6:50出発-7:48 7合目山口山荘 撤退決定
-9:35 5合目着
天候 | 雨・強風(西風)・濃霧 19日5:05 5合目 14℃ 湿度95% |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
所沢〜入間IC〜圏央道〜中央道〜河口湖IC〜道の駅富士吉田(水汲み)〜一般道で山中湖から峠を越え、御殿場口入り口を通りすぎ富士宮口新五合目 |
コース状況/ 危険箇所等 |
地図:国土地理院1:25000「富士山」平成元年8月1日発行版 ずっと西からの強風。優に30mは越えてるだろうと思われる突風が何度も吹きました(風に背を向けストック2本を前に出し、やっと立っていられる程度)。 濃霧。 |
写真
感想
いやぁ…。
自分、富士山には5度登っているのですが、初めての断念…。
カッコ悪く、とても恥ずかしい記録なので、本当は書きたくなかったのですが…。
富士登山客急増のため、無理に悪天候で登ろうとする方もおられると思います。
自分と同じような目に遭わぬよう、記録をUPすることにいたしました。
みなさま方の登山とはちょっと違い、自分、富士山を信仰しておりまして…。
今年も登ると言うより、登らなきゃならなかったわけでして…。
仕事の都合上、6月19日しかなかったんです。その日に合わせて準備していました。
もちろん、天気が悪くなることもことも気象情報でわかっていました。でも、雨が降ろうと槍が降ろうと(笑)、絶対に登ろうと決めておりました。
そのときは、ただただ雷だけを恐れておりました。
風に阻まれることになろうとは…。
18日の晩に新五合目駐車場に到着。
私1台です。5合目までの道でたくさんのバンビ達にも会い、5合目を独り占めして、とてもいい気分でした。
月もおぼろげに見えておりました。
天気は大丈夫かと思っていたのですが…。
そこから不具合。
インターネットの接続確立できず…。去年はちゃんとつながったのですが…。
仕事は止め、煎餅を2〜3枚食べて寝ることに。
夜半から、強風が吹き始めました。
さんざんキャンピングカーが揺らされました。
その後、雨も降り始めました。
朝4時に起き、エンジンを回し暖房を入れて着替え、携帯電話に最後の充電をしようと思いました。
しかし…。バッテリーが放電してしまっていて、セルが回りません。
仕方なくJAFを呼ぼうとしたのですが、何度も電話が切れちゃいます。おまけに携帯電話が誤作動…。ボタンが反応しなくなった…。
やっとJAFにつながり、1時間後に来てもらい、エンジンがかかりました。
オルタネーターは替えたばかり。バッテリーも新品にしたばかり。おかしいことだらけです。
JAFの方も不思議がってました。
実は、4年前にも富士山の別の5合目で謎の電気系統の不具合起こしています。
自分、不吉なことが起こる前には、必ず電気関係の不具合があるんですよ…。
その時点で、風が強く吹き始めました。雨量はなかったのですが。
一番心配していた雷は大丈夫そうです。
車が2台増え、自分の他に5人組の登山客1組いました。
その方々は、自分の15分ほど前に出発なさいました。
自分も支度を整えました。
雨量がなかったので、下はバーグハウスのゴアテックスのパンツ、上にコロンビアのオムニテックのウィンドウブレーカーといういでたちで出発しました。
雲海荘まではなんとかスムーズに行きましたが、次第に台風の様相を呈してきました。
風だけじゃなく、雨量も増えてきました。
途中からは、ニュース映像の台風時の犬吠崎のニュースキャスター状態です(汗)。
自分、ペースは早い方じゃないのですが、6合目を過ぎたあたりで5人組の方々を抜いてしまいました。
御来光山荘に着き、山小屋のの陰に隠れて風を避けながら、着替えをしました。フリースを一枚脱ぎ、上着もバーグハウスのゴアテックスに着替えました。
その後、更に風は強くなり…。ものすごい突風が吹くようになりました。
マジ、すっ飛ばされそうになりました。確実に風速25m以上あると思われます。
そういうときは、風に背を向け、ストックを両方前に出して倒れないように耐えるしかありませんでした。ほんと、立ってるのがいっぱいです。
やっと、山口山荘にたどり着いたのですが、その後まったく動けなくなりました。
命の危険を感じるレベル。
ゴアも所詮繊維。横殴りの雨では用をなしません。中はビショビショです。
しばらく悩んだんですが…。悔しいのですが…。
撤退することに…。
ひとりだと無理をしがちですが、もし誰かを引率してきたら、確実に引き返すパターンじゃないですか。
下りていくと、後ろから登ってきた5人組の方々とすれ違いました。
うち、2人の若い方は、フードもかぶらず髪の毛ビショビショで歩いていたので非常に心配になりました。
状況を説明し、その方々も引き返すようなことを言っておられましたが、無事下山できたか心配です。
下山もかなりキツかったですから…。
3000m級の山の脅威ですね…。
けしてなめてたわけじゃないのですが、木も一本もない、「どこかしこが尾根」の富士だと、風をもろに受けるので危険です。
身体ごと持ってかれちゃいますよ。
この日は、東京でも風が強かった日です。
西風ですから、特に富士宮口はキツかったと思われます。
無事5合目駐車場にたどり着いたのですが、この嵐なのに、何台も車が増えてました。
原因は下山してから分かりました。自衛隊駐屯地の当たりまで来ると、雨も降ってなく、風もあまりなかったのです。
荒れていたのは、高度が高いところだけみたいです。
これから富士登山をされる方も多いと思います。
仕事や休みののスケジュールもあると思います。だけど、無理しないで。
決めた日に登っちゃいたい気持ちもわかりますが、やはり霊峰富士、日本一の高山です。
時に怒ります。手が着けられなくなります。要注意です。
命あってこそ、登山を楽しめるんですから。
今回富士に跳ね返され、ますます富士に畏敬の念を抱いておる次第です。
また、良い経験をさせてもらったと思っております。
混まなければ、今年もう一度チャレンジしたいのですが。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する