浅間山と外輪山周遊(はじめてカモシカと遭遇)


- GPS
- 06:58
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,455m
- 下り
- 1,452m
コースタイム
8:16前掛山・浅間山分岐-8:37前掛山山頂8:42-9:26前掛山登山口-9:59Jバンド-
10:34蛇骨山-11:02黒斑山-11:12草すべり分岐-11:15トーミの頭-11:17草すべり分岐-
11:44登山道合流点-11:49火山館-12:18不動の滝-12:46天狗温泉
天候 | 晴れ ときどき 曇り (常に西側から雲が湧いていた) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
火山館にトイレあり(水洗) |
コース状況/ 危険箇所等 |
前掛山登山口から上は火山礫のザレ場が続く。 火口から500m以内はレベル1ながら、入山禁止。 http://www.seisvol.kishou.go.jp/tokyo/STOCK/volinfo/VJ20100415110052_306.html Jバンド〜黒斑山の外輪山は浅間山側が崖で、滑落注意。 |
写真
感想
近場の百名山をと思っていたのですが、もう東京から近いところは両神山くらいしか残っておらず、長野県まで遠征することになりました。
浅間山は子供のころから良く眺めていたのですが、登ったことはありませんでした。どうせ遠くまで行くなら、ちょっと長めのコースをとろう思い、ヤマレコで情報収集。
zawadaさんの
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-301191.html
を参考に外輪山を巡ることにしました。
5時20分過ぎに、天狗温泉駐車場に到着。あとで、駐車協力金を徴収するとの掲示がある駐車場には15台くらいがすでに泊まっていました。登山口のすぐのところに、警戒レベルを示した表示板と登山計画書入れがありました。
沢沿いを進む火山館までの登山道は歩きやすく、急な傾斜はありません。大倉尾根で飛ばして入り、バテバテになった教訓から、この日はゆっくりとと思っていましたが、まさに最適の道でした。
火山館は奇麗なログハウスの作りで、トイレも水洗。協力金を払って使用させてもらう価値はあると思います。
火山館からすぐ上にある湯の平は、傾斜がゆるく、適度に木々に覆われていて、とっても歩きやすい場所でした。
まずは前掛山を目指すと、なだらかな山すそを大きく回りこみながら、ざれた登山道をひたすら登ります。はじめは緩やかでしたが、途中から斜度が上がり、行けども行けども、噴火警戒線に着きません。朝早い登頂でしたが、暑い時間帯ならば相当消耗しそうです。
緑色のロープと立ち入り禁止の看板がようやく見え、火口から500mの地点に到着。見上げるとzawadaさんのレポートにもあるように、火口縁まで登っている人が何人かいました。レベル1=火口内位置入り禁止と私も思っていたので、こんな手前で通せんぼされるのも.....自己責任で登ってみようかとの誘惑に駆られそうになりましたが、とりあえずこの日は自重。前掛山に進路をとります。
前掛山への登りの途中で、思わず絶景に出会いました。
浅間外輪山の向こう側に雲海に浮かぶ北アルプスの山々が見えたのです。昨夏、北穂高山頂でご来光を拝む際に、浅間山が雲に浮かんでいたっけ。ちょうど、そのときと逆になっていたんですね。
雨男の私らしく、前掛山頂では再び北アルプスに雲がかかり、待っても槍ヶ岳を見ることができませんでした。ただし、下山途中で再びアルプスを眺めることができましたので、この日は見えたり、雲がかかったりを繰り返しているようでした。
前掛山からの下山はザレは火山礫の登山道で、転倒に注意が必要でした。登っているときには気がつかなかったのですが、外輪山のコースを歩く人影が見え、そのコースへとショートカットできそうな傾斜地でした。
結局分岐点まで戻り、Jバンドをめざします。今日ここまでに歩いた登山道とは明らかに傾斜が異なり、岩場を登っていきます。最上部では左側が切れ落ちている部分があり、慎重に登っていきました。
Jバンドから、仙人岳、蛇骨岳を貫く縦走路は、岩場とザレ場で構成され、おまけに外輪山内側は切れた崖。恐怖心との戦いはなかなか厳しく、このあたりは標準タイムとほとんど変わらずに通過、まだまだ修行が足りないことを自覚しました。
黒斑山に近づくにつれ、山稜の樹林帯を通過するようになりますが、それでも時々内側の崖ぞいに登山道がありますので、息は抜けません。ただし、登山道の登り自体の傾斜はきつくなく、体力的には楽なコースでした。
こんなコースなので静かな山歩きかと思っていましたが、たくさんの方々とすれ違いました。ベテランさんの話では。黒斑山山頂は狭く、そのため昼食を摂りに、蛇骨だけあたりまで足を伸ばす人が多いそうです。
黒斑山の手前で、笹原からガサガサとの音。みると、カモシカではありませんか?
前方から来る登山者の目の前でポーズを取っているのか(笑)、カメラを構えたこちらを向いてくれません。1-2分すると今度はこちらに向かって、のぼってくるではありませんか。
やはりこちらでもカメラに向かってポージング。人を恐れることはないのでしょうか?それとも、誰か餌をあげたのか?と疑うくらい、もの欲しそうな目をしていました。
黒斑山を下り、トーミの頭で再び北アルプスを眺めようとしましたが....ここでもアルプスは雲の中でした。失意のうちに引き返し、草すべりを下りますが、ここがハンパなく狭くて急。岩場ではありませんので、滑落の心配はありませんが、車坂峠から浅間を目指すと、必然的にここを登り返さなければなりません。標高差にして400m弱は結構厳しい登り返しです。
湯の平まで下ると、あとは緩やかな登山道になります。時間があれば、天狗温泉で汗を流せたのですが、せっかく早く降りてこられたので渋滞にあわないようそそくさと山を降りました。
+++++++++
初心者へのアドバイスとしては、車坂コースは登山開始の標高が2000m弱と楽なように感じられるのですが、草すべりコースは傾斜がきつく、帰りの上り返しが厳しいと思います。駐車場が有料ですが、登山道の傾斜もゆるく道幅も広いのでこちらがオススメです。
外輪山を巡るコースはJバンドを登りにとって方が若干安全面で優れているような気がします。
+++++++++
浅間山頂の立ち入り禁止ですが、レベル1=火口内立ち入り禁止ではないようです。
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時
要援護者の避難等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制
等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(平常)】:火口内等への立入規制。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)
最後の一文がものを言っているようで、浅間山の場合は火口周囲半径500mは立ち入り禁止となっているようです。
ちなみに、火山シェルターがある阿蘇山では
【レベル1(平常)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
となっており、同じレベル1でも火口縁までは許可されているところが違います。
やっぱりルールは守らないとと、改めて思いました。
コメいただきありがとうございます。
ほんとだ、時間かぶってますね
西からのガスがザンネンでしたが、おおむね良い天気に恵まれた素晴らしい一日でした。
カモシカさんにも会えていいな。
湯の平やカモシカ平ならわかるけど、黒斑にも登ってくるんですね。驚きです。
そう、火口まで行きたい誘惑にはかられますが、やっぱルールだもんね
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