ニセコ連峰ぼっち山行
- GPS
- 14:25
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 1,920m
- 下り
- 1,937m
コースタイム
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 9:56
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 4:12
天候 | 4日晴れ、5日曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
チセヌプリの北側は夏道沿いを登るべし。安易なルート取りは山頂直下で藪地獄。 |
写真
感想
26年前の正月に岩内岳からイワオヌオプリまでの縦走山行を組み、岩内岳と目国内岳のコルで悪天に襲われ、恐怖の一夜を送った。テントの中でコッヘルにキジを打ったのは、後にも先にもこの時だけ。天気が良い初日のうちに目国内岳を越えていればよかったものを、岩内岳南西斜面でスキーに興じ、風の通り道となっていたコルに天幕を守る壁を作らずに幕営してしまった。私の山行活動の3大悲惨山行の一つとなった。若かりし頃の失敗山行。
あの時のメンバーだった師匠たちは、16年前の3月にリベンジを果たしていたが、私はいつかリベンジと思いながら令和の時代を迎えてしまった。
今GWは日高の国境稜線歩きがしたく、林道アプローチを調べながら、連休前の偵察山行も行いながら、一人悶々と考える日々。
雪解けが早く、日ごとに変わる天気に悩ましい思いをしながらも、連休前半は日高の国境稜線歩き、後半はニセコ連峰縦走に決めた。気の置けない山仲間と歩きたかったが、残念ながら今年もぼっち山行。なので、26年前のリベンジに向けた偵察を兼ねたニセコ連峰周遊山行となった。前半の日高の国境稜線歩きは、アプローチ敗退し、消化不良吟味だったので、ニセコ周遊に対する期待は高まるばかり。
初日は天気に恵まれ、青空の下、春山ジョイ。計画以上に歩くことができたし、スキーも楽しめた。
夜のテントでは、心地よい疲労感の中、シングルモルトと芋焼酎でほろ酔い気分。ろうそくの灯りを見つめながら、翌日の計画完遂を想うのだった。
天気は下り坂でお昼から雨の予報だったが、テントを出ると雲は高く山は顔を出し、悪くない。天は我に味方している。と思ったのもつかの間、チセヌプリのルート取りが誤算だった。1000mを越えて、ピークまでもう少しというところで、雪が消え、藪地獄。最初はスキーをはきながら強引に藪を突き進むも無理があり、シートラ移行。当然のようにスキーが藪に引っ掛かりまくって七転八倒。一度は藪の中からの無念の下山を決した。
下山途中に夏道をシートラできないものかと考え、夏道方面にトラバーユ。夏道に出てから再度のシートラ。夏道はやがて雪に消え、判然としなくなり、七転八倒の再来を思わせるような状況になってしまった。今度こそ下山だとばかりにシールをはずして、滑走下山。その5分後に見えたのは、夏道の10m右側に山頂まで続く真っ白な雪の斜面だった。オー・マイ・ゴッド!最初からここを登れば、こんなに苦しむことがなかったのに・・・。
再びシールを装着して、山頂を目指すも、藪の中での格闘は、思っていた以上に身体にダメージを与えていたようで、息も絶え絶え。
何とかチセのピークは踏んだものの、ニトに向かう気力は消えかけていた。
それでも、ニト方面に歩みを進めたが、ニトとパノラマラインが見える所まで来ると爆風攻撃。そして、黒いニトの頭が見えた。心はすっかり折れてしまった。もういいや、下りよう。
チセヌプリスキー場方面への南斜面を滑走。初めて滑ったこの斜面、楽しかった。厳冬期の新雪時は、雪崩がこわいかな。
駐車場に着いて、コテコテに疲れている自分を感じた。がしかし、達成感や充実感はなく、今山行も何か消化不良。
収穫は、岩内岳からイワオヌプリまでの単独縦走の可能性を確認できたこと。天気次第だけど。
次のリベンジは、だれか一緒に歩いてくれないかな。天気の良い、もう少し雪のあるときにでも。
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