北アルプス・表銀座
- GPS
- 56:00
- 距離
- 32.3km
- 登り
- 1,951m
- 下り
- 1,894m
天候 | 1日目:快晴 2日目:暴風雨 3日目:曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
燕山荘から大天井ヒュッテまでは結構距離あります。とくに大天井ヒュッテ手前の鎖場は要注意。 合戦尾根はうわさ通り登りやすいです。 |
写真
感想
「いちどねぇ、縦走ってやつをしてみたいんですよ。あの、山の稜線をずぅぅぅっと歩くやつ。山小屋から見る夕日ってきれいだって言うじゃぁ、ないですか!」とのたまうたろうさんのリクエストにお応えして、7月12-14日、北アルプスは表銀座に行ってきました。
前日になってかとめが不慮の事故でけがして参加できなくなったものの、PJCからはあたしとたろさ、ぶっち。KTMからおとみさんとシャイなイケメン・ミドレンジャーのヤロウ5人は、7月12日の深夜1時、八王子に集まったのでありました(そのまえにたろうとぶっちと三人で居酒屋で一杯ひっかけてたのは内証)。
深夜の中央道はがらがらに空いていて、穂高の駐車場には4時すぎには到着。6時18分発のバスを待って少しだけ仮眠をとります。あんまり寝れなかったけど。
燕岳の登山口である中房温泉まではバスで一時間ちょっと。天気は上々、テンションも上がります。8時ちょうど、登山開始。
中房温泉から燕山荘までの合戦尾根は北アルプス三大急坂と呼ばれていますが、うわさ通り整備された登山道のおかげで、ほとんど疲労感を感じないまま、オンタイムで12時半ごろ燕山荘到着。途中の合戦小屋で食べたスイカは、これまたうわさ通りの美味。
燕山荘はカップルや山ガールで大層なにぎわい。ここで昼食をとり、燕岳を目指します。
ヤロウ五人歩いていると、1人で歩いてる女の子が。
「おい、ミドレンジャー、おまえさんちょっとあの子に声かけてみろよ」とそそのかすと、根がまじめなミドレンジャーは走って追いつき、おっかなびっくり声かけてナンパに成功。
聞けば松本に住む女性で、今日は一人で燕に登り、日帰りで下山予定とか。
みんなで頂上で写真を撮ったあと、あたしの指示通りミドレンジャーが「写真を送りますね!」の名目でメアドと電話番号をGET。なんとなく素敵な恋の予感ハートです!
燕山荘で彼女と別れ、あたしらはそのまま表銀座の縦走に出発。風は強いものの、槍ヶ岳の雄姿を見ながら大天井岳を目指し、雲上散歩を楽しみます。
大天井岳を西に巻き、けっこうひやひやする鎖場をいくつか超えて、ようやく今日のお宿・大天井ヒュッテに到着したのは17時半を過ぎたころ。
早速缶ビールで乾杯(生ビールはなし)し、夕食(とんかつ)を食べ、ちょっとウィスキーをなめたら、寝不足と疲れで20時には就寝。
夜半に強い風と雨が小屋を叩く音で目が覚め、そのまま朝までまんじりとせずに、その日の行動計画を考えていました。
(この雨風の中、東鎌尾根の岩稜を登るのは果たして可能なのか?)
そう、今回の5人のメンバーのうち、3人はアルプス初めて。岩登りもほとんど経験ありません。
起きてみると、小雨がぱらつき、かなり強い風が吹いています。
朝食をとっても天気が回復しそうにないので、今日は思い切って槍ヶ岳登攀をあきらめ、水俣乗越から上高地に下りることとしました。
全身雨具に身を固め、大天井ヒュッテを出発したのが6時15分。
赤石岳を巻き、西岳を越えてヒュッテ西岳にたどり着いたものの、中には入れてもらえず、仕方なく小屋の陰で風をしのぎながらコーヒーを入れます。
西岳の下りもまた、梯子と鎖の続く気の抜けない道。仰ぎ見ると、東鎌尾根の急峻な登りが、どんよりとした雲に隠れた槍ヶ岳に続いています。
水俣乗越到着が10時半。ここから大曲に降ります。
大曲まで下りてくると、ほとんど登山者に会わなかった表銀座縦走路と違い、連休初日とあって槍ヶ岳に向かう登山者の多いこと多いこと。
ここからはのんびりゆっくり徳澤に向かってなだらかな道を歩きます。
槍沢ロッジで槍ヶ岳山荘の予約をキャンセルして昼食。
横尾を経由して、あたしが上高地で一番大好きな場所である徳澤園に到着。1泊2食付き風呂もあって相部屋なら9500円。ちょうど5人なら相部屋で泊れるとのことなのでチェックイン。今日はここに泊まります。
徳澤園は山小屋というより、避暑地のペンションのたたずまい。建物も調度もお風呂も食事も寝床も全くいうことなしの快適な宿。いつかチビとかみさん連れてきたいな。
早速お風呂に浸かり、外の売店で生ビールを注文して一息。17時半からの夕食の後、外のキャンプサイトでウィスキーをなめながら、ボーイズトークに花を咲かせます。
翌日は、まずまずの天気。
今日は上高地バスターミナルまで二時間の道のり。
途中、上高地でほとんどよったことのなかった明神池を散策し、嘉門次小屋では名物の岩魚の塩焼きを堪能。観光客向けの遊歩道をのんびり歩きながら上高地バスターミナルへ。
バスに揺られること一時間、新島々から松本電鉄で松本へ。途中、ミドレンジャーが、燕で出会った彼女に電話してみたところ、なんと予定が空いてるので合流できるとのこと。
これはほんとにロマンスの花が咲くか!?
松本のみよ田というソバ屋で彼女と合流し、昼食。ちなみにおとみさんはこのときクルマを取りに先に穂高に向かってくれました。あいかわらず献身的な御仁です。
松本の市内をそぞろ歩きしながら、松本城へ。ここでおとみさんと合流し、彼女も交えた6人で松本城見学。もちろん、彼女の隣には、常にシャイなイケメン・ミドレンジャーが。二人の雰囲気はほのぼのとしてとてもいい感じ。城内はやけに鉄砲の展示が多かったのが印象的でした。
最後にみんなでソフトクリームを食べ、再会を誓って彼女と別れ、東京に向けて帰京の途に。
途中、姥捨SAでもきれいな夜景を堪能。
帰りは関越を使いましたが、ぶっちの終電がなくなってしまいそうなので、埼玉の端っこに住むおとみさんが、わざわざ成田に近いぶっちの家まで送り届け、その後各参加者を一人ずつ自宅まで届けてくれました。どうやら、彼が優しいのは女性に対してだけでもなさそうです。長野から、群馬、千葉、東京、そして埼玉と、疲れているにもかかわらずクルマを走らせてくれたおとみさんに、この場を借りて、厚く御礼申し上げますm(_ _)m
そんなこんなで無事終了した表銀座山行。槍に登れなかったのは残念でしたが、それを補って余りあるさまざまな経験ができ、満足至極でございます。
・・・あとは、ミドレンジャーと彼女のロマンスの行方を期待です!
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