石徹白川笠羽谷溯行 と 銚子ヶ峰の東西の雪渓スノボ滑降
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- GPS
- 10:23
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,136m
- 下り
- 1,128m
コースタイム
天候 | 朝曇、昼前から晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ブヨ、ブト少な目。噛んでこない羽虫はたくさん居た。カゲロウの小さいようなやつ? |
その他周辺情報 | 満天の湯 |
写真
装備
個人装備 |
ヘルメット
ハーネス
下降器
沢靴か沢足袋
|
---|---|
共同装備 |
7.8mm30m
8mm30m
8mm10m
ジャンピングキット
ガチャ類
ツェルト2-3人用
ガス缶とヘッド
焚き付け
|
備考 | プラスのドライバーをもっていけばよかった |
感想
●経緯
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3044079.html
↑今年4月頭にmommomと白山中居神社から別山に行った時、2日目の あと少しで林道、というところで板を滝の沢割れの穴に落とした。いや、軽量化のため、なくなくデポした。その板を拾いに行くことにした。また、あわよくば、滑り納めもしてやろうと考えていた。当初、泊りで ゆっくり行く計画だったが木曜〜金曜の降雨量が多かったので、日曜に日帰りに行くことに。26歳の若者二人も一緒に行ってくれることになった。
●出発まで
いつも通り探し物が見つからず、具体的には防水ノートが見つからず、最終的には見つかったが、軽量ヘッドライトと合羽のズボンを忘れて家を出た。中古車屋さんに書類を届けた後、コーナンに寄り、合羽のズボンを買った。ヘッドライトは重量級のものならある。19:30待ち合わせだったが、20:15頃ようやく大津のランデブーポイントへ。遅れてすみませんでした。大津には打ち上げ花火が上がっていた。
1台に乗り合わせて大津ICから高速。深夜割適用のため、PAで前夜車中?泊してもよかったが、3人で割り勘できるからええやん、と白鳥ICを出ると4960円で予想以上に高かった。ファミマによると、店の前に若者がたむろってた。そこからすぐの道の駅で寝る。道の駅のトイレはめちゃめちゃ綺麗やった。朝5時起きといってたが、それより少し早めに起きて出発。白山中居神社のPには誰もとまってなかったが、石徹白登山口には7〜8台の車が止まっていた。
●山行メモ
・石徹白登山口→標高1090mの橋
林道のヘアピンをショートカットしようかとも思っていたが、現場で見ると、道どおりに歩いたほうが早い気がしたので、道どおりに。4人組の釣り師が抜いていった。4月に来た時との様子の違いを楽しんだり、植生を観察したりしながら歩くと、林道上は鬱蒼としてくるが、踏跡は残っていて、それを辿る。標高1090mあたりで林道は、というか林道跡?は完全に藪と化していた。
・標高1090mの橋→標高1400mあたり
これ以上 林道よりも川床のほうが速いだろうと、川に降り、遡行開始。4月との景色の違いを楽しみながらいく。魚影を結構みた。禁漁区だから、多いのか?ボードが落ちてるかも、と探しながらいく。途中、倒木で埋め尽くされてるような区間があり、「ボードが倒木の下敷きになってたら分からんな」と思った。
水量がだんだんと少なくなってくる。途中、シャワークライミングも楽しみながらいく。20mほどの右岸からかかる大滝のところは冬と同様、開けていて いい景観やった。大滝のところで谷の本流は右に曲がり傾斜はきつくなる。そろそろ板をデポした地点やけど、もぉ通り過ぎてるかな、だれかが取ってくれたかな、熊に食べられたかな、と考えながら遡行してると、とあるインゼルになってる区間でspringerさんと俺が分かれて登ったところで、ビービービーとspringerさんの呼子が。反対側の流れに上から覗いてみると、2ヶ月ぶりの板とビンディングが岩の下の隙間に細くて短い流木とともに詰まっていた。簡単に回収できた。板をチェックするとソールは綺麗で、エッジが少し錆びている以外は、ビンディングも含め、なんの支障もないようやった。
・標高1400m→石徹白道 標高1784m地点
板をモンベル40lバランスライトのザックにシュリンゲ類で装着してみた。springerさんには林道の様子を探ってみて、と、地形図記載で谷のスグ横を走る林道をチェックしてもらう。naoさんも上がっていったが、そこをこのボード付きザックを背負って登れるとは、到底おもえない。荷揚げ?まさか…。林道がそんなに歩き易そうにも見えなかったので板を見つけた後のスグの滝は右岸から巻いた。「巻いた」と一言で書いたが、ザックから板を外して、板を上に押しやって、、、みたいなことをしないと登れなかった。まぁまぁの笹薮。板がなければ どうってことないが、板も持ったり背負ったりしての笹薮漕ぎは大変や。この右岸巻き、多分、板を落とした、いや、デポした時にも辿ったとこやな、ははは。また落とさんようにせな、とゆっくり焦らないように心がけて登った。ひといき登ると、あとは平流になっていた。そういえば、4月に沢沿いをボードで滑った時も ここはナダラカやったなぁと思い出した。
灌木の枝が水流上に出ているところも多く、そうゆう箇所を板をつけたザックを背負ったままで歩くのには工夫がいった。板を斜めにして、かなり下のほうにつけると、そういった枝を避け易かった。
そんなこんなで休憩もはさみ、熊が食べるようなネマガリタケの鑑賞などもし、ついでに湯を沸かしてラーメン食べたり、、、もしながら進む。
springerさんは、福井県と岐阜県の県境に早めに出て県境を辿ることを主張していたが、俺のわがままで、県境にはこだわらずに、藪の薄そう、かつ、夏道稜線までの距離が短くなりそうなルートをたどらせてもらうことに。
水流横の笹薮は、どうも熊が歩いた跡のようなものが残っている。というか笹がなぎ倒されてるところがあった。水流上に灌木の枝が密集してるようなところもあり、どこが楽なのか吟味して選んでいくのは楽しかった。笹薮台地になってるようなところがあり、目指す稜線まではまだ遠く、藪も濃いような気がして、一瞬、くらっとなったが、そういった熊の跡?というか、笹が倒れてるようなところを辿っていくと、最初の印象ほどのキツさはなく、思いのほか、速く進めた。
笹薮漕ぎ漕ぎ、斜度がきつくなり、空が見え、あ、もぉそこが夏道なのか、と登ってったら、沼地のような湿原のような開けた場所に出て、夏道は まだまだ向こうで、「あとちょっとあとちょっと」詐欺にあった。
雪が笹原の上に残っていて、「稜線夏道の東側もスグのとこには雪ついてないかもな」と思ったので、ここで撮影会開催させてもらった。つまり、スノボで滑ってるとこを撮ってもらうってこと。笹薮漕ぎも疲れてたし、ちょっと休憩がてら、滑ってみた。沢靴にビンディングで締めるが、ビンディングをいっぱいに締めても まだ隙間があり、まぁ沢靴の体積がソフトブーツより小さいので仕方ないが、とても、まともに滑れるような気がしなかった。雪面もスプーンカットだらけで どないもならんわ、と思ったが、3ターンくらいは一応でけた。
その後、あと標高差50mくらい笹薮漕ぎを頑張って、夏道に出た。ほぼ、標高1784m地点のところ。皆でハイタッチし、絶景の別山方面やカラスノ谷方面の写真を撮った。
・石徹白道 標高1784m地点→石徹白登山口
笹薮漕ぎは気合が入っていてザックに装着した板もなんのそので登っていったが、夏道に出ると、その重さがずっしりと脚に効いてきた。二人の歩くスピードにはとても追いつかず、喘ぎながら稜線を歩く。晴れた陽射しが恨めしい。
銚子ヶ峰の少し手前で、springerさんに「荷物、一部もってくれへん?」と言い、ガチャ類とかを持ってもらおうとしたが、「板もちますよー」との申し出に有難くしがみついたw
そこからは楽やったが、springerさんは板を持たせてもまだ俺より速かったw
銚子ヶ峰ピークで ご夫婦にシャッターを押してもらった。
その後、東側の稜線直下に雪渓があり、そこでも撮影会をさせてもらった。笠羽谷よりも斜度がきつかった。
数ターンを終え、板を外して登り返そうとしたときに滑ってしまい、雪の切れた笹の上まで3m滑落。その後、両手で板をもって、けりこみながら登ったが、途中から、ロープを下ろしてもらい、それで板を引き上げてもらった。ザックに入れてたチェーンスパイクを使えば、登り返しが もう少し楽やったかも。
神鳩小屋で 先の ご夫婦に追いつき、少し話をし、そのあとは、こけないように夏道を歩き、元気いっぱいにくるくる回って枝に板が当たらないようにしながら降りていくspringerさんを後ろから眺めながら、「今日もイイ山だったな」と思うのだった。おわり。
●関西⇔石徹白 旅程
6/5
18:15 西チベ自宅発 いろいろ寄り道しながら大津へ
20:27 大津から一台に乗り合わせて高速で
22:48 道の駅 白山文化の里長滝着 前夜泊
6/6
5:00 道の駅 白山文化の里長滝発
5:50 石徹白登山口着
沢登りと山ボードお楽しみタイ厶
17:28 石徹白登山口発
18:00-19:10 満天の湯でお風呂と夕飯
21:30 大津で解散→GS給油→
22:58 自宅最寄りコンビニ
23:14 西チベ自宅着
●交通費
・高速代
大津⇔白鳥 4960円×2(ETC休日割なし)
・ガソリン代 往復4874円(467.4km, 14km/l, 146円/l)
・合計 14794円÷3人=4931円/人
●総括
またもや最高のスノボ納め(板納め?滑り納め?)となったw
沢初め?にもイイ谷やと思う。ガチャやらロープやらもってったけど全く使わなかった。雪渓をスノボで滑った後の登り返しで、せっかくもってったチェーンスパイクを使わなかったのは、俺がアホであることの証明。そう、チェーンスパイクを使うべきだった。
springerさんには以下の点で世話になりっぱなしやった。
・板の発見
・銚子ヶ峰から登山口までの板担ぎ
・帰りの満天の湯から大津までの運転
本当に有難うございました。
お若いお二人には、板回収が「トレジャーハンティングですね」と言ってもらえて若干 救われた
コメント
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板見つかって良かったですね。いやデポしただけかw
沢靴で板乗れて嬉しかったっす
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