妙義山(表妙義縦走)
- GPS
- 09:19
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,683m
- 下り
- 1,675m
コースタイム
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 3:00
- 合計
- 9:18
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
5月5日、端午の節句と言えば鯉のぼりですが、ぼくは岩登りに行ってきました。近い将来行きたいと思っているジャンダルムへの練習のため、相棒君を伴って妙義山の表妙義を縦走しました。
まず妙義神社で安全を祈願し、登山を開始しました。登山道の一部が崩落しているため、迂回して大の字を目指しました。大の字に着くと、絶景が出迎えてくれて爽快感に包まれる一方、断崖絶壁の上であることも自覚されて、萎縮する気持ちも生じました。
奥の院から先は長い鎖場がたびたび待ち構えています。まだ、樹林帯の鎖場は、いやらしく長い鎖に少々てこずるだけでしたが、いよいよ樹林帯を抜けて尾根筋の鎖場に対面すると、高度を感じ、すくみます。特に、「ビビリ岩」とか「鷹戻し」と呼ばれる鎖場は、その名の通りの難所で、恐怖におののいてしまいます。
鎖が岩肌をなぜると、カラカラと乾いた金属音がします。まるで、ジェットコースターが急降下する前、少しずつ上昇していく時にかなでるレール音のように聞こえました。ぼくは、今でこそ山登りなどやっていますが、小さい頃から絶叫マシンは嫌いでしたし、高所も苦手なのです。小学生の時以来ジェットコースターには乗っていませんが、鎖が鳴らす音を聞いたら、急降下する恐怖心がよみがえってしまいました。一応、腕力には自信があるので、必死で鎖にしがみついていれば、落ちることはありません。それでも、切り立った崖を鎖だけをたよりにぶら下がっていると、なんだか空中に放り出された錯覚におちいり、上下左右の感覚さえ喪失してしまいそうになります。目がくらんで、動悸までしてくると、じっと岩肌にしがみつき、動けなくなってしまいます。そんな時、野生のサクラソウが岩の微妙な隙間に根づいて可憐な花を咲かせていたり、蟻んこが自分の体より大きな何かの虫の羽根を抱えて岩壁を歩いていたりするのを見ると、いったい、生物の進化とは何なのか、疑問に思ってしまいます。そして、ぼく自身が滑稽なものに思えてしまいます。
絶叫マシンも高所もへっちゃらだという相棒君は、飄々として鎖場をこなしていきます。なんとかぼくも、無傷で縦走し終えましたが、国内最難関の縦走路であるジャンダルムへの挑戦は、まだまだ課題があるなぁと感じます。
縦走路を下山したあとは、妙義名物の石門をはじめ、奇岩の数々を見てまわりました。第二見晴付近が通行止めのため、林道へ出て妙義神社へ戻り、朝いただけなかった御朱印もいただけて、めでたく登山は終了しました。すぐ近くに、妙義ふれあいプラザ妙義温泉もみじの湯があり、510円で天然温泉に入れるのはありがたかったです。
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