日向山(尾白川渓谷〜南国のビーチを目指して)
- GPS
- 06:38
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,337m
- 下り
- 1,344m
コースタイム
総歩行時間:5時間15分(のんびりモード)
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5時の時点で十分に余裕あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 【竹宇駒ヶ岳神社〜不動滝(尾白川渓谷道)】 ・階段、クサリ場あり。 ・「ハイキングコース」と書かれた標識があるが、普通に登山道なので登山装備必須。 ・「尾根道」との分岐が何回か出てくるが、渓谷道を歩く。 【不動滝〜錦滝(東屋)】 ・「未整備のため通行止め」という案内があるが、歩く場合は自己責任で。 ・何箇所か階段が壊れていたり崩落している箇所がある。 【錦滝〜日向山山頂】 ・それなりの急登なので軽い気持ちで登ると痛い目をみる。 【日向山山頂〜矢立石〜竹宇駒ヶ岳神社】 ・日向山山頂は広く、休憩出来る場所は多い。 ・山頂から矢立石への下山口を見落とすとルートミスする可能性がある。 ・下山口さえ間違えなければ、とてもよく整備された登山道で歩きやすい。 ・矢立石〜竹宇駒ヶ岳神社までは40分程度かかるため、日向山だけが目的なら矢立石の駐車場からスタートした方がよい。 |
写真
感想
夏といえば海!
海といえばビーチ!
でも、ビーチは暑い!
涼しいビーチはないものか?
・・・燕岳!?鳳凰三山!?・・・いや、混んでる。
甲斐駒ケ岳!?黒戸尾根往復して石川まで帰るのは辛い…
じゃあ・・・ということで前から気になっていた日向山へ行ってみることにした。
ビーチもいいが、尾白川渓谷道から周回すれば、涼しげな滝や清流を見ながら歩くこともできよう。
前日のうちに山梨まで向かい、朝5時前に尾白川渓谷の駐車場に到着。
支度をして竹宇駒ヶ岳神社からいつものつり橋を渡り、尾白川渓谷道へと進む。
駐車場にはそこそこ車が停まっていたが、渓谷道で人と会うことはなかった。
歩きながら聞こえてくる音といえば、沢と滝の音ばかり。
沢に近づくにつれてその音は大きくなり、尾根に登り返せば小さくなっていく。
何度かそれを繰り返しながら、途中途中で芸術的、かつ、個性的な淵や滝の姿を楽しむ。
本当に飽きることのない道だった。
花が咲き誇る登山道も同様だが、見どころ満載の登山道を歩くとどうしても寄り道が多くなる。
当初は日向山だけでなく、その先の鞍掛山を目指そうかと思っていたが、早く歩いてしまうのはもったいないので、のんびり日向山までの周回ルートを歩くことにした。
尾白川渓谷には子供の頃から何度か訪れた経験があり、そこで泳いだ記憶もあった。
夏の暑い日にここを訪れるとその頃の記憶が呼び起こされてついつい淵に飛び込みたくなる。(さすがに登山装備で飛び込むことはないが)
どの滝も素晴らしいものだったが、中でも目を引いたのが「神蛇滝」だった。
三段の滝で構成されていて、それぞれに滝壺がある。
周りは緑で囲まれていて、その姿は自然が作ったものとは思えない、まるで芸術品のようだった。
不動滝を目指して歩いていると、途中にマムシが横たわっていた。
先日の大笠山に続き、ここのところマムシ遭遇率が高い。
その代わり?雷鳥遭遇率が下がっている気がする(笑)
ストックで突くと尾を震わせて威嚇してきた。
例によってしっかり写真に収めてから草むらに追いやった。
このところマムシの扱いに慣れてきた感がある(笑)
不動滝のところにあるつり橋を超えると、登山道が整備されていないという理由でその先は通行止めとなっていた。
他の方のレコで「自己責任のもとで・・・」という情報があったのでそのまま登ることにする。
しばらくいくと廃道となった林道に出た。
目に入ってくる錆びたガードレールや苔むした縁石が林道の歴史を物語っていて、
なにか、とても懐かしい感じがした。
その先の錦滝のところに東屋があったので休憩をとることにする。
錦滝は水しぶきがかかるくらい間近で眺めることができる、個性的な滝だった。
夏の暑い時期に坂道を登ってきた登山者にとって、この水しぶきはとても贅沢に感じる。
東屋から日向山へ向かって歩くこと1時間、いきなり白い砂が目の前に現れる。
それは何の標識がなくても日向山に到着したことを十分に物語っていた。
想像通り、いや、想像以上に白かった。
燕岳よりも、甲斐駒ケ岳よりも白く、それはまさしく南国のビーチそのものだった。
自分が到着した時はギリギリ青空が見えていたが、しばらくするとガスに覆われてしまった。
期待通りの「涼しい夏のビーチ」がそこにはあって、南国の無人島で静かなバカンスを楽しんでいるかのような錯覚に陥った。
八ヶ岳などの景観が見られなかったのは残念だったが、次回のお楽しみということで残しておきたいと思う。
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