黒部 剱沢を下がり池の平山と仙人池散策
- GPS
- 51:50
- 距離
- 28.0km
- 登り
- 2,735m
- 下り
- 3,580m
コースタイム
07:30 扇沢(トロリーバス)〜 08:15 黒部湖駅(ケーブルカー)〜
08:40 黒部平駅(ロープウェイ)〜 09:00〜 大観望(トロリーバス)〜
09:30 室堂(歩行開始)⇒10:10 雷鳥沢キャンプ地⇒11:40 別山乗越⇒
12:35 剱沢小屋⇒ 14:25 真砂沢ロッジ
3日
04:45 真砂沢ロッジ⇒ 06:00 二股吊橋⇒ 07:50 仙人ヒュッテ木道出合⇒08:05 仙人ヒュッテ⇒ 08:35 仙人峠⇒ 09:05 池の平小屋⇒
11:15 池の平山 12:00⇒ 13:15 池の平小屋
4日
04:00 池の平小屋⇒ 04:35 仙人峠⇒ 05:40 二股吊橋⇒
06:50 真砂沢ロッジ手前雪渓を対岸へ渡る⇒ 07:50 尾根⇒
08:10 ハシゴ谷乗越⇒ 09:25 内蔵助平分岐⇒ 10:50 旧日電歩道出合⇒
12:00 黒部ダム 黒部湖駅13:05(トロリーバス)⇒ 13:20 扇沢
天候 | 2日曇り 3日晴れ 4日雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
トロリーバスケーブルカーロープウエイを乗りついて室堂に着きました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
2日 室堂に着くと外は霧雨、カッパを着て登山届を投函し出発しました。 雷鳥沢キャンプ場まで来ると霧雨が上がり始めカッパの上着を脱ぎ別山乗越に登り始めました。 剱御前小舎横で昼食を済ませ剱沢小屋へ向け下がりました。 天気が回復してきて剱沢小屋でカッパを脱ぎ、剱沢雪渓の情報を詳しく教えていただき剱沢へ下がりました。 教えられた通りに最初の滝から50m程下がった所でアイゼンを装着雪渓に入りました。 雪渓は適度に硬くアイゼンに馴染み勾配も予想していたより緩やかで歩き易かったです。 目標の大岩を過ぎ真砂沢ロッジの黒い水道パイプに沿って左手側を下がり、谷が狭まって来た一の沢付近で「南無の滝」をかわして夏道に入りトラバースして再び雪渓を下り真砂沢ロッジに着きました。 3日 昨夜の天気予報では曇り15時頃に晴れマークが付いていましたが、朝起きてみると青空が見えていました。 真砂沢ロッジ下の雪渓を渡り剱沢にそって川岸を下がり二股吊橋から仙人新道を登りました。 登りきった仙人ヒュッテ木道出合を下がり仙人池を散策後再び戻り、仙人峠を越えて池の平小屋に向かいました。 燃料にする薪を細かくしていた池の平小屋主人にご挨拶をしてテント場横から池の平山に登りました。 背丈の低い樹林帯を30分程登ると雪渓が残る草原に出ました。 雪渓の右手側の雪解けした斜面を雪渓に沿って登り、雪渓の上部から夏道を直登しました。 シナノキンバイやコバイケイソウなどが咲くお花畑が広がり、目の前の八ッ峰の岩稜は迫力がありました。 標高2.555mの池の平山山頂(南峰)に着くとガスが富山湾方面から次々と湧き出てきて、周囲の景色が見えなくなり昼食を採りながら晴れるのを待ちました。 後ろ髪を引かれながら来た道を下がり池の平小屋に着きました。 早速池の平小屋主人が沸かしてくれた風呂に入りビールを飲みながら日が暮れるまで、ガスから顔を出したり消えたりの岩稜を心行くまで眺め過ごしました。 夜の天気予報では明日は晴れでした。 4日 今日の行程は長いので早朝出発しました。 昨日来た道を真砂沢ロッジまで戻ります。 空は曇って雨がぱらついて先が思いやられる出発になりました。 仙人峠付近まで来ると夜が明けて明るくなり、一気に仙人新道を下がり二股吊橋で朝食を採りました。 剱沢途中で雨脚が本降りになりカッパを着て、真砂沢ロッジ手前から雪渓を渡り対岸のペンキマークの黒部ダム方面の登山道(増水時)に入りました。 本来の丸太橋(今季はまだ橋は架かっていませんでした)からの登山道に戻り、沢状の道を直登途中から沢から外れガレ場を横断して尾根に出ました。 ハシゴ谷乗越からは内蔵助平に涸沢の登山道を下がり、内蔵助谷の上部に架かる鉄製の橋を渡りました。 ここからは藪漕ぎ同様の登山道を進み内蔵助平分岐に出ました。 内蔵助谷の急勾配を下がり崩壊地を横切り旧日電歩道に出ると雨があがりホッと一息カッパを脱いで、河原で昼食を採り黒部ダム下に沢伝いに登り黒部ダムに到着しました。 |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
感想
剱沢雪渓
今回の山行で雪渓を下がることが一番不安があり、ガスで周囲が見えない時はどうしようなど考えていました。
日本三大雪渓に名を連ねさぞかし厳しく下がれるかとビビリまくって臨みました。
ネットで調べ更に当日は剱沢小屋で詳しい情報を聞きました。
六本爪の軽アイゼンを装着して、雪渓を下りてみると勾配は緩やかで,小屋での情 報通り大岩 水道パイプを確認でき「南無の滝」を無事迂回することが出来ました。
現時点では「南無の滝」は雪の中で上からは確認できませんでした。
下から見ると雪渓が解け始め落下すると命取りになります。
真砂沢ロッジ
御主人に「ビール飲んでゆっくりしな」と心あたたかい商売抜きの歓迎を受け,
まるで家族になったようでした。
クライマーがほとんどで、ベテランの山岳ガイド大学の山岳部など真砂沢ロッジをベースにして岩稜に挑むようです。
登山者のレベルは高く自分が子供に見えました。
御主人は海外の登山経験が豊富で剱岳の岩稜も手に取るように熟知しているようでした。
反面ウイスキー片手に受付をして登山者と分け隔てなく話し込みおもしろいおじさんという感じでした。
夜もワインをごちそうになり商売大丈夫かな。
翌朝は御主人のすすめで温かいカレーライスをいただき出発しました。
また来てみたくなるロッジでした。
今季は雪で小屋が傷んだので8月中旬で小屋を閉め修復するようです。
かけ湯ですが風呂がありました。
池の平小屋
ここの御主人も気さくな人でした。
池の平山から戻ってくると「風呂が沸いているから入りな」日の高い昼間から
まさか風呂に入れるとは思いませんでした。
泊り客は数人と聞いているのにわざわざ2時間もかけて沸かしてくれるとはありがたく感謝しました。
連泊するお客もいるそうで最長日数は27泊、来客最高齢者は80歳だそうでびっくり。
この小屋はモリブデンの採掘小屋だったそうで, 御主人は以前鉱山関係の仕事をしていて調査で訪れた御縁で池の平小屋を任されるようになったそうです。
山は詳しく目の前の岩稜はすべて把握しているようで色々と教えていただきました。
夕食は登山者といしょに皆で食べ焼酎をサービスしていただきました。
翌朝早出の私に温かい味噌汁を出していただき心温まるもてなしにうれしくはやる心が落ち着きました。
内蔵助谷
早朝から歩き始め朝食の時座って休んだだけで連続で歩いて来たので、かなり足に疲労がたまっていたと思います。
勾配が急なガレ場にさしかかり三角の石が目に入り、どうして通過しようか考えている瞬間に体は動き逆さにダイビング三角の石に左胸を強打して滑り落ちました。
苦しくて息ができず座り込み「やってしまった」と骨をさわって折れていないか
確認体が震えました。
大事に至らず安堵、帰りを焦っていたなと反省落ち着くまで立てず最大のミスをしてしまいました。
気をとり戻し慎重に下がり旧日電歩道に出ました。
山は自分の目で確かめ体で体験するのがいかなる情報より確かなことを再確認しました。
紅葉の頃再度訪れてみたいです。
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