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Yamareco

記録ID: 330914
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ハイキング
奥多摩・高尾

ド素人が登る 初めての高尾山

2013年06月03日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
7.0km
登り
458m
下り
443m

コースタイム

12:10ケーブル清滝駅ー12:50ケーブル高尾山駅ー13:10
4号路吊り橋ー13:40高尾山頂ー休憩30分ー15:00 6号路でケーブル清滝駅

天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
コース状況/
危険箇所等
素人に安全な山などないのだ!
1号路を行く
2013年06月03日 12:08撮影 by  N06B, DoCoMo
6/3 12:08
1号路を行く
ケーブル高尾山駅からの展望
1
ケーブル高尾山駅からの展望
4号路、名物の橋
頑張りました

感想

高尾山に登ってみようと思ったのは、暇だったからです。

月曜休みの私は年齢を重ねるごとに一緒に遊んでくれる人がどんどん減っていきます。ここ2年は一人でドライブに出かけたり映画を見たりしていましたが、なんか新しいことしたいなと思い、たまたま高尾山を思いついた流れです。

素人にも優しい山、と言うふれこみは以前から知っていましたが、事前にネットで調べてみるといくつかの登山道が用意されているようで、その中でも1号路は全面舗装されていてまさに私(ド素人)向け。実際に登ったことのある人に聞いてみると「お手軽とは言っても山は山だからナメてかかるとひどい目にあうよ。」などと言うので、まぁ そうだろうな と思いつつ出かけてみます。


高尾山口駅に着くと平日とは言え時間が時間なのか結構な人。
さすがミシュランの星付き、と驚きながら進むとすぐにケーブル清滝駅にたどり着きます。
私のいでたちと言えばジーンズにTシャツ、靴は履き古して底がペッタンコになったスニーカー、そこにメッセンジャーバッグを斜め掛けにあつらうといった
これぞド素人! に相応しい山登りをなめたスタイルです。
しかし周りを見渡すと、普段着のじいさんばあさんや小さな子供を連れたママさん、ビジネスマン風の男はアタッシュケースを持ったまま登ってるし、しまいには
渋谷あたりでよく見かける、山の自然に相反するような派手な服装のイケイケのヤングカップルまでいる始末。

そうか、このレベルなんだな。

私は安心して1号路へと歩を進めます。

しかし私の安堵はすぐに打ち砕かれることになるのです。
決して急な登りではないはずなのに、私は100m進むと汗が吹き出し、
200m進むと息があがり、このあたりで休憩におあつらえ向きのベンチが右側に
現れますが周りで一緒に登っている人たちは余裕の表情。ホントは座りたいのに恥ずかしくてベンチをスルーします。400m歩くと足がパンパンで、500m進んだあたりに現れたベンチに堪らず腰をおろして休憩。ゼーゼー言いながら水分補給する私を件のイケイケカップルが楽しく談笑しながら追い抜いていきます。
その時の女の子の私を見る目があたかも

「なんか、オジサンこの程度で死にそうになっててウケるんですけど・・・。」
的な印象でとても悔しい。(思い込み)

呼吸を整えて気持ち新たに出発しますが、ここから先ヘアピンカーブを曲がるように右折すると長めの九十九折になった道を登って行きますが、これが終始キツい。
膝のケガで3年のブランクがあるとは言え、スキーやテニスをして自称スポーツマンを名乗る私的に意地にになって進みますが、正直このあたりの記憶はほとんどありません。
そうこうしてる内に道がなだらかになってケーブル高尾山駅に到着します。
ケーブルで上がってきた人たちで賑わう人波をかき分けて進みますが、ここでは
無理やり息を止めて、
「ああ、私は歩いて登ってきましたけど全然余裕ですよ」
みたいな涼しい顔を演出します。
負けず嫌いな私の虚栄心の成せる技ではありますが、もちろん私の事を見てる人など一人もいないことは言うまでもありません。

さらに十一丁目茶屋、サル園、タコ杉と進むと4号路の看板発見。
ネット情報で、たしか4号路には吊り橋があって楽しそうだったな。と突如4号路に進路変更。ケーブルで高尾山駅まで来たら誰でも山頂を踏めるみたいな情報から
山頂はもうすぐなんだな、と言う認識の上での判断でした。

4号路に入るといきなりぐんぐん下っていきます。(ド素人的に)
下ったら登らなきゃいけない、ぐらいの事はさすがにド素人にも判断できる事ですから、この時点で私は目まいを禁じえません。
それでもやっと吊り橋にたどり着くとなんだかとても爽やか。
疲れているはずなのに元気をとり戻せたような気がして、こっち来て良かった、
としみじみ感じます。

が、もちろんこの私の感覚が幻想であることを吊り橋を渡った後の登り返しがキッチリ証明してくれるのです。

この後は丸太階段や板ばりの道を含めて登りが山頂まで続きますが、私は気の毒なくらいやられてしまいます。途中すれ違う人に「山頂はまだですかね?」と聞くと
その方は私の見事なゾンビっぷりに「まだ長いですよ。頑張って。」と眉毛をハの字にして言ってくれました。どうもありがとう。

それでも半分以上記憶を失いながら頑張って進み続けると、私はやっと山頂にたどり着くことができました。
時計を見ると登り始めてキッカリ1時間半。

ガイドブックや地図などでは登山に要するおおよその時間をコースタイムとして記載してくれてますが、ちなみに高尾山1号路で山頂まで掛かる時間は1時間半から1時間50分と紹介されています。

私はこの時、
「おや? なんだこれ・・?
 あんなヘロヘロで、寄り道までして、しかもこんなペッタペタの靴でコースタイ ムで来ちゃったよ。
 もしかして俺ってすごい山登りの才能あるんじゃね?」
と思ってしまいました。

恐ろしい勘違いです。

ここでド素人の皆さんにぜひ知っておいて欲しいことが。
このコースタイム(以下CTと略す)、初心者が張り合うものではありません。
山と高原地図には40〜50歳の登山経験者を設定してCTが設定してあると書いています。つまり、まず基本的にその山に登れるだけの体力と脚力があって初めて
参考にするべき数字だということを覚えておいてください。
高尾山レベルの整備のしっかりした登りやすい山ならば、おそらくほとんどの人が
CTを大きく下回って登れるはずです。
ド素人の方が高尾山以上の山、あるいは縦走登山をするのならば、まずCTなど気にせずに自分の快適なペースで山を登って最後にCTと照らし合わせて自分の体力や
脚力を確認する、というのが望ましい気がします。

私は愚か者ですので、この時私は最終的にあたかも自分は高尾山をやっつけた
的な勝ち誇った気持ちで下山することになりました。

この事が、次回の山行にどれだけ恐ろしいことを呼び起こす事になろうとは・・。

次回、「ド素人が行く 高尾山〜陣馬山縦走」  ご期待ください。


それでは さようなら。
 






















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