庚申山はコウシンソウばかりじゃない花の山だった
- GPS
- 08:51
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,570m
- 下り
- 1,565m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 8:47
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
お山巡りは岩場が続くが鎖場、鉄はしごが整備されているので危険は少ない。 |
写真
感想
今週は地元栃木の庚申山へ出かけてみた。ここは百名山の皇海山の前峰の位置にあるが、この山に咲くコウシンソウは調べると国の特別天然記念物になっている。20年ほど前にコウシンソウの名前も知らずたまたま登りに行ったら周りの人から教えられて初めて見た花だ。ただあまり花に興味のなかったころでイマイチ印象が薄い。場所も忘れてしまったがネットで調べると結構人気のようで少し心が動く。
駐車場は混むとのことで早めに出かけるが朝方まで雨が残っていたせいか出足は鈍く労せずに駐車できた。長い林道歩きがありやっと登山口に着くとそこからひたすら登りとなるが道は整備されていて何の問題もない。庚申山荘の手前でコースが二手に
分かれ一つはお山巡りと呼ばれる難コースとなっている。確かこちらで見たことがあるなあと思って行ってみる。岩場が続くので初心者は注意の看板がある。前方に3人組の女性が歩いておりそのあとに従う。この人たちの後をついていけばきっと花も
見られるかなと思っていたが途中で追いついてしまい、先に行ってくれと言われる。コウシンソウについて聞くとどうも不案内のようだ。道は表示通り結構な岩場が続く。ただ危なそうなところにはしっかりと鎖がつけられているのであまり怖くはないが慎重に進む。そしてそんな難所が連続するところに来ると岩にハクサンコザクラのような花がびっしりついている場所に来た。実際はコウシンコザクラといいうらしいが見事である。そこで喜んで写真を撮っているとその花に混ざって小さな花があることに気づく。写真で見たコウシンソウだ。これだった。そう言えばこの岩場は前に来たことがあるような気がしてきた。確かこんな場所で見たことを思い出した。後続の女性たちにも在りますよと教えしばし撮影タイム。
しかし小さい花だこと。食虫植物で花の中に繊毛のようなものがたくさん生えている。あれで虫を捕るのだろうが正直それほどきれいな花はない。つい鮮やかなコウシンコザクラに目が行ってしまう。それでもせっかくなのでパチリパチリ。
このお山巡りコースは距離的には大したことがないが鎖場や梯子が続き緊張させられるせいか思ったより時間がかかってしまった。今日は皇海山までは行かなくてもその前の鋸山ぐらいまでは行ってみようかなと思っていたがとてもその気はなくなった。
お山巡りが終わってもまだ岩場は続く。そして頂上の手前にもう一か所コウシンコザクラとコウシンソウが群生している場所があった。ここでもまたパチリパチリ。ちょっと道を外れているので、そこに人がいないと気付かずに通過してしまいそう。
そしてそこからすぐの距離で庚申山だったが展望は何もない。そのちょっと先まで行かない何も見られないのだ。展望地まで数分歩くとそこから皇海山や白根山がでんと聳えているのが見える。ここまで来たら皇海山は目と鼻の先。そんな感じの場所。
皇海山は立派ではあるがそれでも一つのピークでそれほど魅力的には見えない。何でこの山が百名山なんだろうとまた思ってしまう。まあ今日はここまで。ゆっくり景色を眺めながらの食事である。梅雨時で雲も多くあまり展望が効かないが白根山や男体山は結構近い。遠くのなだらかな山はどうも至仏山らしい。まあこれだけ見られれば御の字かな。十分に満足して帰路に着く。
帰路もまた同じ場所でコウシンソウを見物。それにしてもここはこの花以外にも多くの花がある。ウツギ、シロヤシオ、シャクナゲ、クリンソウ、雪割草、オダマキ、ミヤマカラマツ、ミツバハチグリ、フタリシズカなど盛りだくさん。こんなに花の多い山だったのか。ちょっと意外な気がした。
庚申山荘で少し休憩してから下り始めると道は谷沿いになるが、しばらく行くとその谷が広がりずいぶん雰囲気が良くなってくる。急ぐこともないので道を外れて谷に降りコーヒタイムとした。そこから見上げると結構な人が黙々と登山道を下っていくのが見える。やっぱり人が多かったのだなと改めて思う。十分休んだのちは長い林道歩きだが、あまり苦にならずゆったりとした気分で駐車場に戻った。
次は皇海山まで行ってみようかな。
Kasaya
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