富士山(富士宮口→御殿場口)
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,494m
- 下り
- 2,415m
コースタイム
天候 | 晴時々曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
石川タクシー富士(0544-24-2222) ※要予約です (帰り) 御殿場口より富士急バス http://bus.fujikyu.co.jp/line/jikokuhyo/31.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
【コース状況】 小さい石ばかりですので、歩きづらいです。 ロープが張ってあるので、迷うことはないと思います。 【危険箇所】 お鉢巡りをする方は、滑落しないよう注意が必要です。 今回は晴天に恵まれましたが、遮るものが何もないので落雷には警戒したほうがよさそうです。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
昨年、ロケットの打ち上げを見た仲間と「富士山に登ろう!」という話がありました。彼らの友人、先輩を含め、総勢7人で富士宮口から登りました。
□8月10日
この日の天気は晴れ。週間予報でも大きな天候の変化はないということで、天気崩れないで登れるかな…と期待が高まります。
はじめましての人にごあいさつ、全員時間通りに集合し、タクシーに乗り込みます。
五合目には11時前に到着。ガスがかかっていて、ときおりお日様が出ると暑い、雲がかかると寒い、そんな感じでした。
一時間ほどおしゃべりしながら高地順応。12時前に出発しました。
六合目までは楽だったのですが、そこからはひたすらつづら折りの山道を登る、登る。七合目のあたりで、けがをしたおじさんが救護の方の肩を借りて、下りてきました。頭には包帯、右手を吊って、ズボンの左足がすりきれていました。人がたくさんいる山だからといって、気を許すことはできないな、と思いました。
八合目に到着する頃には、空気の薄さからか、たいして動いてないのに息が切れるような感覚でした。(ただの運動不足との指摘も…)
渋滞することもなく、16時半ごろに九合目までたどり着くことができました。
夕食のカレーをいただいて、布団へ。万年雪山荘は、向かい合って寝るような感じでした。頭のそばに足がくるほどではありませんが、足と足がぶつかるので寝返りをうつのに苦労します。お手洗いへ通じるドアを閉め忘れると、冷気とともにトイレの香りがやってくるので油断できません。
□8月11日
日付が変わった0時過ぎ、にわかに周囲が騒がしくなってきました。
午前1時に食事、防寒のためにレインウェアを着て1時40分に出発しました。すでにご来光を山頂から拝む人のための渋滞が始まっており、動いている時間よりも、止まっている時間のほうが長いのでは?と思えるほどのスローペースです。しかし、この日は東京で最低気温が30度を下回らなかったという灼熱の夜だったこともあってか、そこまで寒いという感じではありませんでした。
コースタイム1時間程度のところを2時間半かけて午前4時ごろに山頂に到着。剣が峰でご来光に備えました。
午前4時ごろはそれほどでもなかった人も、ツアー参加者が多くやってきてからは、高尾山を強力にしたような感じになりました。誰かが交通整理をしないとまずいのでは?と思えるような数の人々が、カメラを片手にご来光の時を待ちます。
そして午前5時ごろ、雲の間から太陽が顔を見せました。個人的に富士山は人の多さが好きではないのですが、この瞬間は好きです。ほんの少しの間、登る太陽に祈りを捧げました。
そして、剣が峰で写真を撮る人の渋滞が始まる前に、みんなで記念撮影をしてお鉢巡りへ。時計回りで回っていると、途中で西の方角に影富士が見えました。開聞岳の影富士を見たときにも感激しましたが、富士山はスケールが大きくて、さすが本場だと思いました。
御殿場口の山頂には郵便局があって、人々がポストに手紙を投かんしていました。ここから下山道の始まりです。
御殿場口下山道は、途中まで他の登山道と同じく小さい石で滑りやすい道が続きます。七合目までいったところで登山道と下山道が分岐しており、下山には大砂走りという、細かくて黒い砂?が堆積した道を走って下ります。スパッツ(ゲイター)が絶対に必要です。
大砂走りを駆け降りると、傾斜がなだらかになり次郎坊に到着します。標識を見逃して、どこが次郎坊だか分りませんでした。その後30分くらい歩いて、大石茶屋についてひと安心しました。
バスの時間が迫っていたので、休憩もそこそこに400メートルほど離れたバス停へ。御殿場駅に向かうバスに乗り込んで、今回の富士登山は終了となりました。
今回の山行では、天候に恵まれたのが良かったのですが、一緒に登った6人が全員登頂を果たし、大きなけがをすることもなく下山することができたのが本当に良かったです。高山病にかかったらどうしよう、けが人出たらどうしようとすごく心配だったのですが、メンバー全員が互いに協力しようという姿勢で山に臨み、結果として大成功という結果になりました。
今回は一緒に行ったみんなのチームワークに、本当に助けられました。
※あとがき
富士山の混雑が嫌いであることは前にも書きましたが、ご来光の時に人々が太陽に手を当てて祈っているのを見た時、「人はいろんな思いがあって、その思いをご来光に託すために山頂に来るんだな」と感じました。
今年はもう富士山に登ることはありませんが、そういった人々の純粋な気持ちを思い、少し富士山に対する見方が変わりました。
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