天上山〜小天上山 湯来町側周回コース 煤井谷〜山頂〜大草林道
- GPS
- 07:49
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,268m
- 下り
- 1,284m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
煤井谷沿いに渡渉を繰り返しながら沢の右岸と左岸を歩く。水量が多いと渡渉が難しい。途中くされかけた丸太が渡してあり、苔むしていて危険。丸太の下に降りて丁寧に渡渉する。尾根に上がり700mを越えたあたりから顔に迫る笹藪。杭やテープはところどころにあるが、慣れと勘と読図が出来ないとまず道を外す。山頂から小天上山へ行く途中に林道へ降りる道が過去にあったようだが、完全に消失している。藪があるわけではないので、樹木伝いに行けなくはなさそうだが、林道手前で崖になって詰むと思う。大草林道への道は特に藪もなく快適だが、過去の道の残骸とテープを丁寧に辿らないと、すぐにコースを外れる。最後の690mピークから一旦東に降りて南に向かう尾根に乗るところはコースが消滅していて一苦労する。素直にやや西側の谷に降りて尾根に登るのが正解だろう。最後の447.6mの三角点から西南に降りると、雨裂の所で道が消滅しており、谷沿いを歩きながら谷に降りて行く必要があるが、急傾斜なのと崩れやすい地形なので、慎重に行く必要がある。 |
写真
感想
天上山の麓に住む地域住民として、一度湯来町側の周回コースを歩いてみたいとかねてから思っていた。登山道のコンディションの確認を兼ねて。
思ったより歩ける道ではあったが、渡渉が難しいのと、尾根沿いの1.5mを越える笹藪には萎えた。もうあと数年で尾根沿いのルートは完全に藪に飲まれて消失するだろう。
地図上には山頂から小天上へ向かう途中で林道へ降りるルートがあったが、完全に消失していた。無理矢理歩けなくもなさそうだったが、最後の林道手前で崖になって詰むだろうと思い、もと来た道を引き返した。
大草林道の方へは行けるようだったので、地図を見ながら歩いてみると、藪もほとんどなく、基本は尾根沿いのアップダウンのあるかなりいい道だった。昔拵えた木の階段が朽ち果てつつもその名残を残しており、相当気合を入れて整備した道だったんだろうと思った。多分天上山の林道が開通する前はこの道が筒賀村との往来道だったのではと思えた。
尾根沿いを歩いていると突然左手に何かがぶつかり、ザックから何かが落ちたのかと思ったら、巨大なスズメバチだった。まさか襲ってきたのかと一瞬怯んだが、相手は何か急いでいたらしく、離れたところで一回旋回しただけであっという間に谷の向こうへ飛び去って行った。慌てていてぶつかったのだろう。
ちょうどスズメバチとの遭遇に前後する辺りから、前半の笹藪漕ぎで靴の中に池ができ、途中で何回も靴下を絞りながら歩いていて、だんだんとくたびれてきたのか、集中力が途切れていた。クマとマムシだけは気を付けながら歩いていたのだけど、だんだんとどうでもいい気持ちになってきていたので、気を付けろよというメッセージだったのかなぁ、と思った矢先! 目の前の尾根にいきなり一尋はあろうかというヌシクラスの大猪が右手の谷から飛び出してきて目があった。
しまった!登る木も岩もちょうどない、逃げ場のない不味い場所で出くわしてしまった!と思った瞬間、相手も出合頭でびっくりしたのだろう、慌てて左手の谷に向かって飛び降りて行った。なんというか、守られているなぁ、と有難い気持ちになりながら、下山を続ける。
基本的には杭とピンクのテープが時々現れて大体のルートから外れないようになっていたのだが、最後の690mピークを過ぎてからはルートが消失していて、尾根筋に乗るのに苦労した。半分藪というか森に帰りつつある尾根伝いの道は、気を抜くと時々あらぬ方向に誘導されるので、方位の確認をこまめにしないと方向感覚を奪われる。
最後の三角点からは、山の地主が立ち入り禁止のビニールテープを張り巡らしていて、何回か変な方向に誘導されてしまった。最後の尾根の途中から谷沿いへの道は完全に消失していて、谷沿いの山の斜面は急すぎて手がかり足がかりが少なかったので、崩れやすかったが、谷間に直接降りて慎重に降っていった。
林道に出てから車までのアスファルト歩きが長く、途中で家によって休もうかとも思ったけど、気持ちが切れるとしんどくなるので、道々近所の人に出会っては挨拶したり世間話をしながら車まで戻った。
コメント
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広島国体の時に全山くまなく調査した者ですが。
南方向の尾根(この尾根を止めていたのでしょうか?)を下って、小鞍部で右に折れて、水路沿いを左方向に進むと大草林道の上に出ます。行き過ぎると民家の裏手に出てしまいますので下りやすいところを探してください(広島国体の時は階段を作りました)
地権者の方が松茸山ということでなかなか難しいところです。
貴重な情報をありがとうございます。南東方向の尾根の方は地権者さんに道を止められていたかは覚えていないのですが普通に歩けば歩けそうな道だったことを記憶しています。水路のところはピンクテープがしてあり、入って行けそうな道が残っているように見えました。
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