駅から登る 赤岳・キレット・権現岳(清里駅〜道の駅小淵沢)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 24.7km
- 登り
- 2,066m
- 下り
- 2,354m
コースタイム
→大天狗9:48-58→赤岳11:29-44→キレット小屋(水場往復含む)12:58-13:16
→ツルネ13:47→権現岳14:46-52→青年小屋(水場往復含む)15:37-50
→押手川16:40-48→観音平17:43→道の駅小淵沢18:56
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
帰り 道の駅 小淵沢 (道の駅に車を置き、小淵沢駅まで徒歩20分、小海線初電に乗り清里駅スタート) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【清里駅→車道終点】 美し森駐車場までは歩道がある、車道終点まで急坂が延々と続く。 根気で黙々と歩く部分、晴れていると難関区間。 【車道終点→県界尾根登山口】 最初は荒れた林道のような幅広い道、その後ゆるゆるとした登山道。 【県界尾根登山口→大天狗】 小天狗まで急な登り、その後快適な緩い尾根続きで展望箇所もある。 大天狗の直下はやや急坂。その先緩い尾根を歩き、急坂を登ると鎖場となる。 【大天狗→鎖場→赤岳】 全体的に鎖・鉄梯子がしっかりと付いている。使うかどうかは好みによる。 上る場合も下る場合も、くれぐれも落石には注意。 【赤岳→キレット小屋】 道標と向かう方角には常に注意 (うっかり前の人につられて真教寺尾根を降りそうになった) 急なガレ場は浮石多数なので落石を起こさないように注意 【キレット小屋→権現岳】 キレット小屋の水場は涸れていた(雨の少ない季節は当てにしない方が良い) アップダウンが激しくツルネ・旭岳への登りはツライ。 【権現岳→青年小屋】 鎖のあるキボシの岩・ガレ斜面を巻きながら降りる。特に問題無し。 【青年小屋→観音平(巻道)】 大きな石がたくさんあって非常に降りにくく、長く感じるが、 大岩石だらけの道を登って編笠頂上を経由するよりはずっとマシ。 【観音平→小淵沢(自然歩道コース)】 このルートを登りに使うのは大変だが、下りはまぁまぁ。 防火帯の草が鬱蒼としていて、一瞬降りるのをためらった。ここは冬が良い。 |
写真
感想
夏山のメインはどこへ行こうか迷った。
計画では、甲斐駒黒戸尾根(人気出過ぎでテンションダウン)、奥穂高(やはり遠すぎ)、
浅間神社から富士山(混み過ぎ)ということでしたが、すべてパスしました。
ペルセウス流星群見物でせっかく八ヶ岳の麓まで来ましたので、
ついでに清里駅から赤岳・権現岳へ登り、小淵沢まで縦走することにしました。
基本に忠実に駅から登山です。
小海線の初電は6:18発なので、東京からだとムーンライトか終電で来るしかありません。
清里で流星群見物の後、道の駅小淵沢に車で移動、準備を整えて、
駅まで20分ほど歩いて小海線の6:18発に乗りました。
以下 行程概略
先月に続いて再び、清里駅スタートで赤岳へ向かいます。
心配した灼熱の車道歩きも運よく曇り空です。
ちょっと天気が心配ですが、上に登って晴れてくれれば申し分ないです。
今日は赤岳だけではなく、キレット・権現岳を縦走して小淵沢に抜けますので
長い車道歩きもゆっくりと抑え気味に歩きます。
やがて美し森駐車場通過、駐車率3割程度でしょうか。
つい数時間前まで満車で、流星群見物客でごった返していたのがウソのように静かです。
途中の広くなった路側帯部分にも、車も寝そべっている人も居ません。
車道終点も登山者のものと思われる車が3台ほどあるだけ
まさに祭りの後? 静寂そのもの、昨晩の人混みは何だったんだ。
先月には県界尾根を登ったので、真教寺尾根をと思いましたが、
その時は濃いガスで何も見えず登ってしまったので
県界尾根からの展望を堪能したいと思い、再び同じルートを登ることにしました。
しかし、運が悪いのか小天狗の先にある展望地からはガスで何も見えず
意気消沈してしまい、急に睡魔が襲ってきました。
睡眠時間ゼロの悪い素行の影響丸出しです。
それでも、上に行くにつれてガスは取れ、鎖場のルートはしっかり把握できました。
今回も鎖場の途中で疲れてしまいペースは上がらず。
鎖場の核心部を越えると遥か下に展望荘、そしてそこから続く尾根には登山者がたくさん。
上には頂上山荘が見えるようになり、その姿は段々と大きくなり山荘前に到着。
山梨側からは激しくガスが湧き上がっていましたが、徐々に快晴に向かっているようでした。
計画より遅れ気味なのですぐに出発、時間のことを気にしながら前の人を追随すると
危なく真教寺尾根を降りそうになりました。
幸いすぐ傍にキレット方面へ降りる鉄梯子があり事なきを得ました。
キレットへの下りは落石しやすい急なガレ場、慎重に降ります。
ガレ場が終わると、すぐ樹林帯になり軽いアップダウン。
キレット小屋では冷たい水が楽しみでした。
水は細いとは聞いていましたが、まさかの水枯れ状態。
5秒に一摘ぐらいか。ショックは大きかったです。
ここの水場は雨の少ない時期は当てにしてはいけません。
水場まで少し降りますので、登り返しがツライことツライこと、
どっと疲れが出て、ゆっくり休憩する時間も無くなりました。
万が一の保険のために、ぬるいスポーツドリンクをお買い上げ400円也。
ここからツルネへの強烈な登り返し、バテバテです。
ペルセウス流星群なんか見なければ良かった。
見たら山なんか登らなければ良かった。後悔先に立たず。
ツルネのピーク付近から振り返る赤岳からの道、ずいぶん遠くまで来たもんだ。
感傷に浸ってる場合ではない。また降りて、旭岳への登りがある。
今日中に小淵沢に降りれるのか心配になってきた。
予約なしで山小屋飛び込んだら、オヤジに怒られるだろうな。
強烈な西陽を浴びながら、フラフラで旭岳の激上りに耐え
最後の難関、長梯子にたどり着く。垂直かと思ったら意外と緩かった。
上から見ると恐ろしい高度感、上りで良かった!
権現岳は目と鼻の先、ここでやっと今日中に下山できることを確信。
雲ひとつ無い快晴の八ヶ岳南端を安心して歩くことができました。
しかし、気持ちは乙女の水へ一直線。
豊富な冷たい水をがぶ飲みして、やっと生き返った気持ちに回復。
青年小屋前のテント場は強烈な西陽で、皆僅かな日陰に張っていました。
編笠山へは、見上げると巨大岩石のボコボコ登山道。
ここの歩きにくさは何度も経験済みですので、もちろん頂上はパス。
時間との競争で巻道を行きます。ここも非常に歩きにくい道なのです。
遅い時間でしたので、巻道ではテント担いだ元気な登山者3名とすれ違っただけ。
お盆休みのメジャールートですが、押手川から先は誰とも会いませんでした。
既に17:00ですから、会うわけないか。
観光客がまだチラホラ居る観音平から防火帯の自然歩道を一気に降ります。
ここは何回も歩いているお気に入りのコースですが、草ボウボウ。
一瞬、道路コースに戻ろうかとも思った。ここを歩くには冬が最高の時期です。
もう車も通らなくなった観音平線に出て、車道・林道をテクテクと歩き
暗くなる寸前に道の駅に着きました。
中高年が日帰りで歩くには、かなり厳しいコースですね。
このコースを清里駅から小淵沢まで縦走するには、
やはり日ノ出とともにスタートしなければ余裕がなくなります。
それと、当たり前だが、前の晩は、少なくとも1時間ぐらいは寝よう。
yamaheroさん、こんばんわ。
とても私にはできそうもないCT、恐れ入りました。日頃の訓練の賜物ですね。(六ッ石山)
さすが八ヶ岳を、知り尽くしているyamaheroさんだけあって、よく出ている水場の知識、羨ましいです。
私も、駅からシリーズを、徹夜でやって来ました。とは言っても、夏の低山ですが…。深夜の道の駅 道志や、藪の無いところでは、割と涼しかったです。
森林限界のある、高山上部も、太陽光を直射すると暑そうですね。
コメントありがとうございます。
コースタイム、相当遅いですよ。
昭文社の地図とほぼ同じぐらい?
昔は60%は当たり前でしたが、
2000m級以上の山になると、今はアップアップです。
森林限界超えると、風は涼しいですが
直射日光は恐怖ですね。
shuchanさんも、「駅から」やってきましたか
深夜とか、ヤブとか、いつもワイルドですね。
あとで、じっくり拝見させて頂きます。
yamaheroさん、こんにちは。
流行の「駅から」八ですね。
流星群見学から睡眠ゼロでのロングは大変でしたね。
山では晴れて欲しいですが、この時期は2000M以上でも
直射日光は結構堪えますよね。
小海線、初電、終電調べたことがあるのですが、初電は
無理だし終電では早すぎるなんて思ってました。
道の駅小淵沢に車止めるとは流石の発想です。
下山も「駅まで」ですね。
編笠山経由のルートはゴツゴツ岩の悪印象が強すぎて二度と
やらないと思っていたのですが、巻けるのですね。
またまた参考になりました。ありがとうございます。
millionさん、こんにちは。
お盆休みも終盤、
いよいよ下界に戻られましたか。
八ヶ岳は遠いので敬遠することが多かったですが、
駅から登るようになって、その魅力に取りつかれました。
体力脚力の無さを棚に上げて、
駅から登らなければ登った気がしない、
なんて思い込んでいます。
夜通しの流星見物はちょっと余計でした。
しかし、せっかく八ヶ岳まで来たのだからと
欲張ってしまいましたよ。
道の駅小淵沢は使えますね。
何しろ、JR小淵沢駅から歩いて20分程度ですから。
編笠山のデコボコ、あれは最悪ですね。
夏でも嫌ですが、特に雪が中途半端に積もっている
冬なんか地獄ですね。
駅から登るシリーズ!
毎度楽しく拝読しております。
前回、コメントしたかな?
清里駅から真教寺尾根、登っておりました。
それに、赤岳〜権現間を歩いていないのに気が付きました。
yamaheroさん、睡眠不足は、かなりきつそうですね。
睡魔と、暑さと....
それでも、無難に乗り越えられて、流石です。
駅から登るシリーズ!次回も期待しております。
s4redsさん、コメントありがとうございます。
駅からシリーズもそろそろネタ切れになってきました。
茅野から歩くのは私には無理ですしね。
基本は家から朝出発、夕方下山の純粋な日帰りなので
電車で駅からというのはハードル高いですよね。
今回は厳しかったので夜行日帰りでした。
私も次は朝家出ても間に合う無難な真教寺かな。
赤岳〜権現岳の間はなかなか良いですよ、是非どうぞ。
私はアップアップの状態で乗り越えましたが。
甲斐駒黒戸尾根はもっとキツイんでしょうかね。
こんにちは yamaheroさん!
駅から赤岳 お疲れ様でしたー!お盆休みでカナイとユルユルしててyamaheroさんのレコ気がつきませんでした(笑)
見ているだけで脚がふらふらなりました!寝不足もあって赤岳からの縦走が、かな~り大変そーですね??私だったら野宿確定!です(笑)
今度は、黒戸尾根ですか~??アソコは近々行きたいな~って思ってますが駅から日帰りは、かな~り厳しそうなのでツェルトかなんか持って、神社から行こうと思ってるトコロなんです!
駅からだと、mさんが偵察に行った大糸線が面白そーですね?!(でも遠いんですよね~)
駅から赤岳!お疲れ様でしたー!
CCR-54さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
赤岳に登頂するまでに消耗してしまいましたよ。
私の場合、駅八はピークハントだけの方が良さそうですね。
駅から黒戸尾根は、Mさんが既に楽勝で達成されてますよね。
小淵沢駅から登山口まで10劼阿蕕い△蠅泙垢ら、
そこから延々と黒戸尾根はちょっと無理そうです。
普通にピストンしようかなと思っています。
駅からは、それに成功してから。
CCR-54さんの黒戸尾根・野宿編! 期待してます。
大糸線沿線、「駅から」できそうなコースあるんですけど、
ホント、メチャクチャ遠いですよね。電車でも車でも。
交通費もバカにならない。
もう少し、涼しくなったら、「奥多摩ロングの旅」
に切り替えようかなと思っています。
明日、天気悪いですね。
六ッ石山トレーニン、どうしようかな。
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