冬期八ヶ岳全山縦走(ソロ)
- GPS
- 28:24
- 距離
- 35.6km
- 登り
- 3,767m
- 下り
- 3,614m
コースタイム
- 山行
- 3:31
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 3:45
- 山行
- 7:41
- 休憩
- 2:19
- 合計
- 10:00
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 9:19
- 山行
- 3:51
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 4:28
天候 | 29日:雪 30日:晴れ 31日:雪 1日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
小淵沢駅〜観音平(タクシー):4,200円 城ノ平〜茅野駅(バス):1,400円 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉と食事は片倉館 1月1日にもかかわらず、空いており、助かった。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
アイゼン
ピッケル
スコップ
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
●総括
一通り書いて、見返すと長くなってしまって読む気が起きない分になっていたので、簡単にまとめる。ただ、書いたのものは、消すのはもったいないので残しておくが…
1日目は、入山する時間、天候によってどこで宿泊するかがポイントかと思う。過去の記録を見ていても、青年小屋、権現小屋、キレット小屋になるであろう。
今回は冬型に当たっていたので、稜線に出ても風が強いと判断し、潔く青年小屋に留めた。そこで少しでも、食料を減らし、冬季小屋に泊まったことから、テントを濡らさずに済むことができ、ザックの重量を減らすことができたと思っている。
また、青年小屋〜キレット小屋間は、人が入りにくいエリアのため、場合によっては、ラッセルを強いられるため、覚悟をしておく必要があるかと思う。(今回はまさにそうだった…)
あと、ギボシ周辺は、雪が積もると夏道が埋まるため、ルーファイが必須。
キレット小屋からの赤岳の突き上げる登りは、ガレており、落石・落氷に要注意。
赤岳〜天狗岳間は岩稜の稜線であったため、なかなかテント張れる場所もないため、早く樹林帯に潜りたい一心だった。ただ、歩いていて気持ちいい稜線であることは間違いない。
中山峠からは基本的に樹林帯になる。意外といろいろな道に分かれたりするので、間違えないようにしないことが大切かもしれない。一度ボーっとしていたため、曲がる道を間違えてしまった。
北横岳〜蓼科山まではあまり人が入らない地域かと思われるため、場合によってはラッセルが出るかもしれない。トレースはあったが、2,3日入ってない感じだったため、何か所もラッセルをしている。
天祥寺原から蓼科山までは根性。ここまで来たのなら、やるしかない。
3泊4日で行ったが、2泊3日でも行けそうな気もした。できたとしても、好条件か、相当強い人だろうな〜
12/29
休みが9日間取れたため、長期の縦走したいなと考えていた
最初は北鎌尾根でもと思っていたが、パートナーも見つからず、それで行くにもかなり不安だったため、見送ることに。
かねてより温めていた八ヶ岳縦走もあったため、決定した。
前日は、最近仲良くなったクライマー達とフリーに行き、夜は冬キャン忘年会をやって、早朝キャンプ場をたった。
ちなみに縦走が終わったら、京都の実家ということでかなりのハードスケジュールになっていた。とにかく準備が大変だった...
前日から一日目の天候が西高東低のため、悪くなることがわかっていたのであまり無理のない行程にし、キレット小屋まで行く予定を青年小屋までとした。そのため、遅めの出発となった。(どちるかというと二日酔いのダメージの方が大きかった。2人でウィスキーのボトルを空けるとは思わなかった...)
7時に開く温泉に行き、燻された身体を清め、茅野駅8時半前の電車に乗る。
小淵沢でおり、そこからはタクシーで登山口まで行く。編笠の単調な登りを登る。
久しぶりのザックの重さに喘ぎながらも青年小屋まで歩いた。
青年小屋の冬季小屋が空いていたのでありがたく使わせていただく。私の他に2人パーティが2組。だいたい6時までに食事を済ませ各々就寝した。
12/30
3時に起床。1番早く起きたが、ガサガサうるさくしないようには注意したが、おそらく起こしてしまったであろう。申し訳ない。
50分もかけずに小屋を出て、外でトイレやパッキングを済まし、出発。想定より30分遅れ。
初っ端からラッセル。膝上から腰までのラッセルをギボシの岩稜帯まで続いた。岩稜では、夏道が雪で埋まっており、踏み跡等ロスト。ルーファイを重ね、夏道に復帰した。ガレ場のルートを行ったが、もっと良いルートもあったかもしれない。ギボシを超えてからも権現まではラッセル。分岐でザックをデポし、空身で権現を踏む。
赤岳に向かって歩き始めるが、踏み跡もなく、ルーファイをしっかりしながら進む。支尾根に降りそうになったことか2回ほどあった。また、ラッセルも容赦なくせざる得なかった。
ツルネ東陵より踏み跡があった。おそらく天狗尾根の下降路と思われる。
踏み跡は進行方向と逆のため、歩幅が合わず、所々ラッセルを強いられる。
キレット小屋からは岩稜になる。大学1年生の時に冬に通ったが、その時はビビり散らかしていたが、今はそれほど恐怖心は薄い。成長したものだ。ルンゼ状を詰めるが抜け口はかなり風が強かった。赤岳の山頂も見え、あと少しというところだったがその頃には疲労困憊で、ペースが落ちていた。
ゼーハーいいながら山頂に立ち、間髪入れず、赤岳展望荘に避難する。おしることコーヒーをもらい、休憩した。年末年始ということもあり、スタッフはその準備に追われている。小屋を開けるだけでも大変だというのにしかも年末年始にいらっしゃるのは頭が上がらない思いだ。
展望荘を後にし、硫黄岳へ向かう。快調に進み、途中でバリエーションからトップアウトした人達に何人か会った。三又峰ルンゼからの石尊稜や小同心クラック、ジョウゴ沢など、沢山取り付いているようだった。硫黄岳周辺は少し風がキツく、身体に応える。
硫黄岳山頂では記念の写真を数枚撮り、宿泊予定地の夏沢峠まで一気に下る。
夏沢峠で久々の冬のテン泊だったが、思いのほか身体が覚えていたため、問題なく過ごすことが出来た。
12/31
3時起床。朝起きた時からテントが風で波打っており、予想通り、天気が悪そうだった。
出発して、歩いている途中でも、天狗周辺の風の状況がきになるところだったが、根石小屋からすでに相当なものだった。時折、耐風姿勢を取りながら進む。根石を超えるまでは風速20mのかせに耐えつつ進む。
天狗の登りからは若干収まり、何とか進むことができた。久々にヒヤッとした。
中山峠からは樹林のため、強風の心配はせず進むことができた。アップダウンはあったものの、トレースもあり、順調にすすむ。
ロープウェイの山頂駅でトイレのため駆け込む。自販で温かい飲み物で一息つき、このまま降りたい衝動を抑えつつ、北横に向かう。
亀甲池までの下りは、意外にもトレースはしっかりとあった。無いものと覚悟していたが、あることには越したことはない。ただ、ピンクテープはしっかりと着いているのでそれほど大きく迷うことは無さそうだ。アイゼンからワカンに履き替え歩く。快調で気持ちよく歩けた。
天祥寺原でテントを設営。ダウンもシュラフ何もかもシケシケで不愉快極まりなかった。
1/1
3時起床。蓼科山の山頂でご来光を見たい一心で準備をし、出発しようとしたとき、まさかのヘッドランプの電池切れ。急いでいるときに起こると焦る。そんなトラブルもあったが、出発し、急登をひたすら登る。トレースはあるが、ところどころラッセルはあった。蓼科山頂ヒュッテまで登り切り、山頂でご来光に余裕をもって間に合った。6時半ぐらいが日の出だと思っていたが、調べたら6時58分が日の出だったため、以外にも山頂で待ち時間があった。知り合いがちょうどいたため、喜び合ったのもいい思い出。
御来光をしみじみと眺め、下山。途中、大学の後輩に7,8年ぶりにあった。
結婚をしたという。幸せで何より。私は結婚もせず、ふらふらと何をしているんだろうなと思ってしまった…
冬の長期縦走は久々で、テント泊もなれない部分もあり、撤収に時間がかかったりなど、反省点は多くあった。しかし、天気もしっかりと読んだうえで、動けたので行程もちょうどよいものになったかと思う。2024年の締めくくりとして非常によかった。
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