前穂高岳〜奥穂高岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 1,903m
- 下り
- 1,900m
コースタイム
8/11 穂高山荘7:00- 涸沢小屋8:30-横尾10:30-上高地BT13:30-あかんだなBT15:30-三宮23:40
天候 | 8/10 晴 8/11 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
浮石、落石発生箇所あり、ヘルメット必携 |
写真
感想
2日間、前穂高岳・奥穂高岳を堪能できました。夏山!!!という景色も見れ、良い思い出になりました。今回は初日と2日目でしんどさが倍以上でした。初日は本当にしんどかったけど、でも登りがいがあり、景色も素晴らしいとても素敵なコースでした。欲をいうなら2日目に涸沢から上高地に降りる際、パノラマコースを使いたかったが、今年は残雪が多いためか、まだ開通していませんでした。
【8/10(土)】天気予報では「晴れ」の予定だったのだが、上高地に降り立つと怪しい雲が空を覆っていた。「日頃の行いが悪いのは誰だ?雨男はどいつだ?」とぎゃあぎゃあいいながら準備をして出発。登山客で溢れる上高地をすり抜け、岳沢コースへ入る。最初は緩やかな樹林帯。風穴からの冷ややかな風が汗ばむ体に心地良い。
コースタイム通り岳沢小屋へ到着し、いざきついと評判の岳沢コースへ。きつい。
本当にきつい。延々続く急峻な登り。ゆっくりしか歩けない。が、時々雲が途切れて岩でごつごつした稜線が顔を覗かせる。今からあそこに向かうのだ、と思うとわくわくするが、まだ先は長い。下を向いてえっちら登っていると、唐突に「着いたよー」の声。おお、ついに到着!! 岳沢小屋を出発してから3時間半、紀美子平に辿り着いた。休憩組を残して前穂高岳へ。途中、明神岳へ向かうグループとすれ違う。
カッコいい。何時か行ってみたいなぁと思いつつ、前穂高岳の山頂で山々を眺める。
眼下に流れる梓川、向かいには燕岳から蝶ヶ岳へと続く峰がのびていて、北には雄大な北アルプスの峰々。所々ガスがかかっていて見えない山もあったけど、山頂からの景色は疲れを吹っ飛ばしてくれる何かがある。
眺めを堪能し、もう今日の行程はこれで終わり、としたいところだが生憎そういう訳にはいかない。穂高山荘への長い道のりが待っている。吊尾根は大した危険箇所もなく、前方に奥穂高岳、ジャンダルム、後方には前穂高岳が控える魅力的なルートだった。
あの尾根道は素晴らしい。是非また行きたいルートである。悲しいことに奥穂高岳の山頂でまたガスがかかり、西穂高岳方面はあまりよく見えなかった。が、何やら奥穂高岳の山頂で抱負を叫んでいる大学生がいて何だか和む。青春かー。青春ってなんだろう?
夜、テントからひょっこりと顔を出すと満天の星空に天の川がキラキラしていた。流れ星が2つ、視界の端っこに消えていく。10時間半という長い行程だったけど、充実した素晴らしいルートだった。明日はザイデングラードを通って上高地へ帰る。
横尾からの3時間平坦なコースも待っている。寝ないとなぁ、と思いつつあまりにも星がキレイで中々目を離すことが出来なかった。
【8/11(日)】翌日は昨日のガスが嘘のように晴れ渡り、雲ひとつ無い快晴。下界で見るより何倍も濃い青い空に昨日通ってきた吊尾根、前穂高岳がそびえていて素晴らしい迫力。
美しい景色を眺めていると嬉しくてにやにやしてしまう。たくさんの人が涸沢から上がってくるので、変な人に思われないよう顔を引き締めつつ、でもやっぱりにやけつつゆっくり降りていく。途中後方から「きゃあ!!!」「大丈夫か!!!」と声がするので、何だ!? と思い振り返ると誰かが数メートル滑落したらしい。
同行者がザイルを出して助けに行っていたので大丈夫だろうと思うが、怪我をしていないか少し心配になった。ザイデングラードは奥穂高岳と涸沢を繋ぐメインルートでしっかりした道だが、やはり油断してはいけない。転ばないように慎重に足を運ぶ。
奥穂高岳出発から約2時間、ようやく涸沢小屋に到着だ。暑い。
今朝はダウンを着ていたのに、暑くてたまらない。ソフトクリームを舐めて英気を養う。白いソフトクリームをかざすと空の青とのコントラストが美しい。そして美味しい。素晴らしい、何て素晴らしいのだ。
冷たくて甘いソフトクリームでぐっと元気になり、歩き出す。
樹林帯に入ると太陽が陰り、冷たい風が吹いて気持ちがいい。途中屏風岩が右手に出現する。残念ながらクライマーはいなかった。あんな壁を登る人がいるのか・・・と思うと恐怖しかわかないが、きっと登りたくなる何かがあるのだろう。凄いことである。
横尾からの3時間は特別特出することもない、平坦な道のりだが、カキ氷が食べたい!!!と俄然やる気の男性陣が猛スピードで歩き出し、置いていかれる女子+1名。
何故・・・何故そんなに速く歩くのですか。梓川見ながらゆっくり歩きましょうよ、という我々の声は届かず、男共は猪のように突き進んでいく。
花より団子。大自然よりもカキ氷。欲望とは凄いもの。だがしかし、お目当てのカキ氷は残念ながら販売されておらず、しょぼくれる男性陣。ちょっとかわいそう。
最後の明神〜上高地間はゆったりのんびり。正直歩くのに飽きた。早く! 上高地早く!!と念じながら歩き、無事到着、上高地は観光客と登山者が交じり合ってごった返しておりました。(NO)
上高地から岳沢ルートで、前穂、奥穂へ行くのは、歩行距離に、体力、実力がついていくかどうかの事だ。核心部が最後にあるので、体力維持しないと、事故にもつながる。途中のエスケープもない。難易度★★★のルートでした。
メンバー全員、無事穂高山荘についた事は良かったけど・・余り大人数で行くところではないな・・・っと思いました。
天候が良かったこと、メンバーの力量が揃っていた事、それにつきますね・・
山は一番のシーズンで、どこも混雑混雑 帰りの高速道路も大渋滞で、神戸着は日付が替わっていました。まさに、弾丸登山ツアーでした。
前穂の岩場も、奥穂までの吊尾根の岩場も、迫力満点で、高度感、緊張感いっぱいで、達成感ありの山行でした。
雨や風がなかったからな・・・
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