奥秩父 豆焼沢 甲武信ヶ岳 雁坂峠
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,266m
- 下り
- 1,248m
コースタイム
天候 | 谷川の名渓 万太郎本谷に行く予定でしたが、台風のために晴れそうな奥秩父の谷に日帰りで行きました。 予報通り晴れでした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
季節柄か、すっごい滑る。 アクアステルスをはいていたが、たぶんフェルトでも滑る。 |
写真
感想
出合の丘のヘリポート脇から沢床へ向けて下る。
降りた先は黒い岩だらけで、早朝なのもあって光が当たらず陰鬱な雰囲気。そしてとにかく滑る。この滑りには、終日悩まされることになった。
最初の滝は容易だが、続く下部ゴルジュにかかる小滝はヌメっているせいでどれもワンポイント難しいところがあり、ピリ辛な印象。
下部ゴルジュの核心らしい倒木が空中に引っかかった滝は、倒木にセルフを取って、倒木を跨いで右壁をへつる。
右壁の一歩がツルツルでヌメっているのでいやらしい。
直後のチョックストン滝は残置スリングが垂れているが若干切れそうなので使用せず、ボルダームーブで乗っこす。
釜を持った2連続のナメ滝が現れるが、リーダーのHさんはナメを直登する。フェルト底とはいえ上手に足を置いていく。凄いなあ。
遡行開始から2時間、ようやく日が差してきて明るい気分になってくる。
途中、二人組の地元の釣師に出会って挨拶する。今日は平水の半分くらいだから登ってもツマランだろうとのこと。
いやいや、こちらはヌメる足元で精一杯なんですけどね。
順調に歩き、4段50mの大滝に到着。巻くだろうと思っていたら、HリーダーとKサブリーダーは登る気マンマン。
Hさんリードで登りだす。1段目は二条になって流れているが、水流真ん中から取り付き、左岸へトラバースして2段目入り口のテラスまで登る。
1段目は容易。
続く2段目は斜漠で見た目は容易に見える。水流右側を側壁伝いに登るが、これが非常に悪くてとにかく滑る。
Hさんは側壁との際にハーケンを打って登っていくが、浅打ちしかできないようで厳しい登攀になる。
3段目の落ち口には下からは見えない細長い釜があり、その横の岩をヘツって左岸草付きに入り2ピッチ目終了。
このヘツリも相当に滑り、セカンドの自分は小さなスタンスを踏みかえてクリアしたが、ヌメっている小さなスタンスの上でステップするわけにもいかず、いつ滑るともわからない両足をジリジリと限界に近いマッチで置き換えた。
この2段目は相当にシビレた。
3段目の斜漠はかなりの勢いで落ちており、登れないので左岸を潅木伝いに登る。ここの岩には残置ハーケンがあった。
3段目落ち口でピッチを区切る。
4段目も水流が強く、側壁はツルツルなので左岸を巻く。これはロープ不要。最終的に、2時間かかって大滝を登った。
続く小滝でも、巻きを含めて若干悪いところがあるのでロープを出す。
ほとんどの小滝を直登していくと、この沢の名所である両門の滝にたどり着く。
出合両方にかかる滝ともスダレ状でゆっくりと水が流れ落ち、大変に見事である。滝上部はスダレ状の斜漠となって50m以上続いている。
癒し系沢を堪能しながら登っていくと、だんだん小滝がかかるミニゴルジュが出てくる。どれも容易に登れるが、このあたりになると水が冷たい。
やがて水流がなくなり、正面がガレになったところでわずかな水流がある左の沢に入る。
この沢は小滝が続くが、どれも一面苔むしており、厚く這った苔の上を水滴が滴り落ちる様はとても幻想的であった。
苔の奥で水が流れる音を聞きながら詰め上げると、雁坂小屋の取水口が見えてきて登山道に行き当たり、ここで遡行終了となった。
遡行終了点で大休止、雁坂小屋でガチャ分けして小屋の主人と話し込み、最後はヘッドランプをつけながら登山道を下り、19時に出合の丘にたどり着いた。
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