雷雨と雹の前穂高岳、長男(中2)と日帰り
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,606m
- 下り
- 1,600m
コースタイム
天候 | 曇り→雨・雹・雷→曇り→雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
夏休みも終盤に近づき、私も休みが取れたので、長男(13歳)とどこかに登ろうということになりましたが、どうも天候が今一つでした。
曇天の中、新穂高や平湯を車でうろうろして、いったんは双六岳へ登ろうということでわさび平まで行ったのですが、雨が降りそうで引き返し、自宅まで戻って、一日ゆっくりしてから、8月20日深夜に再度出発しました。
一日しかなかったので、前穂高岳往復日帰りにすることにしました。
上るにつれ少しずつガスが上がってきました。
雨が降りそうになったので、紀美子平に荷物を置いて、急いで空荷で前穂山頂に向かいました。
山頂に着いたころから、雨が降り始めました。
これは早く下りないといけないなと思いました。
ほかにも、中高年の団体さんが山頂に登ってましたが、なんかのんびりしているように見えました。
頂上を後にしたころから、雨から雹に変わりました。
雷も遠くから鳴り始めました。
とにかくすぐに下りないといけないと思い、急いで下りました。でも、滑落してはいけないので慎重に。
雷がだんだん近づいてきて、生きた心地がしませんでした。ここで二人とも落雷に遭って死んでしまうのかもしれないと思いました。
長男は冷静で、二点で地面に体を付けていると、落雷した電流が体を通るから、しゃがんで地面には一点でつけていたほうがいいんだよと教えてくれました。
雨具も持たずに山頂に向かったのは失敗でした。
長男は、ポロシャツとジーンズがびしょ濡れになって、止まっていると、やはり子供なので急速に体温が奪われたのか、ぶるぶる震え始め、低体温症の症状が出始めました。
動かなくてはと思い、急いで駆け降りるように下りました。
紀美子平に近づいて来たころには、幸いにも雷は遠くに行きました。
紀美子平について一息ついていると、長男はすでに唇は紫色になり、ぶるぶると震えています。
とにかくすぐに保温しないといけないので、雨傘をさして雨を防がせ、急いでレインウエアをずぶ濡れになって冷たくなった服の上から着せました。しばらくすると、温かくなってきて、寒さも震えもなくなり、唇の色も戻り、やっと落ち着きました。
ほっと、一安心でした。
長男が大丈夫になった時点で私も雨具を着ました。
下り始めるとだんだん雨も上り、服も自然に乾いてきました。
上高地ではまた雨になりました。
何とか大事には至らなかったのですが、落雷に遭わなかったのは運が良かっただけですし、状況が悪ければ低体温症で遭難していたかもしれません。
自然の怖さを垣間見て、思い知った山行きでした。
天候の悪化には注意。雷が近づいてくる状況をよく知ること。危険には近づかない。
どんなに短い行程でも、備えを十分に。
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