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Yamareco

記録ID: 3427093
全員に公開
ハイキング
札幌近郊

余市岳(ゴンドラ使用) 雨雲来襲との時間勝負

2021年08月09日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:07
距離
9.5km
登り
415m
下り
408m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:05
休憩
0:02
合計
3:07
9:49
9:49
10
9:59
10:00
52
10:52
10:52
36
11:28
11:29
12
11:41
11:41
34
12:15
12:15
1
12:16
ゴール地点
天候 曇りのち霧、最後に小雨。この小雨がどんどん強くなり道内大雨になる。
過去天気図(気象庁) 2021年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
キロロリゾート 朝里岳ゴンドラ使用(往復) 1500円なり。
その他周辺情報 倶知安第一ホテル
ニセコ駅前温泉 綺羅の湯
 朝食、赤井川村のセイコーマートでソフトカツゲンと100円パスタ。今日は朝からチーズカレーパスタ。
2021年08月09日 06:50撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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8/9 6:50
 朝食、赤井川村のセイコーマートでソフトカツゲンと100円パスタ。今日は朝からチーズカレーパスタ。
 近くにある赤井川の道の駅で頂きました。で、このモニュメントは、かつてここの鉱山から取り出した鉱石を函館本線銀山駅まで運ぶ馬車鉄道があったことを祈念している。
2021年08月09日 07:56撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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8/9 7:56
 近くにある赤井川の道の駅で頂きました。で、このモニュメントは、かつてここの鉱山から取り出した鉱石を函館本線銀山駅まで運ぶ馬車鉄道があったことを祈念している。
 道の駅「あかいがわ」、キロロゴンドラの時間まで少々待機。で、やはりテレビは映らない。
2021年08月09日 07:58撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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8/9 7:58
 道の駅「あかいがわ」、キロロゴンドラの時間まで少々待機。で、やはりテレビは映らない。
 というわけで、9時始発のキロロゴンドラに辿り着きました。少々早いですが並びましょう。いいことあるかもしれませんから。
2021年08月09日 08:34撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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8/9 8:34
 というわけで、9時始発のキロロゴンドラに辿り着きました。少々早いですが並びましょう。いいことあるかもしれませんから。
 右側の階段を登ったところで乗車券販売が行われる予定です。
2021年08月09日 08:39撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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8/9 8:39
 右側の階段を登ったところで乗車券販売が行われる予定です。
 ここで少々待ちましょう。ちなみに待っているのは私だけ。駐車場では数組ハイカーがいたんだけどな。
2021年08月09日 08:44撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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8/9 8:44
 ここで少々待ちましょう。ちなみに待っているのは私だけ。駐車場では数組ハイカーがいたんだけどな。
 あのゴンドラに乗っていくわけだ。
2021年08月09日 08:44撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 あのゴンドラに乗っていくわけだ。
 はい、チケット買えました。10分前ですね。いいことありましたね。そう、今日は時間勝負なのです。
2021年08月09日 08:50撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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8/9 8:50
 はい、チケット買えました。10分前ですね。いいことありましたね。そう、今日は時間勝負なのです。
 10分ほどゴンドラに揺られ、ここに辿り着きました。さあ、余市岳登山口です。
2021年08月09日 09:06撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 10分ほどゴンドラに揺られ、ここに辿り着きました。さあ、余市岳登山口です。
 ヤマハハコ、でも今日は花写真を撮っている暇がない。12時ごろには降水がある予報なのだ。
2021年08月09日 09:07撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 ヤマハハコ、でも今日は花写真を撮っている暇がない。12時ごろには降水がある予報なのだ。
 で、微妙な登り、そして歩きにくい道だ。
2021年08月09日 09:09撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 で、微妙な登り、そして歩きにくい道だ。
 上を歩くか下を歩くか、考え中。でも、時間がない、とにかく歩く。
2021年08月09日 09:10撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 上を歩くか下を歩くか、考え中。でも、時間がない、とにかく歩く。
 おお、歩きやすくなった。ガンガンいこうぜ!!
2021年08月09日 09:19撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/9 9:19
 おお、歩きやすくなった。ガンガンいこうぜ!!
 カギシロスジアオシャク、ミドリ色が保護色になっているシャクガの仲間。結構綺麗だった。
2021年08月09日 09:29撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 カギシロスジアオシャク、ミドリ色が保護色になっているシャクガの仲間。結構綺麗だった。
 余市岳の一部が見えたぞ!
2021年08月09日 09:32撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/9 9:32
 余市岳の一部が見えたぞ!
 さあ、「見晴らし」というポイントに辿り着きました。ここまでは100mほど標高を上げながら2.5kmほど進んできました。約30分で来ましたね。
2021年08月09日 09:46撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 さあ、「見晴らし」というポイントに辿り着きました。ここまでは100mほど標高を上げながら2.5kmほど進んできました。約30分で来ましたね。
 これから尾根道を歩き50mほど標高を落とします。そこからが本格的な登りになるようです。
2021年08月09日 09:49撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 これから尾根道を歩き50mほど標高を落とします。そこからが本格的な登りになるようです。
 山頂近くまでジグを切りながら登っていくようです。
2021年08月09日 09:52撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 山頂近くまでジグを切りながら登っていくようです。
 鞍部に辿り着きました。ここから一気に250mほど標高を上げます。
2021年08月09日 09:56撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/9 9:56
 鞍部に辿り着きました。ここから一気に250mほど標高を上げます。
 ハイオトギリ、トムラウシにもオロフレにもあった花だ。
2021年08月09日 09:57撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 ハイオトギリ、トムラウシにもオロフレにもあった花だ。
 最初は土の道を歩き標高を稼いでいく。
2021年08月09日 09:58撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/9 9:58
 最初は土の道を歩き標高を稼いでいく。
 おお、ゴンドラ山頂駅が見えました。山頂登って13時には戻りたいところだ。
2021年08月09日 10:04撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 おお、ゴンドラ山頂駅が見えました。山頂登って13時には戻りたいところだ。
 大分登ってきた、振り返ると来た道が見える。後続ハイカーはいないのだろうか。駐車場には結構ザックを背負った人がいたのに。
2021年08月09日 10:05撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 大分登ってきた、振り返ると来た道が見える。後続ハイカーはいないのだろうか。駐車場には結構ザックを背負った人がいたのに。
 名前がわからぬ山、きっと名のある山に違いない。
2021年08月09日 10:10撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 名前がわからぬ山、きっと名のある山に違いない。
 ゴンドラ山頂駅から歩いてきた平坦な道はあの平地の中にある。冬はゲレンデになるのだろうか。
2021年08月09日 10:13撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 ゴンドラ山頂駅から歩いてきた平坦な道はあの平地の中にある。冬はゲレンデになるのだろうか。
 急な登りが少しなくなって、緩やかになってくる。
2021年08月09日 10:19撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/9 10:19
 急な登りが少しなくなって、緩やかになってくる。
 あのピークっぽいのを巻いていくのだ。あれが山頂ではないとGPSが言っている。
2021年08月09日 10:19撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/9 10:19
 あのピークっぽいのを巻いていくのだ。あれが山頂ではないとGPSが言っている。
 岩岩の道になってきたぞ。ただただひたすらに登る。
2021年08月09日 10:22撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/9 10:22
 岩岩の道になってきたぞ。ただただひたすらに登る。
 ああ、あれが山頂か?何かが見えたぞ。
2021年08月09日 10:40撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/9 10:40
 ああ、あれが山頂か?何かが見えたぞ。
 見えたのはこの看板、あと300m頑張って歩こう。
2021年08月09日 10:41撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 見えたのはこの看板、あと300m頑張って歩こう。
 きっと、あのピークが山頂に違いない。とにかく歩こう。
2021年08月09日 10:43撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/9 10:43
 きっと、あのピークが山頂に違いない。とにかく歩こう。
 ということで、約1時間40分で余市岳に辿り着きました。「日本三百名山」「花の百名山」などに選定されています。
2021年08月09日 10:46撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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8/9 10:46
 ということで、約1時間40分で余市岳に辿り着きました。「日本三百名山」「花の百名山」などに選定されています。
 三角点は一等三角点、素晴らしいですね。
2021年08月09日 10:47撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 三角点は一等三角点、素晴らしいですね。
 ちなみに、ゴンドラを使ったハイカーにはザックにタグをつけられます。私は1番。今日は3番までしか見ませんでした。
2021年08月09日 10:49撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 ちなみに、ゴンドラを使ったハイカーにはザックにタグをつけられます。私は1番。今日は3番までしか見ませんでした。
 帰り際、観音様あり。拝みましょう。
2021年08月09日 10:55撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/9 10:55
 帰り際、観音様あり。拝みましょう。
 そして、こんなプレートが。山川松巳さんの慰霊碑。学芸大学と書いてありました。私が卒業した大学の前身ですね。おお、先輩!こんな所で。
2021年08月09日 10:55撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 そして、こんなプレートが。山川松巳さんの慰霊碑。学芸大学と書いてありました。私が卒業した大学の前身ですね。おお、先輩!こんな所で。
 帰りも急ぎます、雨降るなよ!!
2021年08月09日 11:27撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/9 11:27
 帰りも急ぎます、雨降るなよ!!
 でも、少し降ってきた。そう、12時ちょうどぐらいに降ってきた。
2021年08月09日 12:03撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 でも、少し降ってきた。そう、12時ちょうどぐらいに降ってきた。
 当然、見晴らしなさそうで、展望台には行かない。
2021年08月09日 12:09撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/9 12:09
 当然、見晴らしなさそうで、展望台には行かない。
 アキノキリンソウもいっぱい咲いていますね。
2021年08月09日 12:09撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/9 12:09
 アキノキリンソウもいっぱい咲いていますね。
 ああ、見えた。ゴンドラ駅だ。
2021年08月09日 12:10撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/9 12:10
 ああ、見えた。ゴンドラ駅だ。
 ということで、登山道入り口まで戻ってきました。雨具は使わずに済みました。
2021年08月09日 12:12撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 ということで、登山道入り口まで戻ってきました。雨具は使わずに済みました。
 雨の中をゴンドラで降りて行きます。その中で飲み残したスポーツドリンクを飲みました。
 結構疲れたなあ。
2021年08月09日 12:17撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/9 12:17
 雨の中をゴンドラで降りて行きます。その中で飲み残したスポーツドリンクを飲みました。
 結構疲れたなあ。
 ゴンドラ内に削った跡。「マツコ」ですって。「マツコ・デラックス」か「嫌われ松子の一生」か?
 嫌われ松子の一生は原作本が一番面白かったです
2021年08月09日 12:28撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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 ゴンドラ内に削った跡。「マツコ」ですって。「マツコ・デラックス」か「嫌われ松子の一生」か?
 嫌われ松子の一生は原作本が一番面白かったです
 キロロゴンドラ駐車場にて「ai車を探せ!」。少々フェイクあり。
2021年08月09日 12:36撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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8/9 12:36
 キロロゴンドラ駐車場にて「ai車を探せ!」。少々フェイクあり。
 さて、昼食はここで頂きます。倶知安ホテル第一会館、「雪庭」です。名物は、看板にも書いてありますね「豪雪うどん」です。
2021年08月09日 13:53撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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8/9 13:53
 さて、昼食はここで頂きます。倶知安ホテル第一会館、「雪庭」です。名物は、看板にも書いてありますね「豪雪うどん」です。
 周りの人に習って天ぷら付きにしたがそれは余計だった。作り置きで冷めていた。「豪雪うどん単品」でいいと思う。
2021年08月09日 14:27撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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8/9 14:27
 周りの人に習って天ぷら付きにしたがそれは余計だった。作り置きで冷めていた。「豪雪うどん単品」でいいと思う。
 なお、「豪雪うどん」は、ジャガイモから作ったうどんで、ツルツル感、シャッキリ感最高。色も純白、倶知安でしか食べることはできません。
 「豪雪うどん」は、買いですね。
2021年08月09日 14:27撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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8/9 14:27
 なお、「豪雪うどん」は、ジャガイモから作ったうどんで、ツルツル感、シャッキリ感最高。色も純白、倶知安でしか食べることはできません。
 「豪雪うどん」は、買いですね。
 温泉は、ニセコ駅前温泉綺羅の湯。露天風呂が絶品、思わず寝落ちしそうになった。
2021年08月09日 15:01撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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8/9 15:01
 温泉は、ニセコ駅前温泉綺羅の湯。露天風呂が絶品、思わず寝落ちしそうになった。
 風呂上がりにはキリンガラナ。故人的には小原のコアップガラナが好み。
2021年08月09日 16:21撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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8/9 16:21
 風呂上がりにはキリンガラナ。故人的には小原のコアップガラナが好み。
撮影機器:

感想

 前日余市の道の駅で車中泊した私は、昨日の温泉の影響かなんとか歩けそうという感覚を持っていた。そう、余市岳に登るのである。この日はキロロゴンドラがやっている、キロロゴンドラの終点から歩くのと最初から最後まで歩くのであれば倍以上の期間がかかることが予想されている。しかし、この日はゴンドラがやっているのだ。赤線繋ぎなどをしていないのであればゴンドラに乗って到着駅からのピストン一択である。

 始発は9時、それに合わせて道の駅を出て、朝食を食べて、キロロに到着しようとするわけだが、札幌や小樽などの大都市圏を離れてしまうと朝食を摂ることができる店はほとんどない。牛丼屋は小樽まで行かないとない、駅そばもないことを昨日確認した。余市でなければ近くの駅には多分ないだろう。
 となると、コンビニになる。赤井川村のセイコーマートは6時からやっているので(北海道の田舎では24時間営業のコンビニは結構珍しい)、100円パスタとソフトカツゲンの朝食、合わせて200円だ。朝から温めたチーズカレースパを食べキロロに急ぐ、駐車場には30台くらいの車があり、10組くらいのハイカーが車内に待機していたり外に出てきたりしていた。

 私は行くつもりでいた。多少の雨など怖くない、トムラウシの下りの雷雨より酷くなることはあるまい。偶然私の車の隣に駐車していたアベックさんたちも行くようだ。
 こういう時は時間勝負だ、雨が降る前に戻ってくる、降ってもいいが酷くならないタイミングで降ってくる。運が良く10分早く窓口が空き8時50分、チケットを持って空中の人になっていた。ゴンドラの中で登山届を書いた。この10分は非常に大きい。

 山頂駅で係員さんに「1」とかかったタグをザックにつけられる。これで、登山者を管理するそうだ。「何番が戻ってきていない?」「登山届を見て携帯をかけてみよう(ドコモはそこそこ繋がった)。色々使えるんだろうと思う。
 山頂駅から見晴らしまでの2.5kmは平坦な道、ギャップを気にしなければならない場所以外はできるだけ早く進む。時間は稼げるところは稼いでおいた方が良い。

 見晴らしでGPSを確認、11時までには山頂に着きそうだという確信が生まれる。あとは、鞍部まで下ってから登り返す。250m登り返すのだが息もそんなに切れず大変だとは思わなかった。途中に出てくる岩場の足運びに少々難を覚えただけだ。
 山頂が近づいてくると斜度は緩くなってくる。これはかつて火山だった証で、かつては山頂部のどこからかで噴火したらしい、よってその近くは平らになっている。
 木の看板が見えた。「すわ?!山頂か!」と思うが、近づいてみると「山頂はあと300m」という看板。残念に思うがこの看板がなかったら結構な人がここを山頂として帰ってしまうのではないかと思われる。やはり、必要な看板なのだ。
 ただ、ここからは基本平坦な道でレッドカーペットみたいな道だ。気楽な道を行くと余市岳山頂の看板と三角点が現れた。予定通り、10時台終盤での到着となった。持ってきたスポーツドリンクを300mlほど飲み、一連の撮影を済ませすぐに下山する。そう、時間勝負なのだ。

 看板から山頂に向かう300mの中で「2」をつけたアベックさんたちとすれ違った。この人たちもかなりの健脚だ。
 登ってきた道を下っていく、まだ雨は降らない。霧っぽく放っているが雨ではない。しかし、霧の水分がハイマツについて水滴となっているのが私のTシャツを濡らす、でも体温ですぐに乾く。セイコーマートパスタパワーはすごいぜ。
 見晴らしへの登り返しを終えた所で「ああ、なんとか戻ってこれた」と思った。ここからは30分程度で戻れると思ったからだ。

 最後の道で「3」をつけたご夫婦を追い越す。本日は見晴らしまでで止めたそうだ。挨拶をして私はさらに先を目指す。ゴンドラ駅まで300mという所で雨が降ってきた。でも、雨具を出して着る必要はない、駅まで全力で進むまでだ。
 そして、私はゴンドラまで戻ってきたわけだ。雨具は使用せず、係員さんに「2」「3」のタグをつけた方とどこですれ違ったかを報告し、私はまた空中散歩の客となった。ゴンドラが地上駅に着く頃、地上は本降りになりかけていた。

 腹は適度に空いている、昼食を摂りたいところだ。キロロリゾートは全て食堂はやっていない。私はニセコ方面に車を走らせた、倶知安あたりであれば食べるところくらいあるだろう。
 で、今回食べたのは「豪雪うどん」、倶知安にあるホテル第一会館で供されるじゃがいもを原料として作ったうどんである。全国で食べられるのはここと、余市にどうやら一件あるらしい。
 昔からあり、大学生時代に私が母を連れて墓参りに行った後で母が「一度食べてみたい」ということで倶知安に寄ったことがあった。当時はラジオではしきりにコマーシャルを打っていたのである。
 しかし、時代が時代だ、カーナビもなければ携帯電話もない時代だ、ラジオのコマーシャルだけでたどり着けるわけもなく、何か別なものを食べて帰ったという記憶がある。そう、ずっと倶知安に根付いているうどんなのである。
今回は、カーナビだってAIPadだってあるので、ここに辿り着くのは難しくはなかった。ということで、豪雪うどん+天ぷらセットを頼んだのである。天ぷらセットにした理由は周りの目を感じたから、でも後で後悔した。天ぷらは冷えていて明らかに作り置きで、これでこの値段とは。「豪雪うどん単品」もしくは+大盛りをお勧めする。
 でも、初めて食べる豪雪うどんは美味かった。ツルツルと喉の奥に入り、爽やかな余韻と共に胃に消えていく、清々しく潔いのだ。これは再訪の価値があると思った。でも、次回は豪雪うどん冷やし大盛り、これだけでいいと思った。

 その後は、温泉に入り、道の駅「ニセコビュープラザ」にて車中泊。
 次の日には、大きな選択を迫られることとなった。

 19日に神奈川に帰ればいいいので、後半は東北を山登りながら南下しようと思っていたのだが、10日の道南、それからの東北はずっと雨の予報が出ている。道北は12日には雨が止んで晴れるという、道北を回って東北を一気に南下して帰宅するという選択肢が生まれた。
 その決断を、次の日の朝にはしなければならない。悩みながら道の駅で眠りについた。

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