老平より笊ヶ岳

2013年09月14日(土) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 19.5km
• 登り: 2,506m
• 下り: 2,503m

コースタイム

4:55老平-6:15広河原-9:12桧横手山-11:00布引山-12:15笊ヶ岳-13:28布引山-14:35桧横手山-16:20広河原-17:40老平（所要時間12時間45分）

天候

晴れのち曇り時々雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

マークはありますので、積雪期以外は迷うことはないでしょう。
これからの季節は日も短くなるので、ヘッデンは必携です。

写真

9/16 22:35

林道の終点

9/16 22:36

かなり揺れる吊り橋

9/16 22:37

渡渉地点

9/16 22:37

山の神

9/16 22:38

山の斜面で突如として現れる前世紀の遺物

9/16 22:39

地形図にはない、桧横手山の標識

9/16 22:39

布引山登頂

9/16 22:40

笊ヶ岳登頂、登り7時間20分

9/16 22:42

真っ黒なきのこ

9/16 22:44

お花畑は菊が真っ盛り

9/16 22:45

老平部落ははるか彼方

9/16 22:47

広河原の水場で癒される

9/16 22:49

暗くなる前に帰着。下り5時間25分。

撮影機器：

E-M5 OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

natoshi

最近読んだ、服部文祥氏の「狩猟サバイバル」の中で、真冬に白峰南嶺を縦走する話が出てくる。ただでも大変そうなルートだが、食糧を自ら現地で仕留めて解体した鹿肉に頼るというのが何ともユニークな試みであった。最初の冬は布引山で撤退するものの、翌年は間ノ岳まで歩き通している。
服部氏は老平あたりの廃屋で束の間の暖をとろうとするものの、地元の人に注意されていろいろと苦労されたようだ。燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんやといいたいところだが、まあ勝手に上がりこんでいる方が悪いのだから仕方がない。
この辺り私は学生時代にヒサマツミドリシジミの採卵によく訪れた。懐かしさがこみあげてきて、老平から出発する笊ヶ岳のロングトレイルを試すことにした。
　まずは長い林道歩きだ。今日コースタイムは12時間超えを覚悟の上なので、5時スタートとした。ヒサマツのご神木の脇をまだ暗いうちに通過。林道終点あたりでヘッデン不要となる。渡渉地点まではほぼ水平移動であるが、転ぶとそのまま崖から転落しそうな危なっかしい歩道である。渡渉すると今度は布引山まで一気に急斜面の連続登高である。南アルプスらしい森の深さ、足場の悪さは本当に堪える。年のせいか斜度のせいか暑さのせいか、いつもの感じでコンスタントなペースで登れない。時たま地面に大の字に横たわって呼吸を整えた。漸く到着した布引山、笊ヶ岳も生憎の天気で展望はなし。やはり空気の澄んだ秋に来れば良かったか。しかし早月尾根よりも、ペテガリ岳よりもきついこの山に登ることは恐らくもうないだろう。