佐治川木合谷 標高780mまで溯行
- GPS
- 10:00
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 927m
- 下り
- 910m
コースタイム
- 山行
- 9:37
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 10:03
天候 | 晴れ一時曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
写真
感想
※写真、動画、溯行図は後日ここか、どこか別んとこにアップロードするかも。
・不動滝下まで
予定より だいぶ下流までしか車で入られなかった。8時半と出発時間も遅い。まあ行けるとこまで行こけ、と。
天気は晴れ。林道から続く左岸川沿いの踏跡はスグ藪になり川床に降りて溯行開始。水は綺麗。水量多めで釜のある2mFはチンまで沈して左岸から水流脇を登った。その後、右岸側の田んぼに畦道がありそうな気がして登ると案の定、ちゃんとした道があり、そこから一時間強は道を歩いた。所々の枝谷にかかる木製の橋は少し腐ってたりして何処にでも足を置いていい感じではなかった。排尿のため先に行ってもらったら、その後 長い時間、追いつけなかった。二日酔いが残ってる感じがした。頭痛がある。
なんとか追いついたトコロは道が無くなったところ。溯行再開。ゴーロ的なとこあるけど、まぁ癒し渓。倒木や土砂崩れで少し荒れてる区間もあった。やがて遠目に左岸側にクラが見える。あれが地形図の不動滝あたりか、と思ったら案の定で、左右両岸とも50m以上ありそうなクラに囲まれた大劇場の中、不動滝はドウドウと流れていた。
・不動滝の右岸巻き
撮影会を終えて、右岸から巻いてみようかというと、ノブリンはオッケーだったが、マリコンヌは「私はピストンで林道から車に戻って待っとく」という。パーティ分かれるのは どうかな、と思ったんで「それやったら俺らも林道からピストンで帰ります」とゆうと、マリコンヌ「それやったら行くわ」と。無理させてたかな。
滝下から30mほど下流右岸側を数m登り、斜度が高くなる辺りからノブリンにビレイしてもらって8mm40mで俺リード。登り始める前にマリコンヌにロールンロックを貸して使い方3分講習会実施。ノブリンとは去年の秋の白山 中ノ川以来やったんで、呼子段取りも確認した。
ズルズル草付き。所々根っこ等ほりだして支点に。浮石を後続に当たらないように落とすのも結構した。雪国の山らしい斜面やわ。残り5mで太めの立木で支点とってビレイ解除。フィックスしてマリコンヌがロールンロックで登る。割とスンナリ登ってきたが「崖やん」ゆーてはった。ノブリンをセカンドビレイして皆集合してから、次どうするか相談。選択肢A.懸垂下降してココから降りる。B.直上直登。C.下流側に少しトラバースしてスグ直上よりは上に上がりやすい弱点さがす。で、案C採用。ノブリンにリード行くか確認したらヤメとくとのことで、2ピッチ目も俺リード。
最初はフリーでバンドを数m下流側に移動し、そこからノブリンにビレイしてもらって下流側に斜上トラバース。少し行くと岸壁が3つくらい並んでて、その岸壁の間がルンゼっぽくて登り易く見えた。右のルンゼは斜度緩めだが支点が取り難そうに見えた。左のルンゼは基部に太めの立木があり、そこで支点はとれる。で、左のルンゼ選択。岸壁基部からは立木に手が届かない。ハンマーで投げ縄?も考えたが、一応、岩面にスタンスはある。でも岩面、立ってるしココ直上する前に支点が欲しいな。ってことで、不安定ズルズル斜面にも関わらず、ザック下ろして雨蓋から唯一手持ちのリンクカムを取り出した。ノブリンからもカム借りといたら良かったな。で、岩溝の隅っこにハメてみた。下に引っ張っても取れないので、これで止まるかなと、ロープをかけて、岩面のスタンスに左足のせ、別のスタンスに右足も乗せた。ふと違和感を感じ、下を見ると、上方向に引っ張られたカムが外れていた。
少し動揺したが、ここでの最善の策は別の支点を早めに確実に取ること。今、足を載せてるスタンスも いつ崩れるか分からない。しがみついてる岩に水平にリスが走ってるのが目に入り、太めのハーケンをブチ込む。
で、決心して二手あがり、立木の上に。立木根元には下から見上げて左側から登ったが、ここから先は右側に斜上したほうが良さげやった。が、このまま進むと立木の摩擦でロープの流れが悪過ぎる。んで立木でセルフを取り、メインロープを立木の右側に回してハーネスに付け直し、後続用に立木に長めのセルフビレイシュリンゲをセット。で、この立木通過時の手順を後続に伝えた。
立木から先は楽そうやと、立木の下から見た時は思っていたが、実際に近くで見ると相変わらずズルズルで悪かった。所々、根っこを掘り出し、なんとか支点を確保して登ってくと残り5mコール。もう少しで足場広めの立木があったがシュリンゲ不足もあり、手前の狭い狭い立木で切った。で、マリコンヌはフィックス、ノブリンはセカンドビレイで登る。ノブリンに「ツルベでスグの安定してそうな、あとはフリーで行けそうな、その辺まで行ってくれる?」と頼んで、ツルベで5m登ってもらった。
その後、直上で斜度緩めのとこ目指して上がる案も考えたが、3人だと、フォールライン被ると落石がヤバそうやし落口からは離れていくし、ってことで、俺リードでノブリンにビレイしてもろて落口方向に斜上トラバース。実際、大きめの浮石が多く、数回、除去作業した。
で、あとはフリーでトラバれそうって感じになり、パン食い休憩。
休憩後、熊の踏跡?なんか大きい踏跡のズルズルの植生が薙ぎ倒されたような跡を辿り落口に近づく。もう落口過ぎたなってとこで、懸垂下降しなくても降りられそうなルートを探して、結局、獣の踏跡のようなのを辿って、最終、草付きを3mほどズルズル降りて沢床に。そこから3分下流側にフリーで降りると釜を持った3m滝の下が、不動滝やった。高度計差は40m。不動滝は37mってことにする。
・不動滝上→標高710mの30m滝
10:30巻き始めで落口14:00なので途中休憩込みで三時間半の巻きになった。朝は晴れていたが巻き終わり頃から低い雲が垂れ込めてきて谷は暗くなり、マリコンヌは「明るい内に下山できるかな?」と心配してる。
ココで これからどう下山するか相談。予定通り北谷右又下降(林道終点にチャリデポ済)は時間がかかりそう。不動滝巻きルートを逆戻りするのも時間かかりそう。標高780mまで溯行後、右岸尾根まで標高差130mほど上がって、向こう側の つく谷の林道に出る、という作戦にした。
ここから暫くは滝はあれど、フリーで登れるものばかり。やがて遠目に高い滝が見えてきた
それが標高710mに位置する地形図記載の無名30m滝。ココはノブリンがフリーで行けるんでねーかとドンドン登ってしまうが、ロープ出したほうがエエで、と、下から3分の2上がったとこの左岸側立木から俺ビレイのぶりんリードで。途中、落口方向に向きを変えるところで躊躇してたが、あとはスンナリ登ってしまった。マリコンヌはロールンロックの後、俺セカンドビレイで。向きを変えるところでノブリンがハーケンを打ってくれてたが、斜め下に向いてるリスやし、2回たたいただけで抜けたから、動的荷重に耐えられたかはビミョー。でも無いよりはマシ。18m1ピッチ。
その後、マリコンヌはフリーで滝の落口まで巻いてったが、俺はツルベで水流際や水流を登らせてもらって2ピッチ目10m、立木でノブリンをセカンドビレイ。
この滝の落口からスグ上流側に見えてる右岸側のルンゼを登ったんやったかな。このルンゼより、上流側の綺麗な8m滝があった。今日の溯行はココまで。地形図の見た目と比べると なかなか激しい谷やった。
・ルンゼ→稜線→林道→国道→駐車地
ルンゼはズルズルだが獣の踏跡っぽいとこをなるべく辿り、藪漕ぎは無しで稜線に。稜線またいでスグ向こう側の谷を下降するつもりだったが、相談して稜線上に鉈目や踏跡があるので稜線を辿って あまり藪漕ぎが酷くなれば谷を降りようとゆう作戦にする。
稜線上にはタマゴダケがたくさん生えてて だいぶ採った。他、白いデカいキノコもたくさん生えてた。ギョリンソウもあった。尾根が南向きになり、少し降りると笹薮の高さが高くなり、少し藪漕ぎ感が出てきた。まあでも、越美山地の左門岳から南の尾根の藪漕ぎと比べれば屁でもない。土は滑りやすくて、よく尻餅をついた。なるべく踏跡を辿り、やがて笹薮も薄くなり植林に出た。植林内の歩きやすそうな踏跡を辿って林道に。あとは舗装路を歩くだけなのでココで下山連絡を入れた。いつの間にか空は爽やかに晴れ上がっていた。棚田や梨園を見ながら林道を降り、集落の人に挨拶したりして国道に降り!ヘタヘタとフェルト底で国道を歩き、最後の最後、近道しようとして失敗したりして、ようやく駐車地に着いた。林間に駐車してたので着替えが真っ暗で ここでヘッドライトを使った。
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