吾妻山(グランデコ→西大巓→西吾妻山→天狗岩→人形石→明月荘→滑川温泉)
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 955m
- 下り
- 1,660m
コースタイム
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 7:10
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
郡山→スキーセンター\1,200 パノラマゴンドラ(片道)\1,000 峠→福島 \400 福島→橋本 \4,940+新幹線自由席\3,370 |
写真
感想
百名山69座目。待ちに待った3連休、いよいよ光岳かなんて思っていたら台風接近。涙が出てきてしまいますが、どうも台風の影響が出るのは日曜からということで、土曜日帰りを敢行。吾妻山へのアクセスを調べていたら、グランデコのゴンドラが使えそうで、しかもそこまで郡山からバスが出ています。電話したら泊まらない人でも問題なく乗れるということで前々日に急遽予約。日程があれば明月荘に泊まって縦走を満喫したいところですが、コースタイムと滑川大滝、また駅まで歩けるところにも魅かれて滑川温泉を経て峠駅への下山としました。
さて、土曜朝。すっかりおなじみになった橋本横浜線始発に乗ります。八王子〜西国分寺〜武蔵浦和といつものルートで大宮へ。新幹線に乗ること1時間ほどで郡山着。バス案内所でチケットを買い、乗り場を良く見ると特に番号とかないところに来るようです。少し不安でしたが5分前にちゃんと大型バスが来ました。乗ったのは3人だけ。予約が1件もなければ運行しないのでしょうか。余計な心配を尻目にバスは下道を通って猪苗代へ向かいます。途中停車はドライブインのようなところ1か所だけ。左側に猪苗代湖が見えてきました。その広さに圧倒され、磐梯山の姿に圧倒されているうちにバスは裏磐梯に入ってきます。2か所停車があって、小野川湖を巻くようにグランデコに向かいます。正直直通バスがなければ五色沼から歩くしかないと思っていただけに助かります。スキーセンターで下車しゴンドラに乗車。小さなゴンドラの中心に席があって、一旦座ったら逆側に行けなくなるつくりにびっくり。特に考えなく磐梯山側に座ります。徐々に高度があがり、磐梯山も見えていますが少し見通しが悪いようで微かに見える程度でした。残念。
さて、10分ほどで山頂駅に到着。いよいよ歩き出しです。
しょっぱないきなり石ゴロゴロの急斜面。これが日ざしをまともに受ける状況でかなりきついです。両側には花が終わった植物が立ち並びン、シーズンならば綺麗だろうという印象ですが。しばらくこの斜面を耐えると樹林帯に入り、石の多い登山道が続きます。なかなかの急傾斜が続き、どこかで休憩したいところですが休憩できるスペースがなかなか見当たらず、気づいたら樹林帯を抜けて、西大巓へ着いてしまいました。三方が開ける山頂ですが、雲多く展望は今ひとつ。
縦走路に入ります。まず緩やかに下って行きます。前方に西吾妻がなかなかの姿を見せています。
最低鞍部から登り返し。水場をまたぎますが水量は僅か。西吾妻小屋に泊まるのは少し大変そうですね。登りきると山頂への分岐を右手に取り、本当に緩い登りを経て西吾妻山頂へ。確かに展望は全くですが、こんな山頂も悪くないと思います。
まだまだ先は長い。樹林の中をしばらく歩くと天狗石。だだっ広いなんというか、石だらけの平原です。視界悪いと本当に迷いそうですが、右に進んで梵天石。こちらは大石が積み重なってます。前方に伸びる東大巓への縦走路が雄大というか何というか見事。来て良かったと感じました。
人形石へは一旦下ります。途中の高層湿原。既に草紅葉が始まっていました。
下りきったところが水場。こちらはしっかり出ていました。真っ直ぐ人形石に向かう道は通れなくなっているようで、少しかもしか展望台に向かって登ると分岐があります。人形石はこちらも大石。そして平原。
その後も時折湿原を楽しみながら縦走路を進みます。とにかく山が広大。山というより全体が高層湿原のような印象ですね。東北の百名山では地味な印象がありますが、これは百に選ばれて当然だな、と思わずにいられません。
東大巓のピークは踏まず明月荘へ。立派な小屋です。明月湖がどこだか分かりませんでしたが。
滑川温泉方面へ10分ほど下ると水場。いい水でした。泊まり客には少し遠いですかね。さて、滑川温泉への道は最初とてもよい道でしたが、急に悪く狭くなります。何かおかしいと思っていたら目の前にロープ。頭混乱しましたが崩落のため付け替わっているようです。といっても赤テープに沿って行くと笹にしがみつかないと進めないような急斜面を登って降りる道。辛うじて通過。それでも道は間違っていないと逆に安心出来ましたが。
その後も非常に狭い斜面上の道が続きます。眼下は滝があったりとても美しいのですが。所々登山道にレールが。鉱山用軌道の跡のようです。こんなところまで昔の人は来てたと思うと心動くものがありますね。沢を渡るところも数か所。うち一か所は強烈な硫化水素の臭いがしました。
さて、困難な道を何とか通過し、ついに目にした滑川大滝。滝をみてかつてこんなに感動したことはありません。それくらい美しい。ベージュの岩に白い糸を無数に這わせたようなその姿。見とれてしまいました。
滝からはすっかりいい道になり、ジグザグに下ると滑川温泉。駅はまだ先です。家一軒ない道を歩くこと一時間。最後T字路でどっち行ったら良いか迷いましたが良く見たら右手にもう駅が見えてました。そのものズバリ「峠」。そもそもJRで「○○峠」という駅も2つしかないそうですが、このストレートなネーミングには歴史といろいろな思いが込められているように思います。そしてこの駅の名物「峠の力餅」。売り子さんの姿にノスタルジーを覚え思わず買ってしまいましたが、普通列車しか停まらないのに結構売れてました。
最後大滝に全部持ってかれたところもありますが、吾妻山の印象についても、いい意味で期待を裏切られた山行でした。
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