東郷山(初めての雪山)
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 833m
- 下り
- 703m
コースタイム
天候 | 小雪のち曇り時々晴れ、積雪30〜40(山頂付近) |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
感想
私にとって初めてとなる雪山山行の記録である。
新採用で安西高校に赴任し、ワンダーフォーゲル部の顧問を受け持って生徒たちとともに学校(標高120m)の裏山(火山 ひやま 488m)で練習し、月1回は学校の周辺のいろいろな山に出かけていたが、その計画は生徒たちが自主的に立てていた。
そして12月の山行が学校と同じ安佐南区と当時の湯来町との境にある東郷山(977m)であった。
以下、2016年自費出版の『『中国山地のバックカントリースキーと高校登山部顧問の30年』第3部 四方山話3「雪山事始め」から抜粋する。
初めての雪山幕営山行が、32年前(1983年)、安西高校に赴任した最初の年に森本君に誘われた道後山であったことは第1部のエピソード9で触れましたが、私にとっての日帰りも含めた最初の雪山山行となると、実はその2週間ほど前の12月中旬、安西高校ワンダーフォーゲル同好会が企画した12月定例山行でした。
当時、クラブの登山計画は生徒たちが自主的に計画しており、その12月定例山行も、3年生が引退してのちリーダー的立場にあった2年生の花重君・田中君・友井君・上林君・石田君たちが自ら計画したものでした。場所は当時の湯来町と広島市安佐南区の境にある東郷山(977m)でした。
1000mに満たない山ではありますが、山頂一帯にはブナも自生し、また北斜面の山頂から少しばかり下った所には「四本杉」と呼ばれる広島県下第一の杉の巨木があることでも有名な山で、当時の広島市では最高峰になる山でした。そう書けばなんだかとても奥深い山に聞こえるかもしれませんが、安西高校が位置していたのも安佐南区でしたから、窓が山(711m)などと並んで地元の山=ホームグラウンドとも言える山でした。実際、東郷山のすぐ山麓になる戸山地区から安西高校に通ってきている生徒も何人かいました。
山行の期日は2学期の期末試験が済んだ後の12月18日でした。戸山行きのバスに乗って、登山口である上垣内の藤田橋(標高240m)で下車しました。着いてびっくりしました。冬とは言え、まさか学校の近くでこんなに雪が積もっているとは思いもしませんでした。正確には覚えていませんが、ちょうど寒波が到来し、山麓で20cm位の積雪があったのではないかと思います。大峠を過ぎて稜線の雪が30cmはあったのをはっきりと覚えていますから。
私の登山のいでたちは、ウールのニッカーボッカーにウールの厚手のハイソックス、そして靴はキャラバンシューズでした。2週間後に控えた道後山登山に備えてロングスパッツを的場町の好日山荘で買い求めてはいたのですが、まさかそれが東郷山で必要になるとは思っていませんでしたから持参はしていませんでした。大峠から山頂に至る鉄の階段も付いた稜線の道を膝下まで雪に埋もれながら登って行きました。実にエキサイティングな経験でした。生徒たちも同様であったと思います。当然靴下は雪で湿り、靴の中も濡れていたのではないかと思いますが、その登山がつらかった記憶は一向に残っていないのです。ただただ初体験の雪山登山に興奮したのでした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する