幌尻岳
- GPS
- 20:31
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 2,585m
- 下り
- 2,563m
コースタイム
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 8:51
- 山行
- 10:54
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 11:37
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
以前にも1967峰の途中の十勝川斜面とペテガリ岳の山荘の裏の林道でクマに遭遇したことがあったが、今回は命の危機を感じる絶体絶命な遭遇となった。
まずはヌカビラ岳の肩に繋がる2連のハシゴの付近で前方50mくらいの所でクマに遭遇。
驚いて「クマだ」と叫ぶと、日本語が理解できるのか「何か用か?」と言わんばかりにこちらを振り返り、私がカメラを用意しているすきに悠々と移動して行ってしまいました。
その興奮も覚める間もなく、七つ沼にテントを設営して、のんびり昼寝を楽しんで5時ころに夕食を食べてトワイライトな七つ沼を楽しもうとテントを出ると、なんと戸蔦別岳側のテントの裏に親子の熊が草を食んでいました。
粗相がないように、丁寧に呼笛で突然の来訪をお知らせしたのですが母熊は快くその場を離れて頂けたのですが、子供のクマがどうしてもその場を離れてくれず、何時また母親が心変わりして戻られるのではと恐怖を感じました。
しばらく呼笛で退去をお願いしたのですが反応がないので、やむなく登山を始めたころに用意した爆竹を使いました。
するとカールの中に連続する破裂音が響き、子クマは驚いて母親の方に駆け出したのですが、すぐに子クマは少しずつこちらに向かって歩き出してしまいました。
もう一度爆竹を使うと母グマを刺激することになるのではと躊躇していると、やっと母クマのもとへ帰ってくれました。
近くに焚火に使えそうな生木が切ってあったので、それに点火して夜を過ごそうかと考えましたが持参した道具では火をつけることが出来ず、やむなく一晩中スマホで大音量で音楽を鳴らしてテントの中も夜通し電気をつけて朝を迎えました。
当然、夜中にクマさんがおいでになられることはありませんでした。
2時くらいにテントの周りを確認するために外に出るとカールの上に満天の星が輝いていて、ひと時クマの恐怖を忘れさせてくれました。
紅葉を纏った日高山脈
今回は2回目の幌尻岳だったのですが快晴に恵まれ、これまで登った1967峰・ピパイロ岳・伏美岳・札内岳・十勝幌尻岳・カムエク・1839峰・イドンナップ岳などの日高の山を一望することが出来ました。
また、それぞれの山が繋がっている尾根もハッキリと見て取れました。
遠くには夕張山地や十勝連峰や大雪の山々も青く輝いて見えました。
鹿の亡骸との遭遇
二の沢出会いの少し手前で、前方を歩いていた2人組が「登山道で崖から落ちて間もない鹿が死んでいる。かなりグロいので女性は見ない方がいい」と気遣ってくれた。
恐る恐る近づくと臀部が損壊して息絶えた鹿が登山道を覆っていた。
私は妻にいつも「よそ見をしないて歩いて」言われている。
今回の鹿の亡骸を目の前にして、登山を続ける限り何時自分がこの鹿のような最後を迎えるか分からないと強く感じました。
いろいろ盛りだくさんな山行でしたが天気に恵まれ一生忘れられない旅になりました。
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