ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 3592796
全員に公開
ハイキング
塩見・赤石・聖

塩見岳日帰り、赤色チャートと緑色片岩のメランジュ

2021年10月03日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
10:23
距離
27.9km
登り
2,764m
下り
2,752m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:14
休憩
1:09
合計
10:23
5:32
6
スタート地点
6:08
6:08
42
6:50
6:50
26
7:16
7:16
19
7:54
7:54
12
8:06
8:06
37
8:43
8:43
67
9:50
9:50
66
10:56
11:46
5
11:51
11:55
3
11:58
11:58
35
12:33
12:33
65
13:38
13:39
34
14:13
14:13
9
14:22
14:22
11
14:50
14:50
19
15:09
15:09
24
15:33
15:43
8
15:55
ゴール地点
時間には自転車区間を含む。累積硬度が2900となっているが腕時計のGPSでは2200m。2200が正しい
天候 快晴、台風一過
過去天気図(気象庁) 2021年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
鳥倉駐車場は4:45ですでに満車。第二駐車場に駐車した。
コース状況/
危険箇所等
極度の高所恐怖症の視点から。
最後の高度100mの岩場は、滑落してしまうという危なさは冷静に考えるとなかったと思います。塩見岳の岩場で怖さを感じたのは岩塊を見上げたときの高度感、どこを通って登るかわからない未知への怖さです。
岩塊の登りはこれ以上挑戦させられるとと折り返しを考えるちょっと前75点の高度感でした。私の高所判断に新しい基準ができたので、これからは塩見岳とどっちが怖い?と聞くようにします。景色は最高なので悩むところですが、もう一度登ってといわれたら私にはやや罰ゲームですね。

岩場はヘルメット持参が推奨されています。他の登山者と上下に距離を置き、なるべくずれる、常に他者の位置を意識していれば危険度は小さく出来るように思いました。
その点で、過度に恐れることはなく車に乗るにはシートベルトのような安全対策という個人的な感覚です。

最後の岩場以外、塩見小屋までは勾配緩く一定ペースで歩け、下りでも気をつかって飛ばせない北岳や茶臼岳に比べると歩きやすく、同じ高度差でも疲労は少なめに感じました。
鳥倉第二駐車場から自転車で出発。鳥倉ゲートを通過。台風の後で夜明け待ちの夜空はひさしぶりに見る星の数でした。
2021年10月03日 05:39撮影 by  SM-G973F, samsung
3
10/3 5:39
鳥倉第二駐車場から自転車で出発。鳥倉ゲートを通過。台風の後で夜明け待ちの夜空はひさしぶりに見る星の数でした。
登山口。ミニベロが多い。
2021年10月03日 06:08撮影 by  SM-G973F, samsung
4
10/3 6:08
登山口。ミニベロが多い。
登山口でカルピスが原液だったことに気づく。_| ̄|○
キャップを開けようとして気がついた。スーチー号とともに登山口で待機させる。
2021年10月03日 06:04撮影 by  SM-G973F, samsung
4
10/3 6:04
登山口でカルピスが原液だったことに気づく。_| ̄|○
キャップを開けようとして気がついた。スーチー号とともに登山口で待機させる。
三伏峠小屋への道。勾配緩く一定ペースで歩ける。塩見小屋までは距離長めのおだやかな道で北岳や茶臼岳に比べると歩きやすくハイキング気分。
2021年10月03日 07:05撮影 by  SM-G973F, samsung
2
10/3 7:05
三伏峠小屋への道。勾配緩く一定ペースで歩ける。塩見小屋までは距離長めのおだやかな道で北岳や茶臼岳に比べると歩きやすくハイキング気分。
さて、前日の大鹿村中央構造線博物館での勉強の成果を試すときです! 剥離して表面に光沢がある緑色片岩。と思う(以下、と思う省略)
2021年10月03日 07:43撮影 by  SM-G973F, samsung
1
10/3 7:43
さて、前日の大鹿村中央構造線博物館での勉強の成果を試すときです! 剥離して表面に光沢がある緑色片岩。と思う(以下、と思う省略)
三伏峠。過去の記録で累積高度2800mと2200mの2ケースあるので、2800mでも耐えられるように心拍160超えないペースで細く長く登る。結果は2200mだった。
2021年10月03日 07:53撮影 by  SM-G973F, samsung
1
10/3 7:53
三伏峠。過去の記録で累積高度2800mと2200mの2ケースあるので、2800mでも耐えられるように心拍160超えないペースで細く長く登る。結果は2200mだった。
三伏山。変成の少ない泥岩
2021年10月03日 08:02撮影 by  SM-G973F, samsung
1
10/3 8:02
三伏山。変成の少ない泥岩
木曽駒ヶ岳、空木岳を望む
2021年10月03日 08:04撮影 by  SM-G973F, samsung
2
10/3 8:04
木曽駒ヶ岳、空木岳を望む
本谷山
2021年10月03日 08:40撮影 by  SM-G973F, samsung
1
10/3 8:40
本谷山
道はおだやか。すれ違う人に大きなザックのクライマーの割合がこれまでの南アの山より少ない。
2021年10月03日 08:47撮影 by  SM-G973F, samsung
1
10/3 8:47
道はおだやか。すれ違う人に大きなザックのクライマーの割合がこれまでの南アの山より少ない。
塩見岳が見えてきた
2021年10月03日 08:55撮影 by  SM-G973F, samsung
1
10/3 8:55
塩見岳が見えてきた
白色チャートの褶曲。塩見小屋付近
2021年10月03日 09:48撮影 by  SM-G973F, samsung
2
10/3 9:48
白色チャートの褶曲。塩見小屋付近
塩見小屋から塩見岳。とがってる、大丈夫かな。
2021年10月03日 09:50撮影 by  SM-G973F, samsung
2
10/3 9:50
塩見小屋から塩見岳。とがってる、大丈夫かな。
石灰か白色チャートを巻き込んだ泥岩砂岩のメランジュ。メランジュは高圧を受けて変成中に種類の違う石の結晶が取り込まれ混合した岩石
2021年10月03日 09:53撮影 by  SM-G973F, samsung
3
10/3 9:53
石灰か白色チャートを巻き込んだ泥岩砂岩のメランジュ。メランジュは高圧を受けて変成中に種類の違う石の結晶が取り込まれ混合した岩石
赤いが赤色チャートの色とは違うので、鉄分含んだ○○。すでに地質の知識限界。
2021年10月03日 09:59撮影 by  SM-G973F, samsung
3
10/3 9:59
赤いが赤色チャートの色とは違うので、鉄分含んだ○○。すでに地質の知識限界。
緑色片岩
2021年10月03日 10:08撮影 by  SM-G973F, samsung
3
10/3 10:08
緑色片岩
赤色チャートと多様な石のメランジュ
2021年10月03日 10:09撮影 by  SM-G973F, samsung
3
10/3 10:09
赤色チャートと多様な石のメランジュ
黒っぽい玄武岩にチャート混じり
2021年10月03日 10:10撮影 by  SM-G973F, samsung
1
10/3 10:10
黒っぽい玄武岩にチャート混じり
砂岩に白色チャートのメランジュ。メランジュはプレートが深く沈み込んだ高圧条件で出来る付加体の特徴的な石らしい。中央構造線沿いに多く見られる。
2021年10月03日 10:11撮影 by  SM-G973F, samsung
2
10/3 10:11
砂岩に白色チャートのメランジュ。メランジュはプレートが深く沈み込んだ高圧条件で出来る付加体の特徴的な石らしい。中央構造線沿いに多く見られる。
よく見る泥岩とまわりにメランジュ
2021年10月03日 10:14撮影 by  SM-G973F, samsung
2
10/3 10:14
よく見る泥岩とまわりにメランジュ
赤色チャートと緑色岩。天狗岩付近。はっきり赤と緑でわかりやすい。大鹿村博物館の模型も山頂は赤と緑の縞模様になっていた。
2021年10月03日 10:16撮影 by  SM-G973F, samsung
5
10/3 10:16
赤色チャートと緑色岩。天狗岩付近。はっきり赤と緑でわかりやすい。大鹿村博物館の模型も山頂は赤と緑の縞模様になっていた。
赤色チャートと緑色岩。すごい緑。
2021年10月03日 10:17撮影 by  SM-G973F, samsung
2
10/3 10:17
赤色チャートと緑色岩。すごい緑。
結晶が別れているから変成の少なめの砂岩泥岩。砂岩と泥岩は粒径何ミリとかで区分するそうなので、とりあえず同じグループ。
2021年10月03日 10:17撮影 by  SM-G973F, samsung
3
10/3 10:17
結晶が別れているから変成の少なめの砂岩泥岩。砂岩と泥岩は粒径何ミリとかで区分するそうなので、とりあえず同じグループ。
赤色チャートと緑色片岩が層状に一つの岩になっている。高圧変成で異なる由来の石が単一化しているのでメランジュ
2021年10月03日 10:19撮影 by  SM-G973F, samsung
1
10/3 10:19
赤色チャートと緑色片岩が層状に一つの岩になっている。高圧変成で異なる由来の石が単一化しているのでメランジュ
鎖 〆燭倭瓦匿敬福
2021年10月03日 10:21撮影 by  SM-G973F, samsung
1
10/3 10:21
鎖 〆燭倭瓦匿敬福
赤色チャート、緑色片岩、その他いろいろな由来の石が層状になっている。
2021年10月03日 10:29撮影 by  SM-G973F, samsung
2
10/3 10:29
赤色チャート、緑色片岩、その他いろいろな由来の石が層状になっている。
もう少し。岩峰を見上げてどこから登るかわからないときが一番嫌な気持ちだった。気持ちとしては怖い岩登りが出てきたらもう帰っていい(帰りたい)と思っている。
2021年10月03日 10:32撮影 by  SM-G973F, samsung
2
10/3 10:32
もう少し。岩峰を見上げてどこから登るかわからないときが一番嫌な気持ちだった。気持ちとしては怖い岩登りが出てきたらもう帰っていい(帰りたい)と思っている。
鎖◆,修譴曚標配の急な登りはない。
2021年10月03日 10:40撮影 by  SM-G973F, samsung
1
10/3 10:40
鎖◆,修譴曚標配の急な登りはない。
2021年10月03日 10:46撮影 by  SM-G973F, samsung
1
10/3 10:46
鎖ぁ,△蠅とう鎖
2021年10月03日 10:48撮影 by  SM-G973F, samsung
2
10/3 10:48
鎖ぁ,△蠅とう鎖
鎖ァ,海海泙派當未凌佑砲鷲櫃ないと思います。
2021年10月03日 10:50撮影 by  SM-G973F, samsung
10/3 10:50
鎖ァ,海海泙派當未凌佑砲鷲櫃ないと思います。
鎖イ魃曚┐洞覆るとなだらかな頂上へのヴィクトリーロードが開ける。ここでガッツポーズ。自分がんばった。
2021年10月03日 10:52撮影 by  SM-G973F, samsung
2
10/3 10:52
鎖イ魃曚┐洞覆るとなだらかな頂上へのヴィクトリーロードが開ける。ここでガッツポーズ。自分がんばった。
富士山は山頂で登場!塩見岳西峰頂上
2021年10月03日 11:00撮影 by  SM-G973F, samsung
4
10/3 11:00
富士山は山頂で登場!塩見岳西峰頂上
富士山、間ノ岳、北岳。日本の1,2,3位が一枚の写真に収まる。おにぎり食べながら1時間頂上を満喫。
2021年10月03日 11:30撮影 by  SM-G973F, samsung
3
10/3 11:30
富士山、間ノ岳、北岳。日本の1,2,3位が一枚の写真に収まる。おにぎり食べながら1時間頂上を満喫。
ぎりぎり左端に白い花崗岩の甲斐駒ヶ岳
2021年10月03日 11:21撮影 by  SM-G973F, samsung
2
10/3 11:21
ぎりぎり左端に白い花崗岩の甲斐駒ヶ岳
富士山。
2021年10月03日 11:22撮影 by  SM-G973F, samsung
2
10/3 11:22
富士山。
赤石岳(7位)、悪沢岳(6位)
赤石岳(7位)、悪沢岳(6位)
塩見岳東峰から。仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳と、北岳、間ノ岳、農鳥岳の白根三山。
2021年10月03日 11:51撮影 by  SM-G973F, samsung
1
10/3 11:51
塩見岳東峰から。仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳と、北岳、間ノ岳、農鳥岳の白根三山。
東峰から西峯。伊那谷の向こうには中央アルプスと北アルプス。
2021年10月03日 11:52撮影 by  SM-G973F, samsung
3
10/3 11:52
東峰から西峯。伊那谷の向こうには中央アルプスと北アルプス。
北岳、間ノ岳に登ったときは、霧、雨だったので、自分が登る先もまったく見えなかった。間ノ岳どっしりしてかっこいいじゃないか
2021年10月03日 11:53撮影 by  SM-G973F, samsung
4
10/3 11:53
北岳、間ノ岳に登ったときは、霧、雨だったので、自分が登る先もまったく見えなかった。間ノ岳どっしりしてかっこいいじゃないか
西峰の向こうに槍ヶ岳(5位)、穂高(4位)。
頂上の方たちが指しているのは北岳の方向。勝手にモデルにしてすいません。
2021年10月03日 11:55撮影 by  SM-G973F, samsung
3
10/3 11:55
西峰の向こうに槍ヶ岳(5位)、穂高(4位)。
頂上の方たちが指しているのは北岳の方向。勝手にモデルにしてすいません。
塩見小屋付近。白色チャートかな。
2021年10月03日 12:34撮影 by  SM-G973F, samsung
1
10/3 12:34
塩見小屋付近。白色チャートかな。
塩見岳を振り返る。北岳と違いすたすた歩ける下り。
2021年10月03日 13:12撮影 by  SM-G973F, samsung
2
10/3 13:12
塩見岳を振り返る。北岳と違いすたすた歩ける下り。
スーチー号とカルピスを回収。昔ミャンマーを走ったときに命名。お疲れさまでした。
2021年10月03日 16:07撮影 by  SM-G973F, samsung
5
10/3 16:07
スーチー号とカルピスを回収。昔ミャンマーを走ったときに命名。お疲れさまでした。

感想

3回目の南アルプスで、360度完璧な晴天に恵まれました。
今年、北岳、間ノ岳、茶臼岳は山頂に近づくまで山体がわからない雨まじりでした。南アルプスは2回雨を経験すると、3回目には全天真っ青の完璧な晴天がプレゼントされるようです!!!

日程は、前日に大鹿村中央構造博物館で地質を学び、翌日は塩見岳に登り、実際に地質を見ながらフィールドワークで復習する計画でした。大鹿村中央構造博物館では元学芸員の河本様にじっくり解説していただき、いろいろ疑問に思っていたことを丁寧に教えていただきました。博物館で予約すると有料で説明していただけます。
いろいろな知識を一気に詰め込んだので、実物の地質を山でを見ると、えーっと、これは、、、となり、頭の整理ともちろんもっと勉強が必要ですが、筑波山の地質についても教えてもらったので、また新たな目線で登ってみようと思います。

地質研究の世界は、案外当たり前と思っていたことが新しい研究で覆ることがあるそうで、教科書に載るような定説になるのは時間がかかるというのも面白いお話しでした。私には、この案外分かっていないということがまた面白い発見です。

気がつくと、飯田市街で朝3:00に起きて、登山後、運転して家に着いたのは2:00で、ほぼ24時間動き続け。帰りの運転はなかなかタフでした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
前日の予習:中央構造線博物館での勉強メモ(未編集)

前の日のヤマレコ記録。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3584762.html

---

Q.中央構造線を境に地質がズレるのはわかるが、数十キロくらいなら別の場所にあった同じ成り立ちの石が接してもいいように思う。
なぜ、花崗岩と付加体がぴったり接するような状態になのかよくわからない。
Q.中央構造線(露頭で見るような)を境にきれいに地質が左右で異なるということは、中央構造線は幅を持っていない2次元の面なのか。
A.中央構造線の西側、領家変成帯側の花崗岩はマグマ由来なので高熱の場所、東側の三波川変成帯は低温高圧条件で、出来た状態がまったく異なる。
この2つが接していることが中央構造線の特異な点。
中央構造線=昔の大断層は、水平に500km動いただけではなく、垂直にも数10km動いた。
このため、違う深さにあった花崗岩(浅い)と付加体の変成岩(沈んだプレート境:深い)が接することになった。
Q.中央構造線を境に西側(北中央アルプス)に溶岩性、東側(南アルプス)に海洋性の付加体が主となるので、北中央アルプスは岩のとがった山が多く、
南アルプスは緩やかまたは侵食で削られたとがり方の山が多いというとらえ方で合っているか。
A.そうとはいえない。中央北アルプスも含め、日本全体が付加体。領家変成帯の花崗岩は、付加体にマグマが貫入した。北アルプスがとがっているのは氷河の浸食が要因の一つ。
Q.三波川変成帯の名前をよく聞く。地質の帯の中で特殊なのか。
A.三波川変成帯も付加体のある時期の帯で、変性が強い。付加体の元は、三波川変成帯の私のイメージした緑の縞の石だけではなく、あらゆる種類(泥岩、チャート、石灰岩、緑色岩)が変性したもの全てが三波川変成帯の変成岩である。
Q.中央構造線の秋葉街道の谷は断層がアクティブなころに形成されたもので、今は活動がないのでこれ以上谷が進行することはなく埋まっていく一方?
A.地面の活動としては
Q.北岳から茶臼岳周辺の石は、みな付加体で、海洋性の石なのか。見た目や色が異なる石がたくさん集まっているのが特徴に見える。層状のものもあれば塊の岩もある。
A.付加体の中には、プレートを作った玄武岩もあれば、移動してくる間に積み重なった泥岩、石灰岩、チャートもある。
Q.石に10cm以下の層がある石は海洋性の積み重なって出来た層と判断していいか。細かい膜状の重なりの場合は結晶片岩で溶岩由来?
A.(分離しやすい結晶の再編が少ないから、)変成が少ないと言えるかもしれないが、泥岩の場合もメランジュの場合もありうる。
Q.塩見岳の登山道で特徴的な石はありますか。
A.鳥倉登山口は三波川帯は過ぎて、すでに秩父帯。途中で仏像構造線を過ぎると四万十帯。秩父帯は石灰岩が多い。塩見岳の頂上付近は白チャート、赤チャート、緑色片岩などメランジュ。
塩見小屋付近に白チャート、烏帽子岩付近に赤色チャートがある。

Q.筑波山は同じ山に密度、組成の違う花崗岩と斑れい岩があるのはなぜか。違う場所で出来た?
A.マグマの成分はあまり広くない範囲数キロでも変わるし、同じ場所でも年代で組成が変わる。違った成分が同じ場所で出るのは普通。
・花崗岩は墓石で使うように丈夫に見えるが風化しやすい。
・筑波山、加波山のような山の頂上でも、結晶の隙間に水が浸透し、割れを作り風化するので、転がらなくても丸くなる。

火山岩と深成岩の組合せ。火山岩は急速に冷えた。深成岩はゆっくり冷えるので大きな結晶化が進んだ石。
・花崗岩(深成岩)と流紋岩(火山岩)は同じ成分。シリカ:二酸化ケイ素が多い。白くて軽い。
・閃緑岩(深成岩)と安山岩(火山岩)は同じ成分。中間
・斑れい岩(深成岩)と玄武岩(火山岩)は同じ成分。シリカが少ない。重くて黒い。プレート、緑色岩の成分。
・カンラン岩はマントル
実際にはっきり区別があるわけではなく、安山岩に近い成分の玄武岩など見た目で判定できるものではない。

地質図navi(産総研)のサイトで、地理院図に重ねて地質を見ることができる。
https://gbank.gsj.jp/geonavi/geonavi.php#11,35.69338,138.13699

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:841人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

未入力 塩見・赤石・聖 [2日]
塩見岳(鳥倉林道より)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら