アシビ谷の入り口にあるフェンスの脇を通り,アシビ谷沿いの廃林道を歩く。林道はほとんど崩壊しているが,踏み跡は明瞭で歩きやすい。
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アシビ谷の入り口にあるフェンスの脇を通り,アシビ谷沿いの廃林道を歩く。林道はほとんど崩壊しているが,踏み跡は明瞭で歩きやすい。
久しぶりのアシビ谷。小さいながらも美しい流れが続く。谷の両岸の踏み跡は概ね明瞭だが(渡渉箇所は若干不明瞭なので注意),今日は沢足袋で来ているので,気ままに飛び石を伝ったり,流れの中をジャブジャブ歩いたりしながら進んでいく。
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久しぶりのアシビ谷。小さいながらも美しい流れが続く。谷の両岸の踏み跡は概ね明瞭だが(渡渉箇所は若干不明瞭なので注意),今日は沢足袋で来ているので,気ままに飛び石を伝ったり,流れの中をジャブジャブ歩いたりしながら進んでいく。
今日の第一目標であるワリ谷。通常の登路であるツボクリ谷の一つ手前の谷だが,一見,うっ…となるくらい,谷の入り口は倒木で荒れている。
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今日の第一目標であるワリ谷。通常の登路であるツボクリ谷の一つ手前の谷だが,一見,うっ…となるくらい,谷の入り口は倒木で荒れている。
暗く鬱蒼としたワリ谷を歩いて行く。両岸は概ね植林で,あまり雰囲気は良くないが…
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暗く鬱蒼としたワリ谷を歩いて行く。両岸は概ね植林で,あまり雰囲気は良くないが…
急に両岸が険しくなり,自然林に包まれたと思ったら…おお,滝だ!
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急に両岸が険しくなり,自然林に包まれたと思ったら…おお,滝だ!
まず4段ほどの小滝の連続を越えていく。全部で15mくらいか。
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まず4段ほどの小滝の連続を越えていく。全部で15mくらいか。
更にその奥には15mほどの直瀑が。まさかこんな滝があるなんてなぁ。
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更にその奥には15mほどの直瀑が。まさかこんな滝があるなんてなぁ。
ワリ谷の滝,15mくらい。手前の4段の小滝を合わせれば,30mくらいの規模だ。さすがに水量は乏しいが,白糸のようで美しい滝だ。
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ワリ谷の滝,15mくらい。手前の4段の小滝を合わせれば,30mくらいの規模だ。さすがに水量は乏しいが,白糸のようで美しい滝だ。
この滝は左岸から巻く。かなり岩が出ており,急斜面なので注意が必要。
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この滝は左岸から巻く。かなり岩が出ており,急斜面なので注意が必要。
15m滝の落ち口。
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15m滝の落ち口。
15m滝の上もゴルジュ状の谷が続き,小滝が続く。
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15m滝の上もゴルジュ状の谷が続き,小滝が続く。
気が付けば植林の姿は見えなくなり,周囲は深い自然林に包まれてなかなか美しい風情。この箇所は谷が険しすぎて,植林が入らなかったのだろう。
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気が付けば植林の姿は見えなくなり,周囲は深い自然林に包まれてなかなか美しい風情。この箇所は谷が険しすぎて,植林が入らなかったのだろう。
ミニゴルジュの中に小滝が連続し,楽しく越えていける。
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ミニゴルジュの中に小滝が連続し,楽しく越えていける。
両岸とも結構岩が張っている。
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両岸とも結構岩が張っている。
皆子山にこんなところがあったなんてなぁ。
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皆子山にこんなところがあったなんてなぁ。
この辺りでは貴重になってしまった,美しい自然林の谷が残されていた。
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この辺りでは貴重になってしまった,美しい自然林の谷が残されていた。
と,またまた大きめの滝が出てきた。10m位か。水量は少ないが,黒い岩盤がなかなかの存在感。
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と,またまた大きめの滝が出てきた。10m位か。水量は少ないが,黒い岩盤がなかなかの存在感。
10m滝は右岸側を巻いて越える。
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10m滝は右岸側を巻いて越える。
谷の左手に張り出した巨大な堯
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谷の左手に張り出した巨大な堯
しばらく進むと,ワリ谷は急におとなしくなり,植林が復活してしまった。
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しばらく進むと,ワリ谷は急におとなしくなり,植林が復活してしまった。
周りが植林なのは淋しいが,穏やかな感じで,悪くない雰囲気の源頭である。
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周りが植林なのは淋しいが,穏やかな感じで,悪くない雰囲気の源頭である。
そのまま尾根に上がり,少し登ると皆子山山頂。さすがみんなの皆子山,数パーティーが楽しげにお昼ごはんを食べていた。
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そのまま尾根に上がり,少し登ると皆子山山頂。さすがみんなの皆子山,数パーティーが楽しげにお昼ごはんを食べていた。
比良遠望。
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比良遠望。
さてさて,次の目的の皆子谷へ。山頂から直接,皆子谷の右俣(マゴサ谷)を下っていく。
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さてさて,次の目的の皆子谷へ。山頂から直接,皆子谷の右俣(マゴサ谷)を下っていく。
皆子谷はいつ来ても森が美しい。いいところだ。
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皆子谷はいつ来ても森が美しい。いいところだ。
大きな欅の木。
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大きな欅の木。
皆子谷の右俣は穏やかで,気楽に下っていける。(まあ,地図に点線路が入っているくらいだから…)
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皆子谷の右俣は穏やかで,気楽に下っていける。(まあ,地図に点線路が入っているくらいだから…)
640m二俣に到着。ここから,これまで入ったことのない左俣(タナ谷)に入ってみる。
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640m二俣に到着。ここから,これまで入ったことのない左俣(タナ谷)に入ってみる。
タナ谷はいきなり小滝から始まる。幸先の良い始まり方。
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タナ谷はいきなり小滝から始まる。幸先の良い始まり方。
その先にもいくつか小滝が。
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その先にもいくつか小滝が。
なかなかいい感じ。
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なかなかいい感じ。
右俣のマゴサ谷と同じく,周囲は自然林で気持ちがいい。
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右俣のマゴサ谷と同じく,周囲は自然林で気持ちがいい。
炭焼き窯跡あり。
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炭焼き窯跡あり。
小滝を越えていく。
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小滝を越えていく。
タナ谷はさらに700m二俣で二手に分かれるが,まずは右俣に入る。すると,8mほどの2段の滝。形が整っていて美しい。左手から巻ける。
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タナ谷はさらに700m二俣で二手に分かれるが,まずは右俣に入る。すると,8mほどの2段の滝。形が整っていて美しい。左手から巻ける。
この後も段々になったような小滝が続く。
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この後も段々になったような小滝が続く。
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深い緑が美しい谷。さらに奥にちょっと大きめの滝が。
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深い緑が美しい谷。さらに奥にちょっと大きめの滝が。
10mほどの斜滝が出現。結構滝が隠れてるもんだなぁ。
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10mほどの斜滝が出現。結構滝が隠れてるもんだなぁ。
この滝は細かいホールドを拾って直登。(左右を巻くこともできそうだが,急傾斜注意。)
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この滝は細かいホールドを拾って直登。(左右を巻くこともできそうだが,急傾斜注意。)
その奥にも斜滝。
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その奥にも斜滝。
最後の斜滝を越えると,谷は穏やかに。
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最後の斜滝を越えると,谷は穏やかに。
周囲の樹林が美しい。
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周囲の樹林が美しい。
と,700m二俣の左俣にも入って見たかったので,いったんここで谷を戻ります。先ほどの10m斜滝は右岸巻きで巻き下る(結構急傾斜でちょっと緊張。)。
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と,700m二俣の左俣にも入って見たかったので,いったんここで谷を戻ります。先ほどの10m斜滝は右岸巻きで巻き下る(結構急傾斜でちょっと緊張。)。
皆子谷左俣(タナ谷)の700m二俣まで戻り,今度は同二俣の左俣に入り直す。
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皆子谷左俣(タナ谷)の700m二俣まで戻り,今度は同二俣の左俣に入り直す。
700m二俣の左俣もいくつか小滝が出てくるが,滝の数・大きさは右俣のほうが若干上だった。
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700m二俣の左俣もいくつか小滝が出てくるが,滝の数・大きさは右俣のほうが若干上だった。
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でもこの滝はなかなかきれい。
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でもこの滝はなかなかきれい。
谷中に巨岩がごろりと転がっていた。
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谷中に巨岩がごろりと転がっていた。
やがて谷は穏やかに。やっぱり源頭の雰囲気も先ほどの700m二俣の右俣のほうが自然度が高くて気持ちが良かったような気がするが,今さら戻るわけにもいかないので,そのまま詰める。
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やがて谷は穏やかに。やっぱり源頭の雰囲気も先ほどの700m二俣の右俣のほうが自然度が高くて気持ちが良かったような気がするが,今さら戻るわけにもいかないので,そのまま詰める。
源頭は,皆子谷特有の高原状の気持ちのいい広い斜面。下草が緑の時期に来たら,もっと気持ちよかっただろうな。
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源頭は,皆子谷特有の高原状の気持ちのいい広い斜面。下草が緑の時期に来たら,もっと気持ちよかっただろうな。
穏やかな皆子山西尾根を辿って皆子山山頂に戻り,今度は東尾根を下っていく。東尾根は植林が続きあまり面白くない。
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穏やかな皆子山西尾根を辿って皆子山山頂に戻り,今度は東尾根を下っていく。東尾根は植林が続きあまり面白くない。
下山は,東尾根の登山道を途中から外れて,P941から直接東に降りている谷を下降していく。
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下山は,東尾根の登山道を途中から外れて,P941から直接東に降りている谷を下降していく。
この谷は等高線が混んでいるので,何か出てくるかもと期待していたのだが,基本的に植林が目立つガレ谷で,正直あまり雰囲気は良くない。
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この谷は等高線が混んでいるので,何か出てくるかもと期待していたのだが,基本的に植林が目立つガレ谷で,正直あまり雰囲気は良くない。
それでも,8mほどの滝が出てきた。
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それでも,8mほどの滝が出てきた。
安曇川沿いの旧道に降り立ち,山行終了。
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安曇川沿いの旧道に降り立ち,山行終了。
いつも大変興味深くレコを拝見させて頂いております。確かに皆子山は京都府民の私にとって心の山の一つ、四季折々の移ろいも魅力的なので、頻繁に出かけていく山です。
ツボクリ谷の源頭の斜瀑というのは山頂西側の小ピークca950mから北西に下る谷の源頭部にあるものですよね。訪れたのは3年ほど前でしたが、当時はこの滝の記録は(探し方が悪いせいかもしれませんが)全く見当たらず、思いがけずに現れた優美な滝の姿に感動した憶えがあります。確かに「あまり人目に触れない谷や尾根のどこかに思いもかけないような景観を隠していたりする」ものですね。
折しも週末の日曜日も皆子山に出かけようと思っていたので、レコを拝見して皆子谷の左俣を目指して出発・・・京都市内は晴れていたのですが北山は氷雨が降り続いていたので滝谷山に行き先を変更してしまいましたが
今回、ご紹介いただいたワリ谷も機会をみて探訪してみたいものです。
今後もレコを拝見するのを楽しみにしております。
yamaneko0922さんの記録は文章も写真も美しく,山行内容も趣深いものばかりで,よく拝読させていただいております。いつもありがとうございます。
皆子山は,京都府最高峰であることを別にしても,私にとっても特別な思いがある山で,昔,京都北山を登り始めたばかりのころ,皆子山のアシビ谷からツボクリ谷が憧れのルートでした。初めてアシビ谷に入った時の緊張感と楽しさは今でもよく覚えています。
ツボクリ谷の源頭の滝は,残念ながらまだ現地を訪問できていないのですが,皆子山の懐によく似合う,優しい感じのする美しい滝ですね。yamaneko0922さんがこの滝に行き当たられた最初期の方だったとは…大変お見逸れしました。山に登っていてこういう思いがけない場所との出会いがあると,本当に嬉しいですよね。
日曜日は急に寒くなって天気も悪く,残念でしたね。皆子谷の左俣(タナ谷)もワリ谷も,今はちょっと渇水期で滝の迫力が減じられてしまっていますが,どちらも雰囲気が良く変化もあって楽しい谷でした(ワリ谷は,出合から暫くと源頭部が植林でちょっと暗いですが,中間部はなかなか独特な雰囲気です)。これからの季節は紅葉も楽しみですね。
今後とも,どうぞよろしくお願いいたします。
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