【RUSH『2112』Tシャツ姿で】佐久・長者の森から御座山往復
- GPS
- 05:20
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,101m
- 下り
- 1,091m
コースタイム
- 山行
- 4:35
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 5:25
天候 | 霧のち快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
沢から離れるまでは雑草が煩いものの、歩きやすいコース。 |
その他周辺情報 | 塩尻市の鹿児島ラーメン桜島広丘吉田店で味噌チャーシューメン(\990)喰った。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
半袖シャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
サングラス
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感想
10月16日に「佐久の幽巒」御座山に行って来た。
御座山といえば、1985年8月12日に日航機123便が墜落した箇所として速報的にNHKのニュースなどでその名を連呼された山として、私のなかでは深く記憶に刻みつけられている。日航機がどうなったか、TVの前に陣取り、新しい情報が入るのは今か今かと固唾を飲んで見守ってたよなぁ〜。実際に123便が墜落した場所は御巣鷹の尾根であり、日航機墜落事故とこの山を結び付けるひとは当時の報道をリアルタイムでみてた者のみだろう。
10月16日・17日の週末は、本来予定していた山の天気予報が芳しくなく(日本海側はダメのようだ)、次の候補として思い付いたのが、御座山だった。御座山にはず〜〜〜っと前から登る候補に入っていて、自宅には未使用(まだ折り畳んでいないし、磁北線も未記入)の1:25,000地形図「信濃中島」(昭和62年修正)が残ってるくらいだけど、今回、山行計画の段階になって初めて気付いたのが、標高2,112 mということ! 「2112」といえば、RUSHの名盤『西暦2112年』! もしもこのことに気付いてたら、とっくの昔の信大在籍時に登りに行ってた筈だ! きっと、再測量で最近標高が改訂されたに違いない…と思い、1987年発刊の深田クラブ『日本200名山』みたら、しっかり「2112 m」と書かれていた。ぐぅ…。
ということで、私の目はず〜〜〜っと節穴だったワケだが(自嘲笑)、標高2,112 mと知ったらからにはすぐにでも登りに行かなければ!…となり、10月16日朝2時過ぎに『キャラメルハウス』(自宅)をクルマで出発。コンビニに立ち寄り、眠気覚ましの『Red Bull』を買ってから富山西I.C.から高速に乗り、上越J.C.T.、更埴J.C.T.、佐久小諸J.C.T.経由で中部横断道に入る。移動のBGMは勿論、RUSHの『2112』だ!(笑) 中部横断道は佐久南I .C.から先が少し延伸し、八千穂高原I.C.までが開通。八千穂高原I.C.は国道299号に直結。今回は行かないけど、麦草峠にもすぐ行けるじゃん!
小海から県道2号に入り、さらに県道124号に入る。登山口の北相木村の長者の森には5時半過ぎに到着。テニスコート横の大駐車場にクルマを仮駐めし、管理棟のトイレに向かう。そしたら、「夜間のご利用は管理上ご遠慮いただいております。加和志湖畔の公衆トイレのご利用をお願いします。」だとお…。もう5時台だし、外も明るいから…と男子トイレの扉のノブをひねるも、しっかり鍵がかかってた…(汗)。仕方が無いので、仰せのままに加和志湖畔の公衆トイレまで2 km戻ったよ。このタイムロスのため、登山開始が6時を廻って、6:07になった。
駐車場からすぐに登山口がある。今日び登山届はQRコードを読み込んでネットからの提出のようで、届を入れる箱は無い。しばらく屋外ステージやマレットゴルフ場などの設備を見遣りながら道を行くと、目の前にコテージ群が現れる。このコテージ群を突っ切って行くのかと思いきや、汗臭い登山者の往来を敬遠したいのか、道はコテージ群の前で左に大きくカーヴ(苦笑)。クルマでの通行は遠慮したいほど荒れた林道を行くと涸れ沢の前でそれも終わり、いよいよ本格的な登山道に。涸れ沢からしばらくは雑草が煩いけど、徐々に高度を上げていき、倒木を2、3箇所またぐとクルマも通れそうな幅のある立派な道になる(この立派な道は、白岩コースとの合流点まで続いた)。天気は霧で、今にも霧雨が降って来そうなアヤしい雰囲気。木々の葉はかなり色づいてて、霧の乳色とのコントラストが目に映えた。尾根に近いところまで上り詰めると一部霧が晴れ、青空がみえるようになった。上りなのにずっと上り坂ではなく、鉄塔が近いところで急な下り。下り切ったところに建つ赤白に塗られた鉄塔に、7:05に到着。ここで休憩。背負ってきたスーパーマーケットの「ご奉仕品」の弁当を食べる。鉄塔での休憩中、また霧が濃くなって、こちらの気分も重くなってきた…。
鉄塔から歩き始めると、すぐに白岩コースとの合流点。尾根の右を巻いたり左側に行ったりしながら高度を稼ぐと、7:55に見晴台に出た。霧雨になるんじゃ?…という悪い予感は外れて青空が広がり、これから向かう先をしっかり目視。見晴台の標識には「前衛峰までおよそ40分」とあったけど、26分で前衛峰に到着。鉄塔を出た時から次の休憩は前衛峰か、うだの沢のトーミと決めてたので、前衛峰までなかなか着かずに辛かった。しかも、休憩した場所は前衛峰の標石のある展望もきかない木々のなかのピーク。もうちょっと先に景色のイイ場所があったとは…。
8:31に前衛峰を起ち、一旦うだの沢のトーミまで下る。下新井コースへの案内標識があったけど、そんな道がどこにあるのか皆目見当がつかなかった(苦笑)。うだの沢のトーミからは頂上まで最後の上り。他の登山者の声が聴こえるようになると目の前に避難小屋の壁が現れ、小屋の前を廻り込むと樹林帯を抜けて視界が一気に広がる。岩稜帯になり、左側(南側)はスパッと切れ落ちてる。まさに「落ちたら死ぬ」だ。標高2,112 mの御座山頂上に9:03に到着。標識と祠のある頂上からは、川上村側から何回もみた男山と天狗山、奥秩父の瑞牆山—金峰山方面、八ヶ岳山麓の高原地帯などが見渡せた。八ヶ岳は雲のなかだったけど、登ってくる途中に霧雨の恐怖に慄いてたことを考えれば、ここまで展望が得られれば御の字だろう。
今回、赤星山に行った時(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3048045.html)のように『2112』のCDと山頂の標識を入れた写真を撮ろうと思ってたけど、肝心のCDを持ってこなかったので、予め着用してた『2112』のTシャツと標識のコラボ写真を撮ることにした。岩稜帯でセルフ撮影が厳しい条件だったけど、頂上には3人の若人パーティーが居たので、写真も彼らに撮ってもらった。今回の山行のミッション、無事成功(笑)。
頂上で20分粘るうちに、八ヶ岳連峰のアタマの部分だけ見え始めた。御座山には南相木村側の栗生から登るひとが多いようで、入れ替わり立ち替わり登山者がやってくる。避難小屋を過ぎて長者の森・白岩コースに入ると、静かになった(苦笑)。長者の森・白岩コースから登るひともそれなりに居て、3組くらいのパーティーとすれ違った。特に、前衛峰では大人数のパーティーとすれ違い、先方のご好意で道を譲っていただいた。前衛峰の周辺はシャクナゲの木が多く、シーズンに来れば凄いことになりそう(苦笑)。上りの時にはあまり意識しなかったけど、尾根通しのコースのため意外にアップダウンがあり、白岩コースとの合流点までには・1,674 mを越さなければイケナイ。こんなところ歩いたっけ?…と自問しながらピークを越え、白岩コースとの合流点に出た。鉄塔を過ぎて、さらに歩いてく。この区間は上りは霧のなかだったので、展望はゼロだったけど、晴れてる「今」なら展望が得られ、登ったばかりの御座山も木々の間からしっかりみえた。
長者の森コースは見晴台、前衛峰などのピークがあるため、登山口と頂上の標高差以上に体力を消耗するし、時間もかかる。さっさと登りたいひとは別のコースを検討したほうがいいかも。
北相木村では11:30にも時報(?)を鳴らすのか、音が鳴り響いた余韻のなか、11:31に登山口、11:32に駐車場に戻った。長者の森管理棟のトイレに行ったら、ちゃんと開鍵されてて、フツウに使えた(苦笑)。
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