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Yamareco

記録ID: 36735
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
尾瀬・奥利根

至仏山、燧ヶ岳

2008年10月12日(日) ~ 2008年10月13日(月)
 - 拍手
GPS
31:58
距離
32.9km
登り
1,700m
下り
2,101m
天候 10/12 5:47鳩待峠−8:00至仏山−10:48鳩待峠11:14−11:57山の鼻−13:08龍宮小屋−13:43下田代十字路
10/13 C1−燧ヶ岳−8:32柴安8:55−9:15俎堯10:40沼尻−13;45大清水
過去天気図(気象庁) 2008年10月の天気図
アクセス

感想

11日 東京駅八重洲口の高速バス乗り場でさっそく慶應ワンゲルとあう。同じバスだ。浅い眠りにつく。
12日 真っ暗で寒い戸倉につく。ここのどこかで古川と保延がステビをしているはずだが…探せ探せ。切符売り場の軒下で寝ていたらしい二人と合流し、鳩待峠へ。売店は夜のあけるのを待つ登山客であふれかえり、暖を求めうどんとトン汁が飛ぶように売れている。慶應ワンゲルを暗闇と人込みで見失ってしまった。メンバーは暗さと寒さでやる気が少々足りないようだ。元気よく体操して気合いを入れる。空が白んで朝日が紅葉した木々を照らし出す。すごいすごい、紅葉まっさかり!さくさくと落ち葉が小気味よい音をたてて、秋を演出する。なだらかな至仏山の登りを、赤、橙、黄の温かい色に囲まれながら軽快に進むが、所々の木道は、霜やら氷やらが張っててつるつる滑る。アイゼンが必要だ!と叫んだのはどなただったか… F氏とHさんは初めての尾瀬、N山は去年のPWでの雨でかすんだ尾瀬のイメージを払拭できるかどうか…と、みんなに尾瀬の良い印象を残せるかちょっと心配だったが、澄んだ空と紅葉に染まった山々をみてにんまりする。絶好の秋登山日和だ! しばらくすると尾瀬ヶ原が右手に見えてきた。湿原が周囲の山々と同じく暖色で染まっている。木道を歩くのが楽しみになる。さらに稜線に出ると、なんと真白!!岩、ハイ松、小枝や葉にびっしりと霜がついている。特に、赤い葉の周りに真っ白なショールをかぶったような様子はほんとにかわいい。そのままクリスマスのリースに飾り付けたいくらい。ただあんまりうっとりもしていられない。ひどく寒いのだ。去年の飯豊縦走の寒さを彷彿とさせる。西の斜面から吹いてくる冷たい風に、皆、髪の毛の片方だけが白髪になっている。しかもやたら風が強い。さっきまで晴れていたのに。きっと山頂だけ雲がかかっているのだろう。N山はブ○ックジャックのようで、なんかかっこいいな。山頂からは早々に退却する。下山途中で慶應にまた会う。幕場で会いましょうと言ってすれ違った。秋の早慶戦1Rは早稲田の勝利だ、などと意味のわからないことをのたまうメンバー。痛い子たちね。 再び鳩待峠に。このピストンというのが気に入らないらしく、ぶーぶー言われた。すっかり人のいなくなった食堂でカップラーメンをすすったりしてしばし休憩。山の鼻まですっ飛ばし、お祭り騒ぎの人込みを抜け、草紅葉が美しい尾瀬ヶ原へ。ニッコウキスゲの鮮やか過ぎる緑と黄色の配色よりも、落ち着いた茶色とオレンジの大人っぽさ漂う草紅葉の方が素敵だと思う。個人的な好みだが。湿原を囲む山腹の紅葉には赤い絵の具を点々と垂らしたようにモミジが映える。ちょっと飛ばしすぎじゃない、トップ?これじゃ周りの景色を見ているうちに、木道を踏み外しちゃうよ、と思っていたら、目の前でF氏が……期待を裏切らない男だ。下田代十字路にはすでにたくさんのテントが張られ張り場に困るほど。言ってはなんだが学生にはちと高い幕場代を払って、安息の地を得る。コーヒーをいれて差し入れパーティー♪保延も差し入れを持ってきていた。しかもテント一式を持たされ、明日は夜にバイトがあるのにもかかわらず来てくれ、なんともエライ新人だ。そういえば写真に写る表情もなんだかレベルアップしてきた感が。 皆テントの中ですっかりくつろいで、というか爆睡!しているうちに慶應が到着。もはや張る場所がなくなった幕場でなんとかスペースを見出して…って隣!?!まぁ、これはこれで楽しいでしょう。夜は慶應の大きなテントにお呼ばれして、ココアやカフェオレなどの温かい飲み物やお菓子をいただきながらおしゃべりをした。早稲田の5人は何となく緊張気味…。だが、夏合宿のこと、冬の活動のことなどワンゲルな話題を中心に場は進行する。個人的には保延と慶應の1年の女子部員のやり取りがおもしろかった。他大ワンゲルの自分たちとは異なる姿に触れると、そのノウハウを知るだけでなく、逆に自分たちの活動を違った視線で見直せる機会にもなる。他大との交流にはそんな刺激があるところがよい。機会を設けてくれた慶應ワンゲルの皆様には感謝感謝である。1時間ほどわいわいして周りのテント客に少々迷惑をかけてやっとダンロップテントに戻る。飲み足りないのが若干1名いたが皆眠いので就寝。
13日「起床〜」の声を2度聞いて1日が始まる。尾瀬に来てまでなぜにオートミール&グラノーラ?食べた気がしないのに胃だけ苦しい朝食をとり、撤収の後、慶應と記念撮影! 朝靄が湿原を覆い幻想的だ。燧ケ岳にむけ歌いながら歩き出す。が、意外と急な登りに奇声を発しているやつもいたが、快晴の空の下、上越の山々の眺めに元気をもらって到着。しばらく慶應を待つが保延のバイトの時間もあるのであきらめて尾瀬沼めざし下山する。尾瀬沼をはさんで見上げる燧ケ岳の姿はなかなかのもの。水のある風景は美しいものだが、特に山の中だとその存在がより新鮮に人々の目に映る。ぽかぽかとした日差しがふりそそぐ沼岸のベンチでは、登山者がおにぎりをほおばったり昼寝をしたりと、ゆったりとした時間をすごしている。そのお仲間に入れさせてもらいたいところだが、バスの時間があるので先を急ぐことに。そんな恨めしい目をしないでください…大清水までのだらだらした林道を抜け、バスで沼田まで。バイトの保延は先にダッシュで電車に飛び乗り、残りの者は山彦へ。ワンゲル盛にさらにご飯をおかわりしたら気持ち悪くなるのは当然だと思うのだが。それはさておき、紅葉真っ盛りのすてきなワンダリングであった。

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