黄・橙のミズナラに染まる扇山〜権現山そして東尾根から芦垣、鶴川宿へ


- GPS
- 04:50
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,057m
- 下り
- 1,450m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
高尾08:20(JR中央本線) 鳥沢08:49 鳥沢駅🚏09:00(富士急バス)IC¥300 梨ノ木平扇山登山口🚏09:15 復路: (芦垣下🚏14:21 IC\420)時間があったので先に進んだ 鶴川神社前🚏14:27(富士急バス)IC\280 上野原駅南口🚏14:44 上野原15:06(JR中央本線) 高尾15:24 |
写真
感想
今日は移動性高気圧にすっぽりと覆われて安定したいい天気との予報。
こんな日にどこか行かないともったいないので、前から気になっていた権現山の東尾根を歩いてみることにした。
権現山は前にヒカゲツツジを見に麻生山・三ッ森まで西尾根は歩いたことがあり↓、
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-626157.html
東尾根が気になっていたのだがそのままになっていた。
権現山は扇山の真北にあるので扇山に隠れてしまいがちなのだが、その東尾根は1000m前後の標高で長々と東側に連なっているので、上野原あたりからその尾根をよく見ることができる。
今度、道志山塊のマイナーな菜畑山、赤鞍ヶ岳あたりを歩くつもりなのだが、上野原駅に抜ける「無生野」からのバスに間に合うために、かなりコースタイムを巻いて歩かなければならない。
なので、今回はその練習も兼ねて扇山〜権現山〜東尾根を歩くことにした。
東尾根の一番東側には「用竹」バス停があるのだが、時刻表を調べると午後はなんと16時台しかない。
この路線は小菅の湯・松姫峠〜上野原駅をつなぐ路線なのだが、ちょっと本数が少なすぎる。
これだとかなりバスを待つことになりそうなので却下。
他に下り口がないか調べてみると、東尾根の南東側「芦垣下」バス停は不老山の麓の「不老下」バス停から上野原駅をつなぐ路線なのだが、ちょうどいい14時台のバスがある。
コースタイムからすると間に合わないのだが、今回はコースタイムを巻いて歩く練習なのでちょうどいい。
扇山へは鳥沢駅から直接歩けるので、前に扇山へ行った時に歩いた↓のだが、
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-780564.html
ゴルフ場を巻いて歩くちょっとつまらないコースだったので、今回は鳥沢駅から梨ノ木平扇山登山口まで行く季節運行のバスを使ってショートカット。
このバスは以前山歩きにブランクがあった友人と扇山へ行った時に使ったことがある。
鳥沢駅のバス停は忘れていたのだが、駅前ロータリーではなく甲州街道沿いにあった。
バス発車の10分前に着く電車に乗っていったのだが、その前の電車で着いた人が多かったようで既に列になっていた。
それでも登山者の数はちょうど座席に座り切る人数だった。
数名後から登山者ではない人たちが乗ってきて、その人たちは途中の「エコビレッジ」で降りていった。
そういえば前にバスを使わないで歩いた時にそんな施設があった覚えがあるが、この人たちはその施設のアルバイトかなんかなのだろうか。
梨ノ木平からの扇山は直登なのだが、登山道のジグザグの切り方がうまいのか登りやすい。
今回コースタイムを巻くために扇山には10時に着きたかったのだが、この登りやすい登山道のお陰で間に合った。
下は植林地で暗いのだが、標高900m位から自然林になり急に明るくなる。
ちょうどミズナラ林が色付いていて、真っ赤な紅葉よりは、この黄色〜橙色の紅葉(黄葉)が一番好きだ。
ブナ林の芽吹きの時の色と同じだ。
広々とした扇山の山頂からは、きれいに冠雪した富士山も見え気持ちがいいのだが、今日は先を急ぐのでちょっともったいないが通過。
扇山から権現山をつなぐ尾根に入ると急に人がいなくなる。
尾根道の上にはシカのとは違う、おそらくツキノワグマのだろう糞があちことにある。
ひとりで歩く時は熊避け鈴はうるさいから嫌いなんて言ってられないので、今回はちゃんと持ってきた。
クマの糞が多いのは浅川峠までだった。
ここまでが極端に歩く人が少ないのかもしれない。
浅川峠から先は浅川バス停から登ってくる人もいるかなと思ったのだが、バスの時間ではないので、結局権現山山頂まですれ違ったのは2組だけだった。
権現山も山頂が近づくとミズナラの明るい紅葉に染まっている。
扇山から権現山へは1時間ちょっと。
なかなかいい感じのペースだ。
団体さんにも人気な扇山山頂とは違い、権現山は単独行の人ばかりだった。
権現山は通好みなのかもしれない。
扇山より200m弱標高は高くなるだけだが、位置がずれるので富士山が裾野までよく見える。
が、なにぶん通好みの山のため灌木が多く富士山が裾野まで見える場所がほとんどない。
東側を見ると、これから歩く東尾根の雨降山の先には、生藤山と陣馬山と高尾山が仲良く並んでいるのが見える。
権現山山頂は12時に出れば間に合う予定だったが、万が一バスに遅れると嫌なので山頂には30分弱いただけで11:40には出発した。
ここから先が目的と言ってもいい権現山の東尾根歩き。
あの横に長いあの稜線を歩いているんだなと思うと、展望は良くないが気分はいい。
広葉樹林帯なので、冬場葉が落ちれば見晴らしは良くなるのかもしれない。
この尾根は権現山へのメインコースになっているのか整備もよく、案内板もとても親切だった。
「用竹」へが一番メジャーで次が不老山方面、そして「和見」に次いで一番マイナーかなと思っていた「芦垣」方面へもちゃんと案内表示があった。
芦垣集落は、奥武蔵の地滑り地形と同じような感じで、山中にいきなり緩斜面ができている。
山中に広々とした平場が出来ているので、いきなり街中に出てきたような不思議な感覚だ。
ここから再度旧甲州街道になる山梨県道30号線へ下りていく。
下りたところに「芦垣下」バス停があるはずだったのだが、見落としたのか最初に見つけたバス停は次の「大倉下」バス停だった。
バスの時間までまだ30分余りあったので、バスの料金が変わる「鶴川神社前」バス停まで歩くことにした。
これが大正解で、鶴川集落まで行くと甲州街道の宿場町「鶴川宿」の雰囲気を楽しむことができた。
前に扇山から四方津駅まで歩いた時↓には隣の「犬目宿」の集落を歩いたが、
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-301579.html
現甲州街道・国道20号線が桂川沿いに付けられたため、この旧甲州街道・山梨県道30号線沿いには、宿場町の雰囲気が残ったのだろう。
とりあえずコースタイムを巻いて歩くのに成功し、これで道志山塊のマイナー登山をする自信が付いた。
そして、思いがけず宿場町を歩けたのも収穫だった。
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