奥泉から猿見石山、そして天狗石山へ。アプト式鉄道で戻りました。
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 1,162m
- 下り
- 1,029m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
山から下りて大井鉄道井川線のアプト式列車で奥泉に戻りました。登山よりもこれに乗ることが目的のようです。レトロな列車の車窓から紅葉を眺め、途中、長島ダム駅でアプト式機関車に連結し、いちしろ駅までの区間1000分の90という急勾配を下ります。 奥泉駅から車で千頭に戻り、島田金谷ICに向かいました。この道は1車線の区間もありますが、一方通行でストレスはありません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
奥泉駅から少し戻って橋を渡ります。さてここからどちらへ行けばいいのやら、山の案内は皆無です。民家で道を尋ねると、おばあさんが地図を書いて丁寧に教えて呉れました。まずは三宝神社に向かって林道を登ります。お茶畑の上に神社が見えてきました。神社の横の広い道に入ります。広い道は狭くなり、踏み跡も怪しくなってきます。少々不安になってきた頃、踏み跡のしっかりした道に出てひと安心です。ここから尾根の急坂が始まります。薄暗い杉林、何の展望もない急坂をひたすら直登します。猿見石山からはアップダウンが続きます。ダウンは急坂、木に掴まり、落ち葉で滑りながら下ります。天狗石山まで、直登・直下りが続きます。道には苔が生え、最近ヒトが通った様子はありません。天狗石山は広い山頂ですが木立に囲まれて展望はありません。奥大井湖上駅までの下りは、打って変わって快適な道です。ふかふか落ち葉のジグザグ道を快適に下ります。所々、開けた場所からダム湖が見え、湖の上に大井鉄道の赤い鉄橋が渡っています。山中、誰とも行き交うことはありませんでした。 |
写真
感想
久しぶりにクラブ岳の葛谷さんにお世話になりました。決してお若いとは言い難い女性4人とご一緒です。OさんとFさんは以前にもご一緒しましたが、あとのお二人は初対面です。
猿見石までは急登の尾根を真っすぐ、ひたすら登ります。わたしは最後尾ですが、前のご婦人たちに離されないよう懸命に登ります。暗い杉林で展望は無く、只々登るだけです。落ち葉が積もっていますので、滑らないよう注意が必要です。急坂を這いつくばって登ります。登山道とは云えない道、苔も生え、ヒトの通った気配はありません。でも狭い尾根、他には登りようがありませんのでただ上を目指すだけです。ご婦人4人はいたって元気で、冒頭の「決してお若いとは言い難い」は撤回です。わたしは遅れがちになりますが、葛谷さんが立ち止まって呉れています。追いつくとすぐに登り始めますので、わたしは休む暇がありません。
猿見石山頂上は木立に囲まれ展望はありません。ここから狭い急坂を下ります。木に掴まり、足場を見定めて、慎重に下ります。鞍部からはまたまた直登です。これを何度か繰り返します。12時近くとなり、登山道の真中に腰をおろして昼食とします。こんな所には誰も来ませんので、登山道の真ん中でも誰にも迷惑は掛かりません。ゼイゼイ、ヒイヒイ、天狗石山に登りつきました。広い頂上ですが廻りは林、展望はありません。今の時期、花など咲いていません。ただ枯れ木と落ち葉があるだけです。
天狗石山からの下りは、登りとは打って変わって快適です。落ち葉が重なったジグザグ道、フワフワして気持ちよく、指標も多く、ここはハイキングコースです。時には木立ちが途切れ、南アルプスの前衛峰が姿を見せて呉れます。ダム湖を横切るレインボウブリッジが少しづつ近づいてきます。両側にダム湖が見え、湖の中に浮かぶ尾根を下っていることが判ります。湖畔の山肌は秋色、登りとは全く違ってメンバー全員気持ち良さそう、話し声、笑い声が絶え間ありません。
奥大井湖上駅から大井電鉄に乗りました。本日のハイライトです。錦秋の山々を見上げ、エメラルド色の大井川を下に見、昔懐かしいレトロな列車はゆっくりと走ります。車掌さんは切符を切ったり、手動のドアを開けたり閉めたり、大忙しです。長島ダム駅でアプト式の機関車が先頭に連結され、1000分の90という日本一の急勾配を下ります。奥泉駅まで、珍しい列車の旅を堪能しました。猿見石山、天狗石山、しんどい山登りの終りに、お楽しみが待っていた山旅でした。
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