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記録ID: 373101
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

憧憬の山 明神岳から穂高・涸沢

2004年07月24日(土) ~ 2004年07月26日(月)
 - 拍手
kzs_ina その他1人
GPS
56:00
距離
23.9km
登り
2,244m
下り
2,232m

コースタイム

24日(土):=沢渡に駐車=上高地 7:20− 明神 8:30−10:30 ひょうたん池 -13:00 コルTS
25日(日):起床 5:00 TS 発 6:10−8:00 明神岳 −9:30 前穂高岳 −11:30 奥穂高岳 −12:10 穂高岳山荘 12:40−13:40 涸沢 TS
26日(月):起床 4:30 TS 発 6:20−パノラマ新道−徳沢−明神−11:15 上高地下山
天候 24日:晴れ時々曇り夕方一時雷雨
25日:晴れ時々曇り夕方激しい雷雨
26日:晴れ時々曇り 下山後に激しい雷雨
過去天気図(気象庁) 2004年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
沢渡に駐車
コース状況/
危険箇所等
明神の養魚場の所から入山。
薄い踏み跡を登って、下宮川谷に出てそこを登る。
しばらく行った右側の枝沢に入ると宮川のコルに出る。
宮川のコルから先は、開けたザレた斜面を、ひょうたん池目指して登って行く。

ひょうたん池からコルまでは、急な登り。
所々、三点確保を要する急な斜面もあり、高度感もある。
転落に注意。

コルからは、小ピーク(4-5 m)を越え、踏み跡をトラバース(7-10 m)し、岩と岩の間の草つきを直上する。
その踏み跡には補助ロープがあるかもしれないが、頼りにしないで登ること。
ここの補助ロープに体重をかけ、切れて転落死した登山者が出ている。

しばらく直上すると、大きなテラスに出て、核心部の岩壁(III+)が見える。
この岩壁は簡単ではあるが、天気がよいと高度感満点なので、各自でロープでしっかり確保して登ること。
ここにも補助ロープがあるかもしれないが、頼りにしない方が良い。
そこをすぎると、難しくないガラガラの岩斜面を登る感じで明神岳頂上に着く。

明神岳から前穂高岳は、浮き石の多い岩場の登下降。
ガイドブックなどでは、途中の下りに懸垂下降したという記録が出てくるが、我々はクライムダウンして通過した。
しかし、準備は怠らないで欲しい。

前穂高から先は、一般登山道を通過。
なお、パノラマ新道は残雪が多いと通行できない。事前に通行可能か確認すること。
コルから明神岳
2004年07月27日 10:26撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
7/27 10:26
コルから明神岳
コルでの幕営
2004年07月27日 10:27撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
7/27 10:27
コルでの幕営
明神岳
2004年07月25日 06:11撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
7/25 6:11
明神岳
前穂高岳
2004年07月25日 06:12撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
7/25 6:12
前穂高岳
明神岳東稜核心部の岩場
2004年08月14日 23:36撮影 by  FinePix F402 , FUJIFILM
8/14 23:36
明神岳東稜核心部の岩場
明神岳東稜核心部の岩場
2004年07月25日 07:21撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
7/25 7:21
明神岳東稜核心部の岩場
前穂高岳直下からの明神岳
2004年07月25日 08:58撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
1
7/25 8:58
前穂高岳直下からの明神岳
前穂高岳直下からの明神岳
2004年08月14日 23:36撮影 by  FinePix F402 , FUJIFILM
8/14 23:36
前穂高岳直下からの明神岳
前穂北尾根
2004年07月25日 13:00撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
7/25 13:00
前穂北尾根
朝焼けの涸沢
2004年07月26日 04:49撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
1
7/26 4:49
朝焼けの涸沢
パノラマ新道から涸沢を振り返る
2004年07月26日 06:39撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
7/26 6:39
パノラマ新道から涸沢を振り返る
パノラマ新道からの槍ヶ岳
2004年07月26日 07:45撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
7/26 7:45
パノラマ新道からの槍ヶ岳

感想

北アルプス明神岳に東稜から登り、前穂、奥穂を縦走して涸沢に下った。

明神岳は学生時代からあこがれ続けていた山だ。
明神から徳沢に向かって歩くと、左手に明神岳の美しいスカイラインが見える。
いつかは登ってやろう。そう思っていた。
学生時代、単独行でトライしたこともあった。
しかしその時は、核心部を前に、緊張感に耐えきれず、一人では登れないと悟り、みじめに撤退した。
そんなこともあって、長い間、宿題として残っていた山だ。
今回登頂できて本当にうれしかった。

残念だったことは、大気の状態が不安定で、雲が多くて視界不良だったこと。
加えて、午後は毎日雷雨となって苦労した。

それでも、完登できたし、山行後半の涸沢では、山々が燃えあがるような朝焼けに遭遇した。
また涸沢からは、次の目標である前穂北尾根も間近に見ることができた。
その意味でも、実りある山行であった。

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