道志・厳道峠から高尾山へ(厳道峠〜ムギチロ〜石砂山〜石老山〜小仏城山〜高尾山)


- GPS
- --:--
- 距離
- 31.5km
- 登り
- 2,383m
- 下り
- 2,669m
コースタイム
→天神峠9:54→峰山南側鉄塔10:16--27→菅井下バス停10:38→伏馬田城址入口10:54
→石砂山11:25-40→篠原バス停12:07→石老山13:05-10→ねん坂14:13
→嵐山14:54-15:00→千木良バス停15:36→小仏城山16:34-44→高尾山17:28-33
→ケーブル滝本駅18:30→高尾山口駅18:36
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 京王線高尾山口駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【久保バス停→厳道峠】 バス停から月夜野方面に50mほど戻ったところに林道入口・道標有り。 林道は思ったより短く、峠まで30分かからなかった。 道路から1分ほど登った鉄塔の下が展望抜群。 【厳道峠→平野峠】 厳道峠から885mピークまでが激登り、その後は緩いアップダウン。 落葉で踏み跡はほぼ隠れているが、尾根の切り開きでルートは分かり易く快適。 【平野峠→天神峠(大川原綱子林道と交差)】 平野峠は手製の峠の表示のみで道標無し。入道丸方面は左折して二つ目を右折。 峠は十字路になっており、直進すると大川原山から先は廃道(旧道?)。 間違って直進してしまったため、ひとつ南側の尾根を歩くことになった。 地図では登山道の記載は無いが、尾根通しに明瞭な道があり天神峠に出た。 【天神峠→菅井集落】 天神峠は大川原綱子林道で尾根が分断されているが、東海自然歩道に入り東進できる。 菅井集落まで尾根を巻くように東海自然歩道を歩く。 途中で峰山方面への分岐を200mほど入ると鉄塔があり展望抜群。 【菅井集落→石砂山】 菅井集落内は初めてだと迷う可能性有り、通りかがりの地元の方に確認するのが早い。 下見で来た時、石砂山方面から降りてきて見事に迷った。 石砂山へはゴルフ場を眼下に巻いて行く立派な道、途中の鉄塔下からは展望抜群。 【石砂山→篠原集落】 石砂山は篠原側も伏馬田側も頂上直下の急な木段がキツイ。黄葉が良かった。 【篠原集落→石老山→ねん坂】 石老山登山口は篠原バス停から200mほど行ったところの路地を右折、 道標は路地とは反対側に設置されているので見逃さないように。 石老山はプレジャーフォレスト(ねん坂)側から登る方が緩くて楽。 地形図では融合見晴台の先から旧道が分岐しており、ショートカットのつもりで使った。 道筋はほぼはっきりしているが、クネクネと巻いているため効率的ではなかった。 【ねん坂→嵐山→弁天橋→小仏城山】 ねん坂から嵐山まではプレジャーフォレストの外側を回りくねって行く。 アップダウンが多く距離があるため意外と時間がかかる。 嵐山から下山後、相模川の弁天橋まで降りて 千木良まで登り返すのはかなりキツイ。 小仏城山も千木良から登ると予想外に厳しかった。 【小仏城山→高尾山口】 もみじ台からライト使用。 真っ暗になった高尾山頂は人が大勢。まだ登ってくる人もいた。 |
写真
感想
今年の春、都留の二十六夜山から厳道峠まで縦走しました。
その時は林道を奥牧野に降りてしまいましたが、
今回はその続きで、ムギチロ・入道丸を経て石砂山・石老山、
そして小仏城山から高尾山まで繋ぐ縦走を計画しました。
超低山の連続ですが、途中何回か幹線道路・集落で分断されているので
上ったり下ったり、後半の登り返しは足取りが重くなりました。
特に小仏城山はいつも高尾山方面から緩く登っているので厳しく感じました。
行程 概略
早朝の三ヶ木バスターミナル発は丹沢主脈縦走の定番です。
バスは混雑もなく全員座れました。
他の人気山域に比べると少ないですね。やはり丹沢主脈はキツイ?
焼山登山口で半分ぐらい降りて、途中一人二人と降りて
月夜野まで行ったのは6,7人だったでしょうか。
皆、土曜だけ接続の臨時長又行きバスに乗りました。
久保バス停で降りたのは私ひとりだけでした。
他の人は菜畑山か御正体山でしょうか。
バス停から少し戻って厳道峠への林道を登ります。
早く峠からの富士山を見たい、気持ちははやりますが
紅葉の盛りの道を30分ほど登ると絶景の厳道峠に着きます。
峠の手前には1,2台停められる駐車スペースがあり
富士山ビュースポットですが、すぐ目の上にある鉄塔下に登れば東西に絶景が広がります。
とりわけ、奥道志の谷間の果てに浮かぶ富士山には言葉がありません。
峠からムギチロまでは、手前にある885mピークまでが強烈な登りです。
その後は緩いアップダウン、尾根の一部と思えるような地味なピーク
ムギチロに着きます。不思議な名称です。
平野峠までは黄葉豊かな快適な尾根歩き、落葉が多いですが道は明瞭です。
平野峠は今日最初のポイント・分岐点です。
地形図をざっくり見ると進行方向三方向に、よく見ると細かく五方向に分岐しています。
実際は左折と右折と真っすぐの十字路でした。
最近、メガネをかけたままでは老眼で地形図が見にくくなっています。
横着してメガネ外して詳しく見ず、直進OKと勝手に思い込みしました。
正確には左折して二本目の分岐に入るのを完全に見逃してしまいました。
入口に倒木があったのが少し気になりましたが、きわめて良い道。
紅葉に気分よく真っすぐ行ってしまいました。
そろそろ入道丸のピークかなと思ったら、「大川原山 677m」の手製の表示。
ありゃ、しまった尾根をひとつ間違ってしまった。
地形図ではこの先に道はありません。
しかし、妙にしっかりした道が続いている。
時間も早いし、方向は間違ってない。
入道丸のピークを踏めないのは心残りだが、戻るのも面倒なので進むことにしました。
相変わらず明瞭で紅葉のきれいな道を快適に進むと林道に合流。
さて、どうするか、林道の急カーブのところに看板と道標があった。
天神峠だった。そこからは東海自然歩道が菅井の集落まで続いている。
入道丸のピークを踏めないのは失敗だったが、
結果として、綱子集落に降りることなく尾根通しに菅井集落まで行けることになりました。
暗い植林帯と明るい自然林を繰り返しながら東海自然歩道をしばらく歩くと
下見で来た峰山への分岐点に出ました。
すぐ近くの鉄塔の下で休憩です。
見晴らしの良い鉄塔下からは、歩いて来た尾根筋が見渡せます。
じっくり尾根を目でたどりながら一人反省会です。
なるべく下界に降りないで歩くということなら、失敗から出た成功でしょうか。
ここからは高尾山まで、すべて一度歩いたルートです。
はるか遠くに見える黄色く染まった石砂山に向けて出発です。
石砂山は自然林に覆われた黄葉のきれいな山です。
頂上からは丹沢方面の眺めが良く、富士山は残念ながら枝越しで
しかも大室山の肩に僅かに顔を出すだけでした。
石老山の登山口でもある篠原の集落へはあっという間、
ここではスポーツドリンクを調達しました。
篠原から登るのは初めてですが、こちら側からはキツイです。
縦走後半で段々疲れが出てきました。
何とか順調に石老山頂上に到着、逆光の西陽で富士山は霞んでいます。
ゆっくり休憩したいところですが、ここからは人気コース
急にハイカーが増えました。ベンチ・テーブルは満員御礼。
小休止で降りることにしました。
石老山から降りて嵐山の登山口「ねん坂」に至るには、なるべく最短コースで降りたい。
地形図に「ねん坂」近くに降りるルート(廃道)があるのを見つけて行くことにした。
最初の取りつきを除けば、廃道とは思えない幅広の道がクネクネと続く。
昔はしっかりしたハイキングコースだったのだろう。
ところどころピンクリボンもあり、今も歩く人がいるようです。
少々ヤブっぽいところもあったが、クネクネ曲がりながら東海自然歩道に出た。
僅かな下りで車道に出たが、最短コースだったかは?です。
次のピークは400mほどの嵐山です。
低い山ですが、ピクニックランドの外側を巻くので、かなり遠回りです。
アップダウンも多く地味に疲れます。
嵐山からの下りは、すぐに車道に出れます。
しかし、ここから相模川の川面まで降りて弁天橋を渡って
小仏城山の登山口・千木良へ登り返します。
これがまた地味地味に体力脚力を奪う。
コースには小仏城山から降りてきたハイカーが大勢です。
やはり皆、甲州街道ではなく弁天橋のコースを経由するんですね。
これから登る麓の山々が西陽に黄色く染まり綺麗です。
大勢のハイカーが降りてくる中、登るのはもちろん私ひとりでした。
ヒーヒー言いながら登るその姿は、さぞ奇異に見えたことでしょう。
振り向くと道志の山並みの中に夕陽が沈みかけています。
小仏城山では、くつろぎながら夕陽見物ができると思っていましたが
全然、体力脚力が及びませんでした。
フラフラで城山到着16:34、日没は16:30、山がある分、実際16:20頃でしょうか。
茶店は後片付け中でした。それでも夕日見物のハイカー十数名。
今日は霞みがあるせいか真っ赤な夕焼けにはなりませんでした。
僅かな時間ですが、ちぎれ雲がなびく富士山を眺めます。
汗びっしょりの背中は冷えるので、早々に出発。
暗闇でも何とか歩けますが、もみじ台でライト付けました。
高尾山頂到着時には赤味がかった山並に僅かに富士山のシルエット。
まだ大勢のハイカーがいます。100人ぐらい? 高尾山は特殊な場所ですね。
明日の準備でしょうか。閉まった茶店の中では忙しそうに店員が仕事してました。
冷えて筋肉が固まるとまずいので、小休止で降ります。
1号路の参道は降りる人ぞろぞろ、登る人もまだぞろぞろ。
昼間はどんな状態だったのでしょうか。
ケーブルは終電のはずですが、大量に整理券を配ってる関係で
終電にはならないようです。
ケーブル待ちの人が団子屋の前に行列を作ってました。
急坂のアスファルトにも何とか膝も持ってくれて無事下山。
ケーブルから吐き出される大勢のハイカーと一緒に高尾山口駅まで歩きました。
今日はもうJR高尾駅までは歩きません。
もう目いっぱい歩いたという感じです。
総じて、前半は歩く人もなく、静かな山歩き
平野峠の手前でハイカー1人すれ違っただけでした。
石砂山付近から、ぼちぼちハイカーが現れ、石老山から先は賑やかでした。
超低山歩きの連続でしたが、黄葉も豊かで大変楽しいコースでした。
コメント
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yamahero さん、こんばんは。
このような、コース取りがあるとは!
人の少ない山と多すぎる山。ギャップがすごいです。
道志の山は行ったことがないのですが、4枚目、5枚目の富士山の前に見える山々の雰囲気がいいですね。
こんばんは。
厳道峠からの富士山、好きなんですよ。
道志の谷間の奥に浮かぶような感じが何とも言えないです。
今年の春来たときは、霞んでしまっていたんですが
すごくいい感じだったので。
また、いい季節に来たいと思っていました。
道志、特に厳道峠から石砂山付近は
交通の便が悪いのかハイカーが極端に少なくなりますね。
石砂山とか峰山は展望もいいので
もっとハイカー多くてもいいのかなと思います。
特にこれから冬枯れの季節なので
この付近の山はおすすめだと思います。
ぜひ、sat4さんも訪れてみて下さい。
yamaheroさん、おはようございます。
標高グラフを見ると、アップダウン結構ありますね。アップダウンが多いと、ボディーブローのように徐々にきいてきますから、終盤は、さぞきつかった事でしょう。私だったら、ケーブルの誘惑に勝てなかったかも。
しかし稲荷山コースあたりで、下山したら、ナイトハイクのトレーニングになったのでは?
最初計画をお聞きした時、なんとなく高尾→厳道峠かと思っていましたが、帰りの交通の便を考えたら、当然、厳道峠→高尾になりますね。それに暗くなって、道志山塊にいるというのも、考えただけでも、ぞっとします。
ぶっちぎり縦走、お疲れさまでした。
yamaheroさん、おはようございます。
最高点が900ぐらいのようですが、やはり道路に降りて
登り返すと累積標高は増しますね。
月夜野からバスの連絡があるんですね。
以前、月夜野から大室山の登山口まで歩いていたら
バスに抜かれたのであれっと思っていました。
後半部分は私も歩いたことがあるのですが、前半部分も
魅力的ですね。
道志道を挟んで周回できないかななんて思ってしまいました。
石老山の下り、あまり知られていないルートがあると
聞いたことがあるのですが、今回通られたルートかも
知れないですね。
レコお読みして流石高尾山と思いました。
やはり別世界ですね。
shuchanさん、こんにちは。
里山ばかりですが、後半は辛かったですね。
石老山の上りあたりから効いてきました。
城山では小仏に降りてバスで帰ろうかと思いましたが
高尾山への登り返しは小さいので我慢しました。
高尾山からケーブルで下山は不可能でした。
整理券が配られて、延々と順番待ちだったようです。
18:00過ぎて真っ暗だというのに異常事態ですね。
最初は早朝出発可能な高尾山→厳道峠を考えましたが、
おっしゃる通り道志の山中で日没は勘弁です。
道志は途中でエスケープするのも大変ですよね。
集落に降りてもバスが無い!
稲荷山ナイトは何回か歩いており、楽しいですが、
先日のフラフラ状態では下りはかなりヤバかったです。
millionさん、こんにちは。
低い山でも、さすが集落・車道まで降りると
登り返しが大変ですね。
それを何回も繰り返すと「勘弁」という気持ちです。
特に精神的にダメージです。
土曜日だけ出ている月夜野→長又のバスは
利用価値大きいですね。
時間も8:00台には登山口をスタートできますから。
millionさんなら一番奥まで行って、周回して
日帰りで自宅まで帰って来れますね。
石老山の地形図にあった道は廃道でしたが
取り付きを除けば広い道でした。
でも地形図ではほぼ真っすぐねん坂方面に向かうのに
かなりクネクネであまり時間短縮できなかったような
millionさん御一行は富士山だったんですね。
またまた随分コンディション良かったようで。
私の方は、頂上はこっち置いといて、
年末に西麓縦走に再チャレンジしようかと思っています。
富士が綺麗ですね。さすが日本一の山だと思います
地図が見えない、見にくい。
私もです。
困ったもので、遠くも地図の細かな部分も見たい。
が見えない。
いつからこんな事になったのやらです
何か良い方法はないでしょうか?
こんばんは。
地形図が見えねぇ!
ホント、笑っちゃいますよね。
40代半ばからでしょうか。
やたら目が疲れるようになり、
そして次第に細かい字がボケるようになり
眼下医から老眼の兆候だ、と言われました。
今や兆候ではなく、完全な老眼でしょう。
日常生活ではメガネをパソコン・読書用と普段用に分けてますが
山歩きではそうもいきませんよね。
遠近両用メガネ? 高いよ!
そんな金あれば、山道具かウェアでも買うよって!
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